『クッキングカンタンタン』の“たこライス”を再現!

 当管理人の家では、長らくお米は福岡県産のヒノヒカリを使用していたのですが、最近くまモン印の熊本県産米もちょくちょく食べるようになってます。
 初めて買った時は「あ、くまモンだ。ネタになるし食べてみよう」みたいな軽~い気持ちだったんですが、意外と(←といったら失礼ですが;)甘味が強くて美味しいお米で、この頃はヒノヒカリと交互に購入しています。

 どうも、GWに熊本県へ旅行した際、あちこちで見たくまモンの自販機や看板に萌えた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングカンタンタン』にてごはんものと名乗る男が冷ご飯を活用して作った“たこライス”です!
たこライス図
 今回ご紹介するのは、江戸時代、寒風が吹きすさぶ寂れた町へふらりと立ち寄った、ある男のお話。
 一見食い詰め浪人に見えなくもないその男は、無法者によって散々困らされていた町の人達によって「無法者が来たぞー!」「隠れろ~!」と一方的に決めつけられ、あちこちから締め出されてしまうのですが、一軒だけ空いていためし屋があった為、そこへ入ることにします。
 けれども、めし屋の店主はたまたま店を閉め遅れたに過ぎなかったらしく、「ケッ!うちにはあんたみてえな無法者に出す飯はないねっ、帰っとくれっ!!」と一喝し、男を追い返そうとします。
 正直、見るからに貧弱でか細いご老人なのに、ここまで強気に出て命は惜しくないんだろうかと最初はハラハラしたのを覚えていますが;、幸いこの男は無法者でも短気者でもなかったらしく、「オイオイ、俺は無法者じゃなくて、ご飯ものだよっ。安心しな」と言って大笑いします。
 …少なくとも乱暴とは縁がなさそうなネーミングなので安心ですが、初見時は「そもそも、ご飯ものとは一体何者?料理で世直しをする水戸黄門みたいな感じ?」と、ますます謎が深まったのを覚えています;。
ある街に訪れたのは、一見無法者風の「ご飯もの」と名乗る男
 どうやらその気持ちは店主も同じだったらしく、相変わらずご飯ものを訝しむようにジロジロ眺めて「ひ…冷や飯でよけりゃあるけんど…」と呟くのですが、ご飯ものは悪びれもせず「冷や飯で大いに結構!」と勝手に厨房へ向かいます。
 そして、「三日前の冷や飯みてえなこの町、放っておけねえや…」と言うなり、ご飯ものは腰にさした刀入れから包丁を取り出し(←店主同様、当管理人も「いきなり抜刀?!」と一瞬ビクッとした記憶あり;)、いきなり料理を作り始めます。
 この時店主に話した内容から察するに、ご飯ものはご飯を使った料理に色々とこだわりがあるらしく、「めしさえあれば後はささーっと出来るのが、ご飯物のいいところでなー」「ふっくらしっとり仕上げたい混ぜご飯用はラップをして、パラッとサラッと仕上げたいチャーハンや雑炊用はラップなしで電子レンジなっ」など、様々なアドバイスを授けては店主から感心されていました。
 個人的に、こういう一品でドーンとお腹が一杯になる炭水化物メニューは男性の方が得意なイメージがありますので中でもチャーハン・スパゲティ・袋麺系は、男性が作ると妙に美味しい気がします)、ご飯ものがテキパキ調理する姿を見ていく内にお腹が空いたのを覚えています;。
色々と解説しながら、手際よく冷ご飯で様々なご飯物を作っていってました
 そうこうしている内に、ご飯ものは最終的に冷や飯で六種類ものご飯料理を作り上げ、「無法者が何か料理しているぞ…?」と恐る恐る覗きに来ていた町の人達へ振る舞います。
 その内の一品が、この“たこライス”です!
 作り方はかなり簡単で、茹でタコ・にんにく・青ジソ・しめじ・塩・こしょう・レモン汁・オリーブ油を炒めて混ぜた物にご飯を加え、最後にバターと白ゴマを入れて合わせたら出来上がりです。
 パッと見はチャーハン風ですが、実は混ぜご飯だそうで、こうする事によってご飯がふんわりさっぱりに仕上がると作中で説明されていました。
 ご飯もの曰く、「コツは熱いご飯を使う事くらいかなぁ」「炊き立てなら文句なし。冷や飯を使うならラップして電子レンジでしっかり温め、温め終わったらすぐ混ぜる」のがポイントだそうで、それさえ守ればまず失敗はないと語っていました(←何でも、電子レンジで温めたご飯はすぐ乾燥するから時間を置いてはいけないのだとか。確かに一理あります)。
最初からご飯と具を炒めるのではなく、後から入れて混ぜご飯風に仕上げるのがポイント
 その後、ご飯ものは自分の料理によって久々に炊き立てご飯のようなぬくもりと活気が戻った町を横目に、「じゃな、白い飯を持て余した時は、またいつでも呼んでくれや」と決め台詞を残して去ろうとしますが、すっかりファンになった店主が「待ってくれぇ~、ご飯もの~っ」「店のメニューにすっから、作り方を教えておくれよ~」と追いかけた為、少しだけ出発が遅れていました;。
 内心、もう少しこの地に残ってご飯を作ってもいいんじゃないかな?と思っていたんですが、レシピを教え終わるとご飯ものはすぐに立ち去ってしまった為、店主と一緒に「行っちゃった…(´・ω・`)」としょんぼりしたものです(←ある小説の「いい男はつれないものですよ」という言葉を思い出しました)。
 ※蛇足ですが、この店主さん、『みをつくし料理帖』シリーズに出てくる種市さんのイメージにぴったりなので、読み返すたびに親近感が湧きます(^^;)。
商売心を刺激されためし屋の店主は、ご飯ものの腕に感心して料理を習ってました;
 茹でタコが珍しく安く売られていたので、再現する事を決めました。
 作中には分量やコツも含んだレシピが記載されていましたので、早速忠実に作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。オリーブ油とみじん切りにしたにんにくをフライパンに入れて弱火にかけ、段々いい香りがしてきたら小さくブツ切りにした茹でタコを投入し、強火にして混ぜます。
 タコがプリッとしてきたら、軸を切り落としてほぐしたしめじを加えて、炒め合わせます。
 ※タコから水分が出てきたら、なくなるまで火を通し続けます。
たこライス1
たこライス2
たこライス3
 しめじがしんなりしてきたら塩、こしょう、レモン汁を加えて味付けし、続けて刻んだ青ジソを入れてざっと混ぜ合わせます。
 後々、また味の調節をしますので、ご飯の分を考えて強めに調味をしたりしなくても大丈夫です(ただ、レモン汁の酸味がお好きな方は量を増やしてもOKです)。
たこライス4
たこライス5
たこライス6
 青ジソに熱が通りだしたらすぐに火を止め、熱々のご飯、バター、白ゴマを投入し、木べらなどでさっくり切るようにして混ぜます。
 その際、味見をしながら塩とこしょうをプラスし、塩気の最終調節をします。
たこライス7
たこライス8
 ご飯全体へ具と調味料が大体行き渡ったのを確認したらコンロからおろし、お皿へ盛り付ければ“たこライス”の完成です!
たこライス9
 醤油やソースといった色のつく調味料を入れないので、真っ白く仕上がるのではと予想していたのですが、タコやしめじ、バターによって全体にうっすらとツヤが出ており、それが何とも食欲をそそりました。
 やや飴色がかった色になったタコが美味しそうで、思わずのどが鳴りました。
 冷ご飯だとパサパサになるイメージがあったので少し心配ですが、実際に食べて確かめてみようと思います!
たこライス10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
たこライス11


 さて、味はと言いますと…タコの出汁が染みたご飯が旨し!熱々でも冷めてても美味で、バターの香りが口いっぱいに広がります!
 タコやしめじのエキスを炒めて染みこませるのではなく、混ぜご飯風にして吸い込ませたからか、チャーハンに匹敵する程コクのある味わいでありながらちっとも油っこくなく、意外とあっさりしています。
 見た目は完全に洋風ですが、白ゴマの香ばしさや青ジソの爽やかな風味が効いているせいかどちらかというと和風寄りな美味しさで、もっと詳しく名付けるとするなら「タコのふんわり和風レモンバターライス」というイメージの一皿でした。
 焼肉屋においてある塩レモン味のタレを、もっと淡くまろやかにしたような優しい味がご飯についており、不思議と懐かしい気持ちになりました(←思うに、タコと梅肉の混ぜご飯と似通った旨さだからかもしれません)。
 タコの柔らかいコリコリした弾力、しめじのシコシコした歯触り、白ゴマのプチプチ感がいいアクセントになっていて、癖になります。
 直に火を通していない為表面が乾燥しておらず、ちょうどいい具合に水分が残ってふっくらハラリとした口当たりなのが食べやすく、その上油分をまとってモチモチした噛み応えをも兼ね備えているのにうっとりしました。


 これまで、当管理人にとって冷ご飯はチャーハンか雑炊しか使い道がなかったため、冷ご飯でも美味しく作れる混ぜご飯というのはとても新鮮でした。
 この他にも、作中で“カレー雑炊”“鶏中華粥”“豚菜ごはん”といったそそられるご飯料理が紹介されていたり、何と他の作品で続編(?!)らしき話が載っていたりしたので、またいつか再現したいと思います。

●出典)『クッキングカンタンタン』 たけだみりこ/永岡書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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