『セイシュンの食卓』の“魚のレモンステーキ”を再現!

 去年の冬、一瞬話題になりかけた「レモン鍋」の事が、今更ながら気になっています。
 初めてその存在を知った時は、思わず梅干しを口に含んだ時のように酸っぱい顔になってしまったのですが;、レシピをよーく見ると醤油抜きのポン酢味といえなくもない定番な味付けだったので、今年の冬に機会があったら是非作ってみようと考えています。

 どうも、先日レモンカードを頂いて以来トーストに塗るのがマイブームになっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『セイシュンの食卓』にてあるキザな男性が偶然出会った女性に教えた“魚のレモンステーキ”です!
魚のレモンステーキ図
 たけだみりこ先生の作品には、名前が最後まで明かされないのに出演回数が多いキャラが結構いるのですが、今回ご紹介するキザな男性もそのうちの一人。
 通常、キザな男性は歯の浮くような台詞を言ってばかりの何となくいけすかない(特に男性にとっては)な人がほとんどなイメージなのですが、この『セイシュンの食卓』に出てくる彼は、決めようとしているのに天然なせいかイマイチ決まらず、それどころか「は、何言ってんのよ!?」と悪気はないのに女性の気を逆撫でするタイプな為、どことなく憎めないキャラになっています;。
 中でも、愛する女性に「君にはバラがぴったりだ」と言ってポーッとさせた際に豚バラを買って渡したシーンは爆笑物で、これは一生モテないだろうな~と苦笑しました;。

 そんなキザな男性が、ある日散歩していた時の事。
 曲がり角で買い物帰りの若い女性とぶつかり、相手の持っていたレモンを地面に何個も転がしてしまったので拾うのを手伝っていたのですが、その最中に女性の下腹部が膨らんでいるのが目に入ったり、「最近、むしょうに酸っぱい物がたべたくって…」というセリフを聞いたりして、すぐにピンときます(今ならキザな男性同様、「妊娠中かな?」という無難な予想に行き着きますが、幼かった頃はそういう機微に疎かった為、「レモンダイエットをしてるのかな?」と斜め上なトンチンカン予想をしていました;)。
妙にずれていてキザな男性は、ある日偶然レモンを持った女性とぶつかりますレモンを拾う時、妙に膨れていた女性の下半身に注目
 とはいえ、大抵の人ならそう思いつつも「もし勘違いだったら失礼だし、わざわざ聞く必要もないか」と思ってそのまま別れると思うのですが、このキザな男性は「彼女は妊娠している!そして一人で買い物中という事は、ご主人はあまり構っていないようだ」というかなり飛躍した思い込みをしたようで、レモンを拾い終わるなりいきなり女性の手を掴み、「あなたのご主人はヒドイ人だ…」「僕だったら、こんな大事な体の人をほっておいたりしない…」と一人で盛り上がってしまいます(←「本当に日本人?」と聞きたくなるくらいラテン系な口説き方ですね;。初めて出会った女性にここまで情熱的になれるのは一種の才能だと、思わず認めたくなる勢いです^^;)。
 こうして、キザな男性が「でも、僕には何もする資格はない。こんなお料理を教えることくらいしか…」とヒートアップしつつも、若い女性へ親切心から教えたのが“魚のレモンステーキ”です!
 作り方は簡単で、バターを溶かしたフライパンで塩とこしょうで下味をつけた白身魚を両面焼き、最後にレモン汁・バター・パセリ・しめじ・塩・こしょうで作ったソースをかけたら出来上がりです。
 キザな男性が言うには、「これなら、さっぱりしていくらでもいけますよ」との事で、確かにこれなら食欲がない時でもパクパクいけちゃいそうだな~と感じました。
僕なら妊娠中の女性を一人で買い物させることはしない、と発言;
 その後、キザな男性はレシピを教え終わると「じゃ、丈夫な子どもを産んでください」と爽やかに去っていくのですが、後に残された女性は血管を浮かばせながら怒りを露わに…。
 というのも、実は女性は妊娠しているわけでも何でもない、「この頃ちょっとお腹がたるんできた25歳のレモン好きな独身OL(本人談)」だったからで、「何勘違いしてんのよ!」とイライラする彼女に同情しました;。
 正直、「この頃全身が丸くなって来た27歳の再現大好き独身事務(当管理人談)」としては、明日は我が身と他人事ではないお話でした;。
妊娠中の女性ではなく、単にお腹が膨れてたレモン好きの女性でした;
 魚屋さんでいいスズキの切り身を手に入れられたので、再現を決意しました。
 レモンソースと魚の組み合わせはまだ家庭では作ったことがないので、どういう出来になるのか非常にワクワクしています!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、魚の用意。お好みの白身魚(当管理人の場合スズキにしましたが、メカジキやヒラメでもいいそうです)に塩とこしょうを軽く振って数分なじませ、バターを溶かした中火のフライパンで両面をカリッとするまで焼き上げます。
 ※焼き過ぎに要注意ですが、焼きが不十分だと香ばしさと旨味が今一つ出なくなりますので、こまめに焼き加減を確認しつつ焼いた方がいいです。
魚のレモンステーキ1
魚のレモンステーキ3
魚のレモンステーキ4
 白身魚が焼けたらお皿へ取り出して、フライパンをキッチンペーパーでさっと拭き取り、余熱でバターを溶かします。
 バターが溶けかけてきたら、みじん切りにしたしめじとパセリを投入して軽く炒めてすぐ火を消し、絞りたてのレモン汁を加えて味見をしながら塩とこしょうをふります。
 塩加減がちょうどいいのを確かめたら、レモンバターソースの出来上がりです。
魚のレモンステーキ5
魚のレモンステーキ6
魚のレモンステーキ7
 この熱々レモンバターソースを、お皿に盛っておいた白身魚の上へざっとかければ、“魚のレモンステーキ”の完成です!
魚のレモンステーキ8
 真っ白なお皿に、レモンバターソースのクリームイエロー、パセリの緑、スズキの香ばしそうな薄茶色が映え、如何にも食欲をそそります。
 夏は暑い食べ物を敬遠しがちですが、レモンのフレッシュな香りのおかげで、暑い日でもそこまで抵抗感を感じない一品に仕上がっています。
 たったあれだけの材料で、どのような味になったのか…食べて確認しようと思います!
魚のレモンステーキ9
 それでは、熱い内に切り分けていざ実食!
 いっただっきま~っす!
魚のレモンステーキ10


 さて、味はと言いますと…上品な美味さで感激!暑い夏でも抵抗感なくさっぱり頂けます!
 スズキは癖といえる癖が全くなく、鯛以上に柔らかくあっさりとした淡泊な白身が特徴的で、そのせいかただ単に塩こしょうして焼いただけでは食べ進むにつれて物足りなくなる魚なのですが、バターによってなまめかしい香りをまとい、表面がカリッと香ばしく焼き上がっている為、ちょうどいい塩梅に旨味が引き出されています。
 大抵、焼いた魚にレモン果汁をぶっかけるだけだと余程魚の個性が強くない限り繊細な味が殺されてしまいますが、バターの油分によってトゲトゲしい酸味が丸みを帯び、爽やかさはそのままにまろやかで甘酸っぱいソースに仕上がっており、おかげで白身魚との相性が抜群に跳ね上がっていました←レモンクリームの、あの何とも言えないキュンとくる切ない酸っぱさに似ています)。
 しめじのシコシコ感とパセリの鮮やかな風味がいい具合にアクセントになり、彩りの美しさだけでなく味の単調さを防ぐ役割まで果たしているのに感心しました。
 まさにあっさりかつこってりを地でいっているフレッシュなソースで、どんなに夏バテになっていたとしても、これなら一口食べた途端後を引いていくらでも食べられそうです。


 簡単すぎるほど簡単なレシピですが、それに見合わない程美味しくて満足です。
 鯛の皮なし切り身で作ってみても合いそうなソースで、白ワインとも相性がよさげな感じでした。

●出典)『セイシュンの食卓(3)愛情編』 たけだみりこと東京ブリタニアン/角川書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.07.08 Mon 21:01  |  スゴい&素晴らしすぎます(^o^)

今更ながらミスター味っ子にはまり、何気なくおじゃましている、拙者『ぺっぽこ丸』ともうします。

初めから拝見させていただきました。数々の再現料理にただただ『すごい』&『詳しい感想』にはまってしまいます。

ブックマークさせていただきました。またちょくちょくブログを拝見させていただきます。

参考にしながら自分も作ってみようと考えてます(^o^)

  • #H6OyNIs2
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
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