『華中華』の“新茶チャーハン”を再現!

 最近、職場用の眼鏡を新しく買い直したんですが、在庫さえあれば無料でレンズを薄い物にできるというサービスがあるのを知り、「眼鏡=オプションをつけると天井知らずで高くなるという認識は、改めないといけないな」と思いました。
 ちなみに新しく買った眼鏡は赤ブチで、内心「これで少しは老け顔を明るく見せられるかな…」と姑息な事を考えています。

 どうも、コンタクトレンズに手を出そうかどうか迷っている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが新茶の季節に思い付いて作った“新茶チャーハン”です!
新茶チャーハン図
 島野さんがハナちゃんを始めとする部下達と力を合わせ、やっとの思いで完成させた“三種の菜肉包みチャーハン”が売り出されてからというものの、満点大飯店は今までにないくらいお客さんが殺到します(←次回、再現する予定です^^)。
 ハナちゃん曰く、「これだけの繁盛は、満点で働き出して初めて」というくらいの大人気っぷりだったそうで、忙しくても全く苦にならないとニコニコしていました。
 この時、ハナちゃんとおじいさんは「大変さよりも充実感が勝って…島野料理長も、先輩方もフロアの人たちも、全然疲れを感じてないんです!」「働く喜びは元気を生むって言うのかなぁ」と言っていますが、当管理人もこの意見にはすごく共感しました。
 個人的に、楽で負担の少ない仕事をするより、多少忙しくてもメリハリとスピード感のある仕事を進んでバリバリやる方がやりがいを感じた経験がありますので、おじいさんの例えは的を得ていると思います。
 元々、陳さんが考え出した“牛肉包みチャーハン”を銀河楼飯店が元祖気取りでそのままパクって売り出しているのに怒った満点大飯店側が、「真似したくてもできない物を作ってやる!」と立ち上がって作ったチャーハンでしたが、ここまで人気が出て島野さん達の団結力も高まったのなら、怪我の功名だったんじゃないかな…と思いました(←ただ、パクられるのはやはり腹が立ちますし、有田店長の悪行はこの後も一向に止んでませんので、実際はどっこいどっこいかもしれません;)。

 ちなみに、この時島野さんは「うちは価格だけで勝負するお店じゃないの。質よ」と厨房に徹底周知させさせたり、食材が少しでも破れたりしたら新しい物に代えたり、TVで“三種の菜肉包みチャーハン”を宣伝せずコツコツキャンペーンをして長い定番メニュなど、慢心からくるクオリティの低下を見事に防いでいます。
 正直、一旦失った信用を取り戻すのは一から信用を作るよりも難しいと感じますので、例え人気が出ても油断しないところはさすがだと感心しました。 
島野さんが考え出した新しい牛肉包みチャーハンは、早くも横浜中華街で大好評!目先の利益ではなく、質の高さを追い求めて欲しいと厨房に徹底させる島野さん
 このように、満点大飯店にいい風が吹きつつあるのを喜んでいたハナちゃんでしたが、あまりに忙しすぎたのが仇となり、ある日新メニューを何も考え出せないまま上海亭の営業時間を迎えてしまいます;。
 その為、一時は基本チャーハンを出す事を決めるのですが、おばあさんが開店前に一息つこうと提案し、静岡の知り合いからもらった新茶を淹れようとするのを見たハナちゃんは、突如新しいアイディアを閃き、早速試作します。
 こうして、ハナちゃんが時間がない中すぐに作り上げたのが、“新茶チャーハン”です!
 作り方はとても簡単で、基本チャーハンを仕上げる際に新茶の茶葉を入れてざっと混ぜ合わせるだけでもう出来上がります。
 ハナちゃんが言うには、「お茶の葉って、食べると体にいいって聞いたことがあります」「新茶の季節にぴったりで健康的…そして何より、日本人向きのチャーハンだと思います」だそうで、意外な事にお茶とチャーハンは相性がいいとおじいさんは絶賛していました。
 調べた所、茶葉には飲むお茶と同様にカテキン、ビタミン類、テアニンが含まれていて体にいい上、食物繊維が豊富、美肌作りや疲労回復の効能もあるとの事で、確かに健康に良さそうだな~と思いました(^^*)。
忙しすぎて何も考え出せなかったハナちゃんですが、新茶を見て一気に新しいアイディアが閃きます
 なお、おじいさんは“新茶チャーハン”をそのまま食べるだけではなく、半分まで食べた所でお湯を注いでお茶漬けチャーハンにし、二度楽しむ食べ方まで考案していました。
 途中で味を変えるのは目先が変わっていいですし、食欲がない時でもこれならサラサラ~ッといけそうで、なかなかのアイディアだと思います。
 途中、わさびを溶いたら三度美味しいと作中でハナちゃんが発見していたのもいい感じで、その柔軟な発想力に脱帽です(←最初は意外でしたが、考えてみたらお茶漬けとわさびは相性抜群なので合いそうです)。
 セレブが主な客層の高級料理店である満点大飯店では、即却下されそうな庶民的チャーハンですが(事実、島野さんは感心しつつも「うちでは出せないわ」とこぼしてました)、上海亭だったら「おいしい!」と素直に感じれるチャーハンならすぐ実験的にお店で出せてしまいますので、料理人としてかなり腕のふるい甲斐ががある職場だな~と感じたエピソードでした。
チャーハンとしてだけでなく、お茶漬けにして二度おいしいと、お客さんからも好評でした
 以前、ちょうど新茶が手に入ったので再現する事にしました(実は再現調理したのは一ヶ月以上前で、今月やっと記事に出来ました;)。
 本当に、お湯をかけてもおいしくなるのかどうか実験するためにも、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、基本チャーハン作り(いつもは省略していますが、今回のレシピはあまりに簡単すぎるので、久々に詳しく書いてみます;)。
 やや多めの油を入れてよく熱した中華鍋(又はフライパン)に溶き卵を一気に流し込み、その後すぐに硬めに炊いたご飯を投入して、ザッとあおります。
 一、二度あおったらお玉か木ベラで卵とご飯を押しつぶしながらスピーディーにほぐし混ぜ、塩で好みの加減に味付けします。
 この時、火の勢いを落とさずに強火で手早く行うのがコツです。
新茶チャーハン1
新茶チャーハン2
 塩味が適度につき、尚且つご飯に卵が絡んでパラパラにほぐれたら、刻みネギとこしょうを加えてさらに炒め合わせます(面白い事に、刻みネギを入れるとイマイチパラッとしないチャーハンでも途端にほぐれてくれます)。
 仕上げに、鍋肌に沿わせながら醤油を少々回しかけて混ぜ合わせれば、ハナちゃん流基本チャーハンの出来上がりです!
 ※“新茶チャーハン”の場合、チャーハンの塩気が強い方が後々美味になりますので、塩か醤油をいつもよりやや多めにすることをお勧めします。
新茶チャーハン3
新茶チャーハン4
 次は、仕上げ作業。
 先程の基本チャーハンへ、新茶のお茶っ葉を投入し、再度ざっと混ぜ合わせます。
 西ゆうじ先生曰く、使うお茶は新茶でなくても可との事でしたが、出来るだけ茎の少ない葉の部分のみを使うとさらに美味しくなるとの事でしたので、あらかじめ茎を取り除いてから加えてみました。
新茶チャーハン5
新茶チャーハン6
 基本チャーハンへ新茶がまんべんなく行き渡ったら火を止め、そのまま丸く形作ってラーメン用の丼(又は底の深い器)へ盛り付ければ“新茶チャーハン”の完成です!
新茶チャーハン7
 はっきり言って、よ~く見ないとただの基本チャーハンにしか見えませんが(もしくはひじきチャーハン;)、香りはほんのりお茶っ葉の匂いがするのでかろうじて新茶入りだと分かります。
 地味な見た目ですが、上品な香りが味の期待感を否が応でも高めてくれました。
 果たして、チャーハンはお茶漬け風にしても美味しいのか…食べて確かめたいと思います!
新茶チャーハン8
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
新茶チャーハン9


 さて、味はと言いますと…噛めば噛む程新茶の清々しい香気が溢れてきて美味し!とても上品なチャーハンです!
 チャーハンのコクのある旨味に、新茶の奥深い渋味が意外とマッチしており、結構癖になります例えるなら「中華風炒め茶飯」というイメージを受けました)。
 しっかり炒めたせいか、ほうじ茶にも似た香ばしさがご飯粒一粒一粒に広まっており、チャーハンというよりは炊き込みご飯風になっているのが特徴的です。
 レシピ欄の注意書き通り、新茶の柔らかい葉っぱ部分のみ使ったおかげで歯に引っかかって邪魔になる事もなく、長ネギや炒り卵と同じくらいの食べやすい噛み応えで、浮いてしまわずちゃんと具の一つという感じに仕上がっているのにほっとしました。
 通常、お茶っ葉は苦味の元であるカテキンが多いのでそのまま食べるのには向いていませんが、新茶の場合カテキンより旨さの元であるテアニンが多量に含まれているだけあり、苦さ渋さよりも生き生きとした爽やかな香りの方が印象に残りました。


 このままでも十分美味しいですが、作中でのおじいさんのアドバイス通り、お湯をかけてお茶漬け風にアレンジし、器の縁にわさびをスタンバイ!
 こちらも、いただきま~っす!
新茶チャーハン10
新茶チャーハン11


 さて、味の感想ですが…割とお茶漬けっぽくなってて旨し!わさびがいい仕事をしてます!
新茶チャーハン12
 お湯をかける事によって若干味が薄まっているものの、せいぜい「出汁茶漬けに比べると、さっぱり薄味だな」と感じる程度にとどまっている為、十分美味しく頂けます仮に物足りなくても、塩で調節可能なので問題ありません)。
 ただ、お湯には油分が入り交じっているせいか普通のお茶漬けよりもまろやかでコクのある味になっていた為、スープチャーハンとお茶漬けを足して二で割ったような印象を受けました。
 わさびのピリッとくる辛味と、和を感じさせる香気がたまりません。
 正直、チャーハンの時は茶葉の歯応えがあまり目立たなかったのですが、お湯でふやけたおかげでまるでぬめりのないワカメのようなザクザクした小気味良い食感に変化し、存在感がさらに増していたのがよかったです。
 炒り卵や油によって旨味を内側に焼き固められたパラパラチャーハンに、お湯をかける前よりも苦味と風味がわずかに強まった新茶スープがじんわり染みていて、なかなか味わい深い一品でした。


 最初からお茶漬けにして楽しみたい方は、塩気をやや濃いめにした方がしっくりくる味に仕上がると思います(^^)。
 暑い時期でも、抵抗感なくサラサラッといけるのがうれしい一品です。


●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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