『たけだみりこの極楽ゴハン』の“砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯”を再現!

 最近、近所のスーパーがトマトやきゅうりといった値段が高騰しがちな野菜を安く売ってくれている為、毎日サラダを食べる事が出来ていて非常に助かっています。
 そのせいか、夏バテとは今のところ無縁でますます体力がついてきており、おかげで「丑の日で食べられなかったうな重でも食べに行こうかな~」と調子づいている今日この頃です;。

 どうも、近所にウナギのせいろ蒸しで有名な地域がある管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『たけだみりこの極楽ゴハン』にてかまどの神様がある女性漫画家に慌てて教えた“砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯”です!
砂肝のコリコリ炒め図ヌルヌルご飯‏図
 今回ご紹介するエピソードは、かまどの神様がひょんなことで偶然知り合った、なかなかにマイペースな某女性漫画家との交流のお話(←念の為記しますが、著者のたけだみりこ先生ではございません;)。
 ある日、ごく普通の住宅街を空飛ぶ鍋に乗って散策していたかまどの神様は、二階の窓から「あ!悩める人を救う神様!すいません、ちょっと!」と唐突に呼びかけられたのに応じ、急いで中へ入ります。
 てっきり、かまどの神様はいつも通り料理の悩みだと思って駆けつけたのですが、どうやら長らく活動を続けていく内に人間界では情報が錯綜してしまったようで、その女性の耳には「料理に困る人を助ける神様」が「困った事なら何でもかまどの神様」という風に伝わっていたらしく、何故か肩もみを要求されてました;。
 正直、こういう場合は誤解を解いてさっさと帰るのも一つの手だとも思うのですが、人のいい(神のいい?)かまどの神様は「フー、助かったワ。肩はこるし、〆切は迫るし、もうどうしようかと思っていたのよね」と一息つく女性を放っておけず、結局渋々肩もみをやらされていました;。
 個人的に、神様は肩もみされたりしてもてなされる立場だと考えていた為、かまどの神様は肩もみ下手なのではと予想していたのですが、意外な事に肩もみ上手だったようで「さすが神様」と褒められていました(←なので、料理だけではなく、何でも屋としても素質ありなのでは?と思ってしまいました。ただ、それだと仕事量が増え過ぎて活動停止しそうですが;)。
何と、料理の神様に肩もみをお願いしていました;。さすがの大黒天様も唖然
 かまどの神様としては、まさか肩もみだけで帰らされるのではなく、後々料理の悩みも打ち明けられるのだろうと考えて肩もみしたみたいなんですが、女性は肩がすっきりするなり「うん、よくなった!ありがと神様、そいじゃ!」と発言したので、一瞬唖然;。
 どうやら、かまどの神様にはかまどの神様なりに「ワシは料理に悩む人を救う神じゃ!呼ばれたからには、肩だけもんで帰る訳にはいかん!!」というポリシーがあったらしく、珍しく少し怒ります(←一種のプロ根性といえなくもないので、難儀な性格だと感じつつもちょっと尊敬しました)。
 その為、慌てて女性に「ほら、何か教えてほしい料理とかないのか?」と聞いたものの、「えー、別にィ。あたし料理しないしィ」とのんびりした口調で断られたかまどの神様は、混乱しながらも「そんなこと言わずに何か…そうだ、こんな料理はどうじゃ!」と二つの料理をすすめていました。
料理以外の事で使われたことがよほどショックだったらしく、真剣に怒っていました;
 その際、かまどの神様が作りながら女性にレシピを教えたのが、この“砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯”です!
 作り方は二つとも簡単で、“砂肝のコリコリ炒め”は小さく切った砂肝をごま油・にんにく・醤油・酒・塩・粗びき黒胡椒に漬けて炒めるだけ、“ヌルヌルご飯”は千切りにした長芋・卵・カツオ節・オクラを醤油で味付けして混ぜるのみで出来上がります。
 かまどの神様曰く、砂肝はモツの中では比較的匂いがきつくない上に高タンパク&低カロリーで体によく、おまけにタンパク質・ビタミンB2・鉄分が多いのに脂肪はほとんど含まれていないという優良食品で、特にカロリーや栄養を気にする女性にはもってこいの部位だとの事と語っており、確かに読んでいてそそられるものがありました。
 長芋もすりおろさず細切りにする事によって歯ごたえが心地よくなると説明されており、かなり気になったのを覚えています。
 
 それにしても、普段は「お願いします、神様!」と請われて料理を教える立場のかまどの神様が散々振り回された挙句、料理の押し売りならぬ押し教えをする羽目になるとは…実はこの女性、結構すごい人なんじゃないかと思いました(後にも先にも、こんな事態はこれ一回きりです;)。
砂肝は低カロリー高たんぱくで、何と肩こりにも効果があるのだとか。
 その後、かまどの神様は“砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯”を美味しそうに食べる女性と「とにかく、肩をこった時はワシを呼ばず、これを作って食べるとよいぞ」「へー、これ肩こりに効くんだー」と談笑したり、その途中「自分の肩こりのコリコリした所を食べつくすようで気持ちよかろう」と失言して「ちょっとやだぁ、変な事言わないで、まずくなるじゃない!!」と女性から激怒されたりと(←確かにこれはグロイので、女性の怒りはもっともだと思います;)、それなりに楽しい時間を過ごしていました。
 しかし、満足したかまどの神様が帰ろうと時、女性はこりずに今度は足もみをしてほしいとおねだり。
 当然の如く、かまどの神様は「だから何でワシが足の裏を…ワシは料理の…」と渋りますが、女性は「だってさっき教わってあげたでしょ、今度は私の番じゃない」という無茶苦茶な理論を持ち出して強引に足踏みをさせ、「あーいい気持ち~。終わったらまた料理教わってあげるねー」と言ってかまどの神様に「…何か違う気がする…」と釈然としない気持ちを抱かせていました;。
 ある意味、帳尻はあっていなくもないので、これはこれであり…なのかもしれませんね(^^;)。
「…なんか違う気がする」と腑に落ちない顔になりながらも、ちゃんと足もみをする優しい神様;
 特に夏バテ状態にはなっていないのですが、どっちも砂肝好き&オクラ好きの当管理人の胃袋を刺激させられたので、再現する事にしました。
 作中には分量つきのレシピがちゃんと記載されていますので、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、“砂肝のコリコリ炒め”作り。砂肝は軽く汚れをふき取った後に小さい一口大に切り、みじん切りにしたにんにく、酒、醤油と共にボウルへ入れ、しっかり混ぜ合わせて約十五分以上漬けます(それ以上かけて漬けてもOKですが、漬け過ぎると辛くなりますのでせいぜい半日を推奨します)。
 ※砂肝は皮をとらなくて大丈夫ですが、小さめに切る時、なるべく筋を包丁で断ち切ることを意識しながら切るとより食べやすい仕上がりになります。
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯1
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯2
 時間が経ったら漬け汁から砂肝を取り出して汁気をきり、ごま油をひいて強火に熱したフライパンでざっと炒めます。
 砂肝に火が通ってきたら、先程の漬け汁、塩、粗びき黒胡椒を加えて味付けし、さらに炒め合わせます。
 これで、“砂肝のコリコリ炒め”の完成です。 
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯3
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯4
 次は、“ヌルヌルご飯”作り。
 皮をむいて細く千切りにした長芋、塩をまぶしてさっと茹でてから薄切りにしたオクラをボウルへ入れ、粘りが出るまでよ~く練り合わせます。
 段々粘ってきたら、卵と鰹節を投入してさらに混ぜ合わせ、最後に醤油をお好みでたらして味を決めます。
 これで、“ヌルヌルご飯”も準備完了です。
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯5
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯6
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯7
 砂肝はフライパンに残った汁ごとお皿へ盛り付け、とろろ汁の方は炊き立ての熱々ご飯をよそった丼の上にたっぷりかければ“砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯”の完成です!
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯8
 “砂肝のコリコリ炒め”は見事なまでに茶色一色なので、正直これだけだと食卓の上が寂しい事になっていたかもしれませんが;、“ヌルヌルご飯”の鮮やかな黄色や緑色によって場がぱっと華やいだ為、ほっと一安心しました。
 砂肝の方はビール、ヌルヌル汁はご飯に合いそうで、食べる前から食欲がわいてきます。
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯9


 それでは、いざ実食!
 まず一品目は、“砂肝のコリコリ炒め”!
 いっただっきま~っす!
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯12
 さて、味はと言いますと…思ったよりも柔らかい歯応えで美味し!ビールにもご飯にもぴったりな逸品です!
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯13
 砂肝から出たモツ特有のこってりした旨味エキスが混じった、濃口の香ばしいにんにく醤油味がちょっぴり癖のある砂肝にぴったりで、独特の臭みをほぼかき消しています。
 荒挽き黒こしょうのビリッとくるワイルドでスパイシーな辛さがいいアクセントになっており、後味をスカッと爽快にしているのに感心しました。
 正直、「皮を取っていないから、固くて噛み切れないかも…」と心配していたんですが全くそんな事はなく、それどころか歯をグイッ!と押し返す強い弾力、邪魔にならないギリギリのバランスのコリコリ感が病み付きになります。
 小さく切ったおかげでゴムみたいにいつまでも口に残らず、「もうそろそろいいかな?」というくらいで細かくなって喉の奥に消えていくのが小気味良い感じで、ごま油の香ばしい風味もあいまっていくらでも食べられそうでした。


 二品目は、“ヌルヌルご飯”!
 いっただっきまーす。
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯10
 さて、味の感想ですが…とろろご飯とはまた違ったネバネバで旨し!ひんやり冷たい長芋と温いご飯の取り合わせが最高です!
砂肝のコリコリ炒め&ヌルヌルご飯11
 長芋は千切りにしたからか、とろろ汁のようにねっとり強いとろみや滑らかな舌触りにはなっておらず、まったりした粘りの中にサクサクシャリッとした涼しげな食感が活きた爽やかな味わいになっていた為、これは夏向けのとろろご飯だと思いました。

 卵黄のまろやかなコクが、全体をふんわりまとめあげていて優しい後味に仕上げています。
 長芋の粘りに卵が溶け込むというより、卵液に長芋がなじんで絡んでいるといった感じで、例えるとするなら「夏野菜がたっぷり入った、ヘルシーネバトロ卵かけご飯」という印象でした。
 オクラのザクザクした歯触りや噛むごとに増すネバネバ感が長芋とナイスな組み合わせで、カツオ節風味の奥深い出汁醤油が効いているせいか、思ったよりもあっさりした美味しさなのが印象的です。
 この淡泊なご飯に、がっつり濃厚な醤油味の砂肝が抜群の相性で、交互に食べ出すと止まりません。


 一見、「ボリュームありそうだから、夏には厳しいかも…」と敬遠されそうですが、砂肝は脂肪も少ない分胃にもたれない感じで、むしろ夏にこそおすすめしたい料理です。
 とろみのついた卵かけご飯といった風の不思議な美味しさのとろろご飯も、夏バテで食欲減退している方に是非推奨したい逸品でした。

●出典)『たけだみりこの極楽ゴハン』 たけだみりこ/竹書房
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/942-7e6f1a63
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ