『華中華』の“フライドオニオン・チャーハン”を再現!

 先日、かたくなに「納豆は絶対食べん!」と宣言していた相方さんが栄養摂取の為にようやく食べるようになったので、ちょっとした感動を味わっています。
 しかし、納豆は軽~くしか混ぜていない&ネギも醤油も入れていない上、その状態の納豆を「やっぱりあんまり美味しくない」と思っていると聞き及んで以来、納豆の糸至上主義の当管理人は「せめてあと五十回は混ぜてー!」と説得している最中です;。

 どうも、毎日「糸の力」をかけた白飯を食べて出勤している管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが上海亭で閃いて作った“フライドオニオン・チャーハン”です!
フライドオニオン・チャーハン図
 満点大飯店の料理人達が力を合わせて生み出した“三種の菜肉包みチャーハン”は、その味もさることながら一週間限定でお試し価格1000円という話題性もあり、口コミでジワジワと人気を広げていきます。
 けれども、その人気を見て「これは使える!」と性懲りもなく考えた銀河楼飯店の有田店長は、陳料理長の“牛肉包みチャーハン”やハナちゃんの“新茶チャーハン”同様早速パクり、粗悪品を代用して雑に作ったというのに「この三種の料理は、ぜ~んぶ私が考案しまして」「銀河楼飯店が元祖でありまして、他店は全てパクリだと思っていただいて結構です!」など、堂々と大嘘をTV収録の際に公言します(←初見時は、「このままだと、元祖と本家の争いみたく水掛け論な言い争いの末、裁判になってしまうのでは…」と心配したものでした;)。
 ちなみに、その番組はただのグルメ番組ではなく、元家電量販店の店員だったお笑いコンビ・ヤマダコジマが出演している人気番組「お笑いグルメ散歩」だそうで、最初に読んだ時は「ア○トークの家電芸人と、某有名量販店が元ネタかな~」とニヤニヤしたのを覚えています;。

 正直、TV局の方も真偽を確かめてから取材をしたらいいのにと思わなくもないのですが、楊貴妃さん曰く「今のTVはそんな真実よりも、話題になりさえすりゃいいんだからね…有田は、それを心得ていてTV局に売り込んだのさ」だそうで、まさに狸と狐の化かし合いという印象を受けました(それにしても、千年以上昔の生まれだというのに、今やすっかり業界人顔負けの情報通になっているミーハーな楊貴妃さんに、ちょっぴり苦笑しました;)。
どこもこれもパクリだらけなのに、「うちが元祖!他は偽物!」と恥ずかしげもなく番組で主張
 その為、危機感を感じた経営者の計太郎さんは(←マダム奈可子さんのご主人。夫婦としても経営者としても尻に敷かれっぱなしなのが哀愁を誘います;)「このまま手をこまねいていていいのかね?」「TV局や広告代理店に働きかけてもいいが…」とハラハラしていましたが、島野さんは落ち着いた様子で「TVの取材を受ければ、お客は格段に増えます…でも、そうなると“三種の菜肉包みチャーハン”が一過性のブームで終わる、短命なメニューになってしまうかもしれない…」「それはお断りよ。みんなで作ったこのチャーハンは、うちの永遠のメニューにするべきよ。目先の成功より、先の幸せを考えるべきだわ!」と返し、あえて反撃せず静観の構えを取ることを宣言していました。
 当管理人としては島野さんの意見に大賛成ですが、この後計太郎さんが「先の幸福より、目先の現金という考え方もあるんだけどなぁ…」と言ったのも一理ある感じで、確かにいざ自分がこの立場に立ったら一概には結論し切れないだろうな~と思いました;。

 なお、ちょうどこの頃にハナちゃんが上海亭で新しく考え出したのが、この“フライドオニオン・チャーハン”です!
 作り方はかなり簡単で、薄くスライスして揚げて作った自家製フライドオニオンを、ご飯・オニオンオイル・塩・粗挽きブラックペッパー・溶き卵と一緒に炒め合わせたらもう出来上がりです。
 上海亭のおじいさんが、元町にあるインド人のカレー屋さんから教わったというカレー用のフライドオニオンを見たハナちゃんがピンときて作ったチャーハンなのですが、即興の割になかなか考えられたチャーハンだったので、印象に残っています。
 「炒めるより早くて、コクも甘さも引き立つんだ」というおじいさんの説明に、そそられたものです(´Д`*)。
 ハナちゃんが言うには玉ネギが主役のチャーハンなので、その美味さを最大限まで生かす為、醤油や刻みネギは使わないとの事でした。
上海亭のおじいさんが元町のカレー屋さんから教わったフライドオニオンを見て、閃くハナちゃん
 その後、奇遇な事に銀河楼飯店での取材を終えたばかりのヤマダコジマ&スタッフ一同が上海亭の噂を聞きつけ、“フライドオニオン・チャーハン”を食べに来てくれるのですが、そのあまりの美味しさに感動したお二人は「これを番組で紹介したい!」と言い出し、後日銀河楼飯店の紹介コーナーを丸ごとカットして上海亭のレポを放送する事になってました;(もっとも、上海亭は顔出し名前出しNGだったので、モザイク処理された画像しか放送されていませんでしたが…)。
 元々、銀河楼飯店の料理が普通以下の味で(←食材は全て外国産、安い肉に牛脂を塗って味を誤魔化す、痛んだ食材を平気で使う、出来たら出来たで大量に冷凍保存するなどしていたので、当然ですね;)、もらったお土産も消費期限が明日までの月餅だったのに腹を立てていた取材陣は、とてもオンエアできるような物じゃないと不満を抱いていたとの事で、上海亭が見つかったのはまさに渡りに船だった模様;。
 おかげで、“三種の菜肉包みチャーハン”に関する誤った情報が広まる事は未然に防げたので、非常に清々しい気持ちになれたエピソードでした。
 とはいえ、有田店長の悪行はこれ以降もさらにヒートアップしますので、まだまだネタは尽きそうにありません…orz。
結局、テレビ局はハナちゃんのチャーハンの方をモザイクで放送する事を選びました;
 前々から家で手作りするフライドオニオンに興味を抱いていましたので、これをいい機会に再現する事を決めました。
 作中には詳細なレシピもある事ですし、なるべく忠実に作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、フライドオニオン作り。玉ネギをくし型の薄い千切り状にして水分をキッチンペーパーで拭き取り(←スライサーを使うと楽です)、170度に熱した油でカリッと揚げます。
 揚がったらキッチンペーパーの上に置き、余分な油分をきったらフライドオニオンは出来上がりです!
 この時、玉ネギを挙げた油はオニオンオイルとしてチャーハンに再利用しますので、捨てずにとっておきます。
フライドオニオン・チャーハン1
フライドオニオン・チャーハン2
フライドオニオン・チャーハン3
 次は、チャーハン作り。
 ボウルに生卵、フライドオニオン、塩、粗挽きブラックペッパーを入れてよくかき混ぜ、先程のオニオンオイルをたっぷり引いて熱したフライパン(又は中華鍋)へ一気に流し込みます。
 その際、油の量が少なすぎたり、火力が弱すぎると後々ご飯がべちゃつく遠因になりますので、要注意です。
フライドオニオン・チャーハン4
フライドオニオン・チャーハン5
フライドオニオン・チャーハン6
 溶き卵の縁がブワブワ~ッと膨らんで来たらすかさず白ご飯を投入し、木ブラ(又はお玉)で素早くつぶしながらざっと混ぜ合わせます。
 途中、塩と粗挽きブラックペッパーで味を調え、仕上げにフライドオニオンを加えて何度かあおってパラパラにするのがポイントです。
フライドオニオン・チャーハン7
フライドオニオン・チャーハン8
 フライドオニオンがチャーハン全体に行き渡っていい塩加減になったら火からおろし、最後に丸く形作ってお皿へ盛り付ければ“フライドオニオン・チャーハン”の完成です!
フライドオニオン・チャーハン9
 刻みネギが入っていない為、フライドオニオンの茶色と炒り卵のくすんだ黄色のみのチャーハンに仕上がっており、ちょっと寂しい見た目になっていました;。
 ただ、フライドオニオンの何とも言えない香ばしい匂いがとてもよく、強烈に胃袋を刺激してきました。
 塩と粗びき胡椒のみだとどんなチャーハンになるのか、食べるのが楽しみです!
フライドオニオン・チャーハン10
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いっただっきま~す。
フライドオニオン・チャーハン11


 さて、味の感想ですが…信じられない程コクのあるチャーハンで美味し! 噛み締めるごとに、玉ネギの旨味と香りが口の中いっぱいに広がります!
 最初は「単純な材料だけだし、特に目新しい所はなさそう…」とそこまで期待していなかったんですが、一口食べた途端玉ネギの存在感がこれでもかと主張してくるボリューム感のある味に、思わず目を見張りました。
 味付け自体はブラックペッパーのピリッとくる辛さが効いたシンプル塩味なんですが、玉ネギの猛烈に香ばしい風味が凝縮されたオニオンオイルが、ご飯粒一粒一粒へしっかり染みているおかげで奥行きが出ており、しみじみ美味しいです。
 時折、ちょっと焦げた部分を噛み当ててわずかな苦味が舌を刺激してくる事もあるのですが、それが玉ネギの自然な甘辛さをより引き立てていてさらに深い旨さになっていた為、絶妙なバランスだと感心しました。
 フライドオニオンのサクサクカリッと簡単に砕けていく小気味よい食感や、ねっとり濃いのにあっさりした後口の甘味がチャーハンによく合っており、後を引く一品です(←溶き卵に入っていた分は、ややしんなりして炒め玉ネギっぽい状態に戻っていましたが、これはこれで飴色玉ネギみたいでよし!)。
 醤油と刻みネギを入れていないものの薄味という事は全くなく、逆に玉ネギの強い個性が際立つ結果に終わっていました。


 正直、見た目よりもはるかに色んな味がするチャーハンなので、いろんな方にお勧めしたいです。
 フライドオニオンでなくても、軽く揚げ炒め状態にした玉葱で作っても美味しいとの事でしたので、今度はそっちも試してみたいと思います。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.07.11 Thu 07:40  |  感動しました(><)

 初めて拝見いたしました。
食いしん坊なもので 美味しそうな料理本はつい挑戦してみたりするんですが、なかなか主さんのようにはできないので 感動しました♪

もしコメントのない回があったとしても、きっと私みたいに
楽しみに訪れている人が多いはずです。
それっくらい素敵なブログですね。
これからも遊びに寄らせてくださいね。
更新楽しみにしております。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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