『クッキングピープル』の“あっさり麻婆豆腐丼”を再現!

 最近、ローソンの「ふるさとのうまい!」シリーズのおにぎりにはまっています。
 といっても全種類食べた訳ではないのですが;、その中でかなり気に入ったのが京都の「さわら西京漬焼」と愛知の「うなぎまぶし」で、特に「うなぎまぶし」は温めて食べた時のうなぎのとろけ加減や、茎わさびのシャキシャキピリッとしたアクセントがたまりませんでした。 

 どうも、うなぎの完全養殖化を切に願う管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングピープル』にて再びやって来たごはんモノが作った“あっさり麻婆豆腐丼”です!
あっさり麻婆豆腐丼図
 以前、ごはんモノと名乗るさすらいの侍がやってきて様々な冷や飯料理を教えて以来、以前よりはそこそこ人でにぎわうようになった町は、その後宿場として栄える事になります。
 その結果、めし屋の店主(『みをつくし料理帖』シリーズの種市さんに似ていると表現した、あの人です;)のお店もちょびっとだけ立派な建物に改装されていたのですが、月日が流れるごとに自然とごはんモノの記憶は薄れていった模様で、かつては「待ってくれ~」と後を追うほどファンだったというのに今ではすっかり忘れており、少し寂しかったです;。

 しかし、あの日から大分経過した×年後、ごはんモノはどういう風の吹き回しか、唐突にこの宿場へやって来ます。
 正直、以前やって来た時と同じように「オイオイ、俺は無法者じゃなくて、ご飯ものだよっ。安心しな」と気さくな様子で笑っていたら皆気づいて寄って来たと思いますか、長い月日の間よほど過酷な目にあったのか、前とは一変して鋭い眼光を放つ怖い無法者風のルックス&ユーモアのあるセリフは一言もしゃべらない無口な人にクラスチェンジしており、そのせいで宿場の人達はごはんモノだと誰も分からない様子でした。
 残念ながらごはんモノの身に何があったのかは一切語られていない為、詳しい理由は何一つわからないのですが、個人的に「冷や飯料理一つで世を渡るには、やはりきつい物があったんだろうな…」と変に納得したのを覚えています;。
 着物も前よりさらにボロボロになっていて暮らしがきつそうでしたし、前の明るいごはんモノが好きだった身としては結構くるものがありました(つД`)。
<前回>前回きたときは、こんなに朗らかに笑う親しみやすい浪人さんんだったんですが…<×年後>ごはんモノの人相のあまりの変わり具合に、さすがの店主も同一人物とは気づいていませんでした;
 けれども、ごはん料理が好きでお気に入りのレシピを教えるのが好きな性格は未だ変わっていない上、どうやら店主やこの町の事をばっちり覚えていたようで、ごはんモノだと気づかず「この宿場も、近頃は何かと物騒でな…」と怯える店主のめし屋へ入り込み、初めて会った時と同じようにオリジナル料理を作っていました(←とは言え、初登場時と違って一言も断らずに黙って作り始めていましたので、危ない人度はブレードアップしていましたが;)。
 この時、ごはんモノが淡々とその場にあった材料を使って作ったのが、この“あっさり麻婆豆腐丼”です!
 作り方は比較的お手軽で、ごま油・ネギ・しょうが・しいたけ・豚ひき肉・塩・こしょうを炒めた所へ簡単トマトスープや麺つゆを入れて煮込み、最後に豆腐、ニラ、水溶き片栗粉を投入してご飯の上にかけ、ラー油をたらしたら出来上がりです。
 ポイントは、一般的な麻婆豆腐レシピと違って最初から豆板醤で辛味をつけず、後々ラー油で各自辛さを調節する事!
 なんでも、この“あっさり麻婆豆腐丼”は辛い物好きな大人も辛い物苦手な子どもも、一つの手間で自分が100%好きな味に調節して食べる事が出来るのが売りのレシピだそうで、誰もが満足する味を瞬時に生み出せるとお勧めされていました。
 おまけに、最初の香味野菜や調味料を炒め合わせる作業が短縮できるので作るのが楽で、味の方もご飯にかけてかっこむのに向いたあっさりコク味に出来上がると書かれており、初見時は「こいつは小さいお子様持ちの家庭に便利なレシピ!」と感動したものです。
初めて来た時は一応「台所をかりるぞ」と一言言っていたのに、今回は一切なし;
 なお、衝撃的な事にごはんモノはここ数年の放浪生活の間に一人息子(?!)をもうけていたみたいで、父に似て料理上手な息子と一緒に仲良く台所で調理していました←子連れ狼として旅を続けたからこそ、妙にやつれたのでしょうか;?)。
 ちなみに息子は汁物を作るのが得意で、麻婆豆腐や付け合わせの“たまごトマト汁”に使うベースとなる簡単トマトスープを拵えていた為、皆ごはんモノならぬ「汁モノ」と呼ばれていました;。
 はっきり言って、自分が幼い頃に「汁モノ」なんてあだ名をつけられたらむきになって怒っていたと思うのですが;、息子は大人以上に大人な子どもだったみたいで特に何も言わなかった為、「偉いなぁ…」「苦労したのかな…」と感じました。
 おそらく、息子が生まれたから料理も子どもと共に食べられるものにシフトされたんだな~と考えると、和みました(´∀`)。

 こうして、料理をする二人の後ろ姿に店主もやっとごはんモノの事を思い出したようで、「そうか…あいつは無法者なんかじゃねえ…ごはんモノだ!」「しかも今回は汁モノ付き!」と店主は皆に説明しており、無事誤解は解けていました。
 残念ながら、この二人は店主達をお腹いっぱいにした後またどこかへ旅立ってしまっていましたが、きっとまた再登場してくれるはずと思うと、そこまで寂しくなかったエピソードでした。
衝撃的な事に、ごはんモノは何と息子つれで旅をしているようでした!
 豆板醤を全く入れない麻婆豆腐という発想が目からうろこで、初めて読んだ時から妙に気になっていました。 
 作中に詳しいレシピが分量つきで載っていることですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。ごま油をひいて強火に熱したフライパンへ、みじん切りにしたしょうがと長ネギ、スライスしたしいたけ、豚ひき肉を投入して炒め、塩とこしょうで味付けします。
 このまま、豚ひき肉から透明な肉汁がでてくるまで炒め続けます。
あっさり麻婆豆腐丼1
あっさり麻婆豆腐丼2
あっさり麻婆豆腐丼3
 その間、小鍋に固形のチキンスープ、水、小さく切ったトマトを入れて煮て簡単トマトスープを作っておき、先程豚ひき肉がポロポロになるまで炒めた炒め物のフライパンへ加えて煮込みます。
 ※この時簡単トマトスープは全部使わず半分残して、水、溶き卵、塩、こしょう、刻みネギ、ごま油を足して火を通し、付け合わせの“たまごトマト汁”へと変身させます。
あっさり麻婆豆腐丼4
あっさり麻婆豆腐丼5
 フライパンの中でスープが煮立ってきたら、麺つゆ、食べやすい大きさに切った豆腐、幅一センチに刻んだニラを入れて三分以上強火で煮たたせ、最後に水溶き片栗粉を回しかけて木べらでよく混ぜ、とろみをつけます。
あっさり麻婆豆腐丼6
あっさり麻婆豆腐丼7
 全体にとろみがつき、ちょうどいい塩加減なのを味見で確認したら火を消して丼ご飯の上へたっぷりかけ、傍らに付け合わせの“たまごトマト汁”を添えれば“あっさり麻婆豆腐丼”の完成です!
あっさり麻婆豆腐丼8
 豆板醤が入っていないせいか、よくよく見ると麻婆豆腐というよりは肉豆腐っぽい感じがしますが、ラー油を散らしているせいかパッと見では分からない感じです。
 トマトが入っているので香りがどことなく爽やかで、暑い中でも不思議と食欲をそそられました。
 果たして、トマトと麻婆豆腐の組み合わせは合うのか…食べて確かめたいと思います!
あっさり麻婆豆腐丼9
 それでは、ご飯に麻婆豆腐を絡めていざ実食!
 いただきますっ!
あっさり麻婆豆腐丼10


 さて、味の感想ですが…ほっとする味わいのまろやかな餡がご飯にまったり絡んでいて、旨し!どことなく和風味がする麻婆豆腐です!
 一般的な麻婆豆腐は一口目からビリッと辛くて先制パンチを食らったような気分になりますが、これは時間差があって後からジワジワ効いてくるタイプの控え目で優しい辛さで、香辛料の刺激よりも出汁の深みでご飯が進むタイプのおかずだと思いました。
 麻婆豆腐単体だと、あっさり甘辛い感じの落ち着いた美味しさですが(←これはこれで、癒し系っぽくて美味)、ラー油が入っているおかげで香ばしくてコクのある辛味が全体をキリッと引き締めている上、中華っぽさがグンと跳ね上がっていてよかったです。
 意外にも、トマトの爽やかでフルーティな甘酸っぱさが麻婆豆腐とぴったりで、ほのかな酸味が効いているせいか、単に辛くするだけの時よりも出汁に深みが出ていたのに感心しました。
 本格中華というよりは、「ほんのりピリ辛の和中折衷風豆腐のうま煮丼」というイメージで、餡かけ豆腐に近いヘルシー感があって食べやすかったです。
 しこしこトロンとした口当たりの椎茸、ザクザク感がたまらないニラや長ネギがこの不思議な味付けのひき肉餡とよく合っており、大満足の一品でした。


 トマト味のせいか、ご飯の他にも中華めんに絡めて食べてみても合いそうだな~と感じました。
 おまけに作った“たまごトマト汁”もトマトの出汁が出ていていい箸休めになりましたし、これは重宝しそうなレシピです。
あっさり麻婆豆腐丼11

●出典)『クッキングピープル~使えるカンタン料理コミック~』 たけだみりこ/実業之日本社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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