『美味しんぼ』の“仙台味噌とマスタードのステーキ”を再現!

 最近、グランドジャンプで連載され始めた『喰―はむ―』という作品がお気に入りで、相方さんと一緒にちょくちょく読んでいます。
 親父ギャルと呼ばれる若手編集者・竜崎レイさんと、ベテランなフリー編集者・水原慎之介さんのお二人が、実際に存在するお店を食べ歩きしたり、食べ物や飲み物のちょっとした豆知識を語るお話なんですが、これがなかなかに面白く、出来れば末永く続いて欲しい作品です。

 どうも、第三回目の『喰―はむ―』で紹介された“ダニエル”というスパゲティを近々再現しようと決めた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『美味しんぼ』にて山岡さん達が旅館で食べた“仙台味噌とマスタードのステーキ”です!
仙台味噌とマスタードのステーキ図
 前回、山岡さん達のあまりにも怪しすぎる行動と言動に、「浮気確定か?!」と殺気立った栗田さん達奥様連合は、疑惑の日である土曜日に旅館の前で待ち伏せします(←どうやら、歌子さんの車に乗って来た模様;)。
 思っていたよりも立派な旅館だったのに、奥様方は「なかなか感じのいい旅館じゃないの」「こんなすてきな旅館に…私じゃなく、他の女性と来るなんて!」とますますヒートアップするのですが、そんな中とうとう山岡さん達の乗るタクシーが到着します。
 すると、中から出てきたのは山岡さん達と若くてかわいい女性五人組で、この光景を見た栗田さん達は、「もう間違いない!」とさらに確信を深めていた様子でした(←最後の最後まで「警部がそんなことする訳ない」と信じたがっていたみさ子さんも、遂に言葉を失っていました;)。

 ちなみにこの時、若い女性から「こんな事、奥さんにバレたら大変でしょ?」と聞かれて団さんが「バレなきゃ大丈夫さ(´∀`)+」と爽やかな笑顔で返したのを車中で目撃したジュディさんは、凄まじい形相で車から飛び出そうとしていましたが←このシチュエーションなら無理ないですね;)、慌てた栗田さんとテルエさんによって「だめよ、今出ちゃ!」と必死に止められ、何とか耐えていました。
 正直、初めて読んだ時から薄々「浮気ではなく壮大な勘違いじゃないのかな~?」と予想はしていましたが、団さんの清々しい笑顔と外道なセリフのギャップが妙にツボにはまった為、個人的に『美味しんぼ』名(迷?)シーンの一つに数え上げています(^^;)。
 なお、ジュディさんが激昂を無理に抑えてカリカリしている中、歌子さんは「慌てない、慌てない。お仕置きは、後でたっぷりよ…」と竹刀を構えたり、みさ子さんは「うちの警部が、あの女の人達と浮気を、と思うと!」とシクシク泣き続けたり、テルエさんは未だ覚悟が決まらないみさ子さんを叱咤激励したりと、車内はかなりカオスな状態になっており、見ているこちらの方がハラハラしてしまいました;。
思いの他感じのいい旅館に予約を取っているご主人方に、怒りを燃やします;
 そして数十分後、そろそろいい頃合だと考えた歌子さんの判断により、栗田さん達はいよいよ山岡さん達のいる部屋を突撃する事を決めます。
 歌子さんとジュディさんを先頭にした女性陣は旅館に踏み込み、オロオロする女将さんらしき女性に誘導され、ドスドスドスと足音も荒々しく部屋へ向かっているのですが、こんな現場に遭遇したら進んで道を譲るだろうな~というくらい迫力のあるシーンです…←『美味しんぼ』四巻の「このあらいを作ったのは誰だあっ?!」と怒鳴る雄山タンの発したドスドス音並に恐ろしかったです;)。
 この頃になると、栗田さん一同は<しらゆき>という部屋の名前すら「何が白雪よ。今夜の白雪は血に染まるわ!」と物騒な言葉で難癖をつけるくらい好戦的になっており、気の毒な事に山岡さん達は部屋に入って目が合っただけで早速お仕置きを受けていました;。
 歌子さんは竹刀でビシバシ、テルエさんは徒手でボカスカ、ジュディさんは羽交い絞め、栗田さんは胸倉を掴み上げ、みさ子さんは大泣きしながらポカポカ叩くなど、静かな和室が一転して修羅場になっており「この分だと、本当に部屋が血に染まりかねない…((゜Д゜;))!」とガクブルしたのを覚えています。
テルエさんの「今夜の白雪は血に染まるわ!」というセリフが忘れられません;
 しかし、そんな所へ先程の女性達がクサヤ・生焼けのステーキ・揚げ物・チーズ・刺身など、妊娠中の女性にとってはきつい食べ物ばかり持ってやって来た事から栗田さん達は悲鳴を上げてお仕置きを中断し、観念した山岡さん達は今日集まった本当の理由を話し出します。
 何でも、山岡さん達は妊娠して嗜好の変わった奥さんから好きな物を家で食べる事を禁止されて以来、予想以上にフラストレーションが溜まっていたとの事で、苦肉の策で今回の「好きなものを好きなだけ食べるぞ!」という集まりを計画したとの事。
 とはいえ、どうせだったら普通に食べるのではなく変わった食べ方で好物を堪能したいと考え、<岡星>が講師に招かれた料理教室の生徒さん達に旅館でこっそり料理を作ってもらうようお願いした、というのが真相だそうでした。
 なんとも紛らわしい話ですが、まるでお母さんに隠れてこっそり買い食いをする子ども達のような憎めなさがあって可愛らしく感じる為、このシーンを読むと少し頬がにやけてしまいます(^^*)。
 どうやら、それは栗田さん達も同じだったようで、この後すぐに「じゃあね」と安心した様子で帰っていって一件落着していました;。

 その後、「一時はどうなる事かと思った~;」と冷や汗をかいた山岡さん達が、料理教室の女性達からご馳走された料理の一つがこの“仙台味噌とマスタードのステーキ”です!
 作り方は簡単で、ミディアムレアに焼いたステーキの上にフレンチマスタード・粉状になるまで炙った仙台味噌・みじん切りのにんにくをかけたらもう出来上がりです。
 これはステーキが大好物の中松警部がリクエストした一品だそうで、作中では「うまいよお~!」と感動のあまり叫んでいました;。
 一見意外な組み合わせに見えますが、団さん曰く「うん、旨味が複雑に膨らんで…」だそうで、読んでいて妙に食欲をそそられました(´Д`*)。
予想だにしていなかった思わぬ真実が分かり、ポカーンとしてしまう栗田さん達奥様連盟;
 先日、大きなステーキ肉が安売りされているのを見かけ、「いい機会だ!」と思い再現を決意しました。
 作中のレシピに忠実になるよう、再現してみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、仙台味噌の下準備。お玉(無い場合は、竹製ベラを使うとやりやすいです)に仙台味噌を薄く伸ばしながら貼り付け、パラパラになるまで香ばしく炙ります。
 完全に粉状になるまで炙るのではなく、パラっと粒状になるまでに留めた方が、焦げた苦味が出にくいのでお勧めです。
仙台味噌とマスタードのステーキ1
仙台味噌とマスタードのステーキ2
仙台味噌とマスタードのステーキ3
 その間、牛脂を溶かしておいたフライパンでステーキ肉を両面ともこんがり焼いてミディアムレアに仕上げ、お皿に盛り付けておきます。
 ※なお、ステーキだけではなくにんじんのグラッセ、ふかしたじゃがいも、バター炒めのいんげんもお皿に飾った方がより美味しそうに見えますし、いい箸休めになります。
仙台味噌とマスタードのステーキ4
仙台味噌とマスタードのステーキ5
 次は、いよいよ仕上げ作業。
 お皿に盛ったステーキの上に、フレンチタイプの粒マスタードを伸ばしながら塗り、さらに先程用意しておいた仙台味噌をパラパラ降りかけます(両方とも少しずつではなく、たっぷりかけた方が味が決まりやすいです)。
仙台味噌とマスタードのステーキ6
仙台味噌とマスタードのステーキ7
 この上へ、芯を取ってみじん切りにしておいたにんにくのみじん切りを惜しげなく散らせば、“仙台味噌とマスタードのステーキ”の完成です!
仙台味噌とマスタードのステーキ8
 これまで、ステーキといえばソースをかけるか、塩こしょうオンリーで食べる事しかなかった為、実際作ってみると少々戸惑いました;。
 マスタードの黄色、仙台味噌の黒がかった茶色、にんにくの白色の対比が鮮やかです。
 一見バラバラな組み合わせが、果たして凶と出るか吉と出るか…食べて確かめてみようと思います!
仙台味噌とマスタードのステーキ9
 それでは、焼きたての内に切り分けていざ実食!
 いただきまーすっ!
仙台味噌とマスタードのステーキ10


 さて、味はと言いますと…中松警部のように「うまいよお~!」と叫びたくなるお味!結構濃いめなトッピングですが、ジューシーな肉汁がいい具合に中和させます!
 血が滴るような焼き加減で、ガツンとパンチが効いてボリューム満点な牛ロースのステーキに、焦がす事によって一段と深く香ばしくなった仙台味噌のキリリとした塩気がぴったりで、食が進みます。
 生の刻みにんにくを使用しているせいか、にんにく特有の力強い風味がさらにダイレクトに伝わってくる感じで、単に塩こしょうだけでステーキを食べるよりも牛ロース肉の旨味がアップしたように感じました。
 粒マスタードの品のいい酸味が油のギトギト感を和らげるのに役立っており、それがワイルドなにんにく味噌味のステーキの後口をぐっとすっきりさせるのに成功しています。
 このトッピングに一番似ている味を挙げるとするなら、それは焼き肉屋によく置いてあるこってり濃厚な味噌ダレで、気付いた時は通りで初めて食べた気がしないはずだと感心しました。
 見た目は洋風ですが、味はあろしソースとはまた違ったベクトルで完全に和風な味わいになっており、面白いです(おろしは極力さっぱりさせるのが目的なのに対し、こちらはこってりとあっさりが両立するバランスを極めた印象)。


 このトッピングは牛のステーキだけではなく、ポークソテーや鶏の鉄板焼きにも合いそうだと食べてて感じました。
 肉の臭みが味噌の風味のおかげで消えて食べやすくなりますし、お勧めです!

●出典) 『美味しんぼ』 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/905-30cdb4d6
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ