『くーねるまるた』の“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”を再現!

 先日、長芋と牛乳で作る和風クリームパスタのレシピを知って作ってみたのですが(こちらのレシピです)、長芋感がないとろとろな味わいですっかり癖になり、週一で作っています。
 安くあっという間に作れるのに、生クリームやホワイトソースっぽいもったりしたコクがあり、そのくせカルボナーラよりもあっさりしているので、おすすめです。
 ちなみに、相性がいいのは発泡白ワインです(^^)。

どうも、生クリームではなく豆乳で作った明太子クリームスパにもはまっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが秋の季節に作った“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”です!
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト図
 ある秋の日、マルタさんは近所で催されていた入場料無料のキルト展へ、「芸術の秋ってことで」という理由で足を運びます。
 何でも、キルト作りの仲間として集まった7人の女性達の人生を描いた『キルトに綴る愛』という映画を観て以来、急速にキルトの世界に興味を抱き始めたとの事。
 マルタさん曰く、「何気ないモチーフの中にも、作った人のメッセージが込められている―そう思うと、キルトに秘められた物語に心が惹かれます」だそうで、帰宅後、いつかキルト作品を作る時の為に保存している布地を眺めて昔の思い出に浸っていました。
 実は当管理人も、この映画を一度だけ観たことがあったのですが、「若者は完全な愛を求め、歳を経た者はハギレを縫い合わせ、色の重なりの中に美を見出す」という言葉が印象的な作品で、一時期影響されてあれこれ布地を集めた経験があった為(←結局、とん挫しましたが;)、マルタさんの気持ちは分かる気がしました。
 過去の思い出を懐かしむように、慈しむようにして生み出されるキルト作品の魅力を、マルタさんのおかげで久々に思い出すことが出来ました(^^)。
キルト作品の展覧会を見て刺激されたマルタさんは、自宅の端切れを引っ張り出します
 しかし、故郷・ポルトガルへ思いを馳せていたのもつかの間、無性にお腹がすいてきて腹の音を鳴らしたマルタさんは、ちょっぴり照れつつもいそいそと料理に取り掛かっていました;。
 この、何をしている時でも結局食べ物のことばかり考えてしまう食いしん坊っぷりは、ドラマ版『孤独のグルメ』の五郎さん似だな~と思います;。
 今回、マルタさんが作ってみたのは、ポルトガル発祥の焼き菓子を自分なりにアレンジした“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”!
 作り方はお手軽で、生クリーム・卵黄・砂糖・バニラエッセンスを混ぜて作ったフィリングを、バターをぬって食パンの耳を敷き詰めた金型に流し込み、そのままオーブンでこんがりするまで焼いたら出来上がりです。
 本当は、砕いたビスケットやクラッカーで台を作るのが正式なレシピだそうなんですが、無意識内にマルタさんが全部食べきっていた為、急遽パンの耳で代用して作る事になったと作中に書かれていました;。
 どうやらマルタさんは、近所にあるお気に入りのパン屋さんで安く売ってもらえるパン耳にしょっちゅう空腹を救ってもらってるらしいので、パン耳があること自体はそう驚かなかったのですが、初見時は「主食としてだけでなく、お菓子までパン耳でまかなってしまうとは…!」と結構衝撃を受けたのを覚えています(^^;)。
クラッカーやビスケットがなくなっていた為、食パンの耳を代用して台を作ってました;
 その後、マルタさんは焼きあがったばかりの“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”を味見と称してすぐに食べようとしていたのですが、お隣に住んでいる美緒子さんが「いいもの焼いたんですけど、一緒にどうです?」と思いがけず焼き芋パーティーに誘ってくれた為、二人仲良くおやつの分けあいこをして話は終わっていました。
 やっぱり、マルタさんは「芸術の秋」より「食欲の秋」の方がしっくりきたようで、当分キルト作りは先になるであろう事が独白で書かれていてちょっぴり苦笑しました;。
お隣さんの美緒子さんから焼き芋を差し入れされ、楽しく半分こしていました。
 パン耳がタルトの台に変身するのか、当初はかなり疑念を持っていたのですが、『くーねるまるた』のレシピには今まで裏切られたことが一度もございませんので、思い切って再現を決意しました。
 果たして、パン耳はちゃんと代用品になるのか…実験して確かめようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、タルトの台作り。バターをまんべんなく塗ったタルト用の小さな金型に、おおざっぱに千切ったパン耳を隙間がないようきっちり敷き詰めます。
 ※実を言いますと、作中でマルタさんは細かく千切ったパン耳で台を作ってたのですが、実際にやってみると相当に成形しづらくて苦戦しましたので、皆様は下記二枚目の画像のように、金型に合わせて大きく千切ったものを場所によって使い分けつつ詰めることをお勧めします;。
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト1
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト2
 次は、フィリング作り。
 ボウルへ卵黄、生クリーム、砂糖、バニラエッセンスを投入し、全体が滑らかになるまで泡立て器でよ~く混ぜ合わせます。
 このまま使用してもOKですが、より滑らかさを追求する場合は、ザルか漉し器で一~二回漉してから使うとよりおいしくなります。
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト3
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト4
 ここまできたら、いよいよ焼き作業。
 先程用意したフィリングを、パン耳入りタルト型へそれぞれ均等に流し込み、180度~190度に熱したオーブンで約三十分かけて焼き上げます。
 この時、マルタさんのように一つだけ熱々のうちに味見するのも一興ですが、出したばかりの金型は火傷しそうな程熱々なので、ご注意を!
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト5
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト6
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト7
 粗熱が取れたら金型から取り出し、そのまま大皿に並べながら乗せれば“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”の完成です!
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト8
 卵とバターのとろけるような香りが鼻腔をくすぐり、思わずため息が出てきます。
 当初はぐにゃっとするのではと心配していたのですが、意外にもフィリングはもれず、しっかりしたパイ生地風に焼けていて安心しました。
 少し透明感のある黄色が如何にも食欲をそそる為、一体どんな味か楽しみです!
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト9
 それでは、まだほんのり温かい内にいざ実食!
 いただきま~す!
パン耳生地のなんちゃってエッグタルト10


 さて、味の感想ですが…どこか懐かしい味のするお菓子!優しい余韻の甘さが癖になります!
 卵黄のコクがギュッと詰まっていて素朴な甘味が特徴的な卵クリームと、しっかり焼けて香ばしくなった小麦の風味が濃いパン耳タルトの相性が抜群で、思わず頬が緩みます。
 例えるとするなら、焼きプリンとカスタードクリームの中間くらいのとろみを持つクリームで、焼きプリン程硬くなくカスタードクリームよりもねっとりした卵クリームが舌の上でふんわりトロトロとろけていくのは、卵好きには堪えられない感じでした。
 一方、パン耳タルトはバタートーストを何倍にもサクサクさせて水分を飛ばしたような軽い食感が美味で、まるで焦がし砂糖の香りを纏わせたラスクみたいな洒落たおいしさが口に広がります。
 面白い事に、元がパンなせいか卵クリームの染みたタルトの底部分は「やや硬めのフレンチトースト」と言いたくなるような味わいで、そのせいかすぐに親しみを持ちました。
 不思議な事に、アーモンド風味のカスタードクリーム・パイと似た味わいに仕上がっており、とてもパン耳で作ったとは思えない程の完成度です。
 また、卵クリームは卵の旨味自体は濃厚であるものの見た目程こってりしておらず、予想以上にあっさりした後口だったのでびっくりしました。


 物が食パンの耳ですので、おすそ分けできる人はそこそこ限られそうですが;、味は本当にちょっとないくらいおいしいので、いろんな方に食べて頂きたい逸品です。
 パイやビスケットを使うよりもカロリー低めなので、「ダイエットとまでいかなくても、カロリーが気持ち控え目な焼き菓子が食べたい…」という方にもおすすめです。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.04.19 Fri 15:39  |  

一部クリックしても表示されないメニューがあるのでお手数ですが今一度御確認のほうよろしくお願いします。

  • #RaJW5m0Q
  • グリーン
  • URL
  • Edit

2013.04.20 Sat 02:24  |  お久しぶりです。

いつも楽しく、美味しそうに見てます!(^^)!

エッグタルトいいですネ~(^w^)
スイーツの中でタルト系が一番好きです(^O^)

夢色パティシエールって漫画・アニメご存知ですか?
漫画やDVDの中で、色々なスイーツのレシピも載ってる素敵な作品です(^O^)
再現できませんでしょうか?

あと最近見つけたんですが、コーン味噌ってご存知ですか?
ネットで販売されてるものなんですが、鉄鍋のジャンに出てくる粟米醤もトウモロコシの味噌となっていたので、再現できるのではと思い、お知らせしました。

  • #/2CD/BNk
  • 桜海
  • URL
  • Edit

2013.04.20 Sat 10:24  |  

こんにちは(^o^)丿

「くーねるまるた」未読の私は、食パンでタルトって、ちょっと貧乏くさいなぁ・・・なんて思いながら拝見しましたww

ところが!出来上がりの写真めちゃくちゃおいしそう!!

桜海さん同様、私もタルト大好きです。とっても簡単そうなので、金型買って作ってみようかな♪

次の更新も楽しみにしていますね!

  • #-
  • きっき
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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