『くーねるまるた』の“アロス・デ・アトゥン”を再現!

 先日、たまたま機会があってキムラヤのホットドッグ(コッペパンにキャベツサラダとハムと辛子マヨをサンドした変わり種)という調理パンを食べる事が出来たのですが、これが妙に美味しくてびっくりしました。
 正直、食べる前はあまり期待していなかったのですが、なかなかバランスの取れた味で感心しました。
 近くにお店がないので、滅多に食べられないのが残念です。

 どうも、B級グルメや郷土食にも興味がある管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが飲んだ翌日に用意した“アロス・デ・アトゥン”です!
アロス・デ・アトゥン図
 三月三日の日曜日の夜、マルタさんはアパート中の女性を自室に招いて飲み会を開いたのですが、タイミングの悪い事にその日は美大志望のしっかり者な女医・神永さんが入学試験に落ちて荒れていた日だったようで、宴もたけなわになった時に「うぇ~ん、また落ちたよおうぅぅ…」と泣き出してしまいます(←意外ですが、泣き上戸だった模様;)。
 日頃は強気な姉御キャラで、よくマルタさんをからかっては面白がっている神永さんですが(←一度、「マルタのくせに生意気だ!」とジャイアンみたいな台詞を言った事あり;)、自信喪失した所にお酒が加わったせいか「やっぱりあたしには美的センスがないんだー!美大に入る資格なんてないんだ~っ!」と珍しく弱気になっていて、初見時はあまりの変貌っぷりに驚いたのを覚えています(^^;)。
 しかし、マルタさん・美緒子さん・由利絵さんも十分酔っぱらっていたせいか、場のムードは落ち込むどころか「そんなことないです!神永さんは天才です!!」「そうよ!来年はきっと受かる!!」と妙に熱く盛り上がり、その結果「来年の先勝祈願」と称して朝まで盛り上がっていました。
 確かに、女性同士の酒席でヒートアップするとこういう体育会系のノリになりやすいので、読んでいて苦笑してしまいました;。
 それにしても、月曜日が休みのマルタさんと美緒子さんはともかく、翌日仕事を控えていた神永さんと由利絵さんは、果たして無事出勤出来たのか…他人事ながら心配になります(←一応、朝にはいなくなっていた描写があったので、大丈夫だったと信じたいです;)。
女医の神永さんが美大の試験に落ちて荒れたのを励ますの会で、飲みすぎます;
 そして翌日、マルタさんはもうすぐお昼になる時間帯にやっとコタツから起き出しますが、やっぱり飲み過ぎていた影響でボーっとしており、「もう少し寝ようかな…」と少し迷います(←休日の朝のけだるさが、見事に表現されてますね;)。
 けれども、食いしん坊のマルタさんはすぐにお腹がグーッと鳴った為寝るのを諦め、昨日の飲み会で余った食べかけのサラダ・シーチキンマヨのおにぎり・玉ネギを使って朝食兼昼食を作る事にします。
 こうして、マルタさんが残り物を活用して即興で作り上げたのが、ポルトガル風シーフードリゾットの“アロス・デ・アトゥン”です!
 作り方はかなり楽で、オリーブオイルで炒めた玉ネギとトマトに水を加えて沸騰させ、海苔抜きのシーチキンマヨのおにぎりを崩しながら入れて煮込み、最後に粉チーズとコリアンダー(香菜)を入れて出来上がりです。
 調べた所、「アロス=お米」「アトゥン=マグロ」という意味で、マルタさん曰く「ツナ缶で作るポルトガルの家庭の味」との事(本場ではこの他にピーマンを入れて煮込み、コリアンダーも結構きかして作るそうです)。
 マルタさんのおかげで、それまで馴染みの薄かったポルトガルの料理や食文化に朧気ながらも触れられるようになってきている為、個人的にとても勉強になります。
シーチキンおにぎり、最中、食べかけのサラダくらいしか残っていませんでした;
 この時、美緒子さんはまだマルタさんの部屋のコタツで眠っていたのですが、“アロス・デ・アトゥン”の美味しそうな香りにつられて起き、初めて食べる未知の味に「!おいし~」とすっかり目が覚めたようでした。
 実を言いますと、それまで美緒子さんはマルタさんのお隣さんとだけしか情報が出ていなかったので、詳しい事は何も分からなかったのですが、今回「上野にある国立こども図書館で司書の仕事をしていて、いつも私におススメの絵本や児童文学を紹介してくれます」というマルタさんの独白によって、やっと情報が更新されました;。
 今思えば、一巻の初登場シーンの時、夏みかんを白い帽子で覆ってお裾分けするというウィットに富んだ振る舞いをするなど(←あまんきみこ先生の『白い帽子』だとすぐに分かりました)、児童書への造詣の深さは度々匂わされていましたので、よくよく考えれば納得させられた回でした。
何と、お隣の美緒子さんは子ども図書館の司書さんでした!
 ツナ缶がない代わりにシーチキンマヨのおにぎりで代用するとは、さすがに思いつきませんでした。
 一体どういう味になるか非常に気になりますので、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め煮作業。オリーブオイルを入れて熱したフライパンへみじん切りにした玉ネギを加えて炒め、少し透き通ってきたらザク切りにしたトマトを投入し、潰しながら混ぜ合わせます。
 トマトに火が通ったら水を注ぎ、そのままコトコト煮ます。
アロス・デ・アトゥン1
アロス・デ・アトゥン2
アロス・デ・アトゥン3
 段々煮立ってきたら、手で大雑把にほぐしたシーチキンマヨのおにぎりを入れ、木べらで米粒をぐちゃぐちゃにしないよう気を付けながら混ぜます(シーチキンマヨがない場合は、ツナマヨでもOKです)。
 ※海苔は使いませんので、そのまま食べたり、他の料理に使って消費します。
アロス・デ・アトゥン4
アロス・デ・アトゥン5
 スープにご飯になじんできたら、粉チーズと刻んだコリアンダーを投入し、少し煮ます。
 なお、あんまり煮過ぎるのではなくさっと火を通す程度で大丈夫です。
アロス・デ・アトゥン6
アロス・デ・アトゥン7
 粉チーズが全体に混ざったら火を止め、そのままお皿へ移して仕上げにコリアンダーをパラリと散らせば“アロス・デ・アトゥン”の完成です!
アロス・デ・アトゥン8
 そっけない調理手順の割には結構それなりに出来ており、びっくりしました。
 生米から作ったように見えるとまでは言えませんが、ちゃんと手をかけて煮込んだようには見えるので、一目見ただけで即席リゾットとはまずわからないと思います。
 味の方も、果たして美味しく出来ているのか…確かめようと思います!
アロス・デ・アトゥン9
 それでは、温かい内にいざ実食!
 いただきまーす!
アロス・デ・アトゥン10


 さて、味はと言いますと…びっくりするくらいちゃんとした一品になってて美味し!出汁を入れていないのに、スパッと味が決まってます!
 トマトから出たフレッシュで甘酸っぱい出汁と、深みのある旨味成分がリゾットの隅々まで浸透しており、一口食べるごとに舌へじんわり染み渡っていくのがたまりません。
 玉ネギのシャキシャキサクッと軽やかな食感や、素朴な甘味がいい仕事をしています。
 例えるとするなら「あっさり仕立てのトマトチーズリゾット」というイメージで、粉チーズやマヨネーズのコクによってマイルドになった優しい酸味が印象的でした。
 コリアンダーの清々しいハーブ香が後口を爽やかさにしているのもトマト味のリゾットにぴったりな感じです。
 正直、ツナの味はそこまでしないのでツナが主役とは言いがたいのですが;、ツナからにじみ出た魚介系のエキスはそこそこスープに効いていていい脇役になっていた為、「ちゃんと計算されているな~」と感心しました。
 生の米から作った訳ではないので、本格リゾットというよりはどちらかと言うと洋風おじやっぽい仕上がりではあるのですが、スープを芯まで吸い込んでまったりトロリとした口当たりもそれはそれで美味しかったので、満足です。


 正直、そこまで期待していなかっただけに(←マルタさんすみません;)、一口食べた時は目を見張りました。
 本格的なリゾットにはさすがに勝らなくても、たったあれだけの材料でこんなに美味しく出来るのはかなり助かるな~と思いました。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
   (週刊ビッグコミックスピリッツ NO14 3月18日号より抜粋)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
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 …『クッキングパパ』
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・再現料理を予定中の漫画:
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