『くーねるまるた』の“レモンマヨのツナサンド”を再現!

 先日、スーパーの精肉売り場で二割引になっていた鶏肉のパックを手に取り、「もう一声欲しいな…」と悩んでいたのですが、たまたま割引シールの更新タイムだったのか、ある店員さんから「あっ、すみませんこれ…」と手にあるパックに三割引シールをペタッと貼られ、内心大興奮しました。
 たったそれだけなんですが、地味に嬉しかったです;。

 どうも、その後鶏肉はチキンロールとチキンカツに調理して夕食&翌日のお弁当の具にした管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんがバーのマスターから教えてもらった“レモンマヨのツナサンド”です!
レモンマヨのツナサンド図
 ある夏の夜、マルタさんは金欠の時に不定期でバイトしている古道具店のオーナー・国枝さん(モデルといっても通用しそうな、優美な美女。昔は堅い職業に就いていましたが、ある絵本がきっかけで独立した行動派でもあります。詳しくは二巻の十九話をどうぞ!)に誘われ、ちょっとしたバーへ立ち寄ります。
 マスター一人が経営している、小さいけれども落ち着いて飲める大人のお店で、普段こういったところで飲まないマルタさんは少し緊張するのですが、最初に出されたカクテル・マタドールの美味しさに歓声をあげ、徐々に心がほぐれた様子でした。
 個人的にこういう小規模なバーは、マスターと常連さんだけが連夜盛り上がっていて、初めて入ろうものなら「誰?」「さあ…」と冷たい視線を投げかけられそうなイメージを勝手に持っており、一人だけではなかなか入れずにいる為、こういう所でも数回ですんなり溶け込める国枝さんを素直に尊敬します←当管理人の場合、気になるお店はすぐに入れず、食べ○グやネットでお店の情報を調べ、お店の前を二~三回偵察した後に恐る恐る来店するという、根暗なタイプorz)。
 おかげですっかりくつろぎモードになったマルタさんは、「たまにはいいな、こういう…」と思うのですが、いきなり食いしん坊なお腹がぐううう…となってしまい、思わず赤面して小さくなっていました;(←すぐに「お腹すいた?何か食べる?」と気遣ってくれる国枝さんの優しさが、ありがたくも恥ずかしいシーンですね;)。

 この時、国枝さんは「ここのツナサンド美味しいのよ」と言ってマスターにツナサンドをオーダーし、マルタさんにご馳走してくれます。
 やってきたそれは、一見するとごく普通のサンドイッチでしたが、一口食べると思わず「!!ん~~(・∀・*)」と唸ってしまう程絶品。
 国枝さんが言うには、シンプルな材料を使っているであろうことは分かっているもののなかなか再現出来ないとの事で、その話を聞いたマルタさんは懐が寂しいにも関わらず、しばらく通って味の秘密を探る事を決意します。
アルバイト先の店主・国枝さんに連れられてきたバーで、とてもおいしいツナサンドを発見!
 そして数日間、マルタさんは一杯のお酒で二時間近く粘りつつ、他のお客さんがツナサンドを頼むのを待つ→注文が入ったら、目の前で調理するマスターの手元をさりげなく観察→けれども、結局手がかりが得られずというもどかしい日々を過ごすのですが、その様子を見てマスターはさすがに何やら勘付いたらしく「…何か、知りたい事でも?」と鋭く突っ込み、マルタさんは激しく動揺していました;。
 こうして、真の目的があっけなくバレてしまったマルタさんでしたが、幸いマスターがいい人で特に怒られる事はなく、それどころか皿洗いを三日間手伝ってくれたらツナサンドのレシピを教えるという約束までしてくれていました(←餃子の王将○町店「三十分皿洗いをすれば、ただでお腹いっぱい料理を食べさせます」というサービスを彷彿とさせます;)。
 正直、最初に読んだ時は「寡黙で、ちょっと話しかけづらそうなマスターだな…」と思っていたのですが、常連さんから「あれ?マスター、アルバイトさん雇ったの?しかも外国人?」と聞かれた時に「まあ、ちょっと…」と多くを語らず穏やかにほほ笑んだのを見て、一気に萌えました(´Д`*)。
結局お店に通ってみてもツナサンドの謎はとけず、マスターの好意で皿洗いをする代わりに教わる事に。
 こうして三日後、マルタさんはマスターから約束通りバーで出しているツナサンドの作り方を伝授してもらう事になります。
 その際、マルタさんがマスターから教わったのが、この“レモンマヨのツナサンド”です!
 作り方は意外と簡単で、ツナと生玉ネギに卵黄・レモン汁・油・塩・こしょうで作ったレモンマヨネーズを和え、バターとマスタードを塗ったパンにはさんで切ったらもう出来上がりです。
 マスター曰く、「普通はここに酢を加えるんだが…うちでは代わりに、カクテルに使うレモン汁を加える」「知り合いから届く新鮮な卵を使って、これだけは毎日作るんだ」だそうで、どうやら新鮮な材料で作り置きせず提供するのが美味しさの秘訣のようでした。
 また、玉ネギも生のままだと辛くて余計な水分が出る為、一旦水にさらしてぬめりを取ってから使用するのがポイントみたいで、単純な料理でもここまで手をかけるからこそ素晴らしい味になったんだな~と参考になりました。
 恐らく、カクテルのベースやアクセントとなるレモン果汁を使うからこそ、カクテルとの相性がさらに際立ってバーでは人気が出たんじゃないかな~と想像しました。
 その後、マルタさんは家に帰って早速マスターのレシピを再現していましたが、お店の味そのままにできていたようで、「これこれっ、この味!」と大はしゃぎ(^^)。
 この分だと、後々国枝さんにサプライズで差し入れして驚かれるという展開もありそうだな…と密かに妄想したエピソードでした。
独特のなんともいえない酸味の正体は、何とカクテルのベースにも使うレモンでした!皿洗いを頑張った甲斐あり、見事レモンマヨを再現するのに成功していました!
 レモンマヨソースで和えたサラダは食べた事がありましたが、それをツナサンドに応用したことはなかったので、前々から気になっていました。
 作中に詳しいレシピがある事ですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。レモンは絞り器で果汁をぎゅ~と絞り出して種を取り除き、玉ネギはみじん切りにして水にさらしてぬめりを取った後よく水切りし、ツナは油をしっかり切ってほぐしておきます。
 ※これは作中になかった手順なので恐縮なのですが、玉ネギは結構水分がある野菜なので、水切りした後さらに塩を振って放置し、水分が出た所をさらにぎゅっと絞った方がより仕上がりがシャキッとします。
レモンマヨのツナサンド‏1
レモンマヨのツナサンド‏2
レモンマヨのツナサンド‏3
 次は、特製レモンマヨ作り。
 ボウルへ卵黄、塩、こしょう、レモン汁を入れてミキサーでよくかき混ぜ、段々白っぽくなってとろみがついてきたら何回も細かく分けながら油を加え、引き続きミキサーで丹念に撹拌します(←一気に油を入れるとすぐに分離しますので、根気が必要です)。
 やがて、全体にねっとりしたとろみがついて卵と油とレモン汁がほぼ一体化したら、特製レモンマヨの出来上がりです。
レモンマヨのツナサンド‏4
レモンマヨのツナサンド‏5
レモンマヨのツナサンド‏6
 ここまできたら、後はいよいよサンドイッチ作り。
 先程のレモンマヨに、下準備した玉ネギとツナを投入してざっと混ぜ合わせてペースト状にし、塩とこしょうで味の微調整をしてツナペーストを用意します。
 このツナペーストを、バターとマスタードを塗った食パンへ塗ってはさみ、耳を切り落とします(←写真だと一部手順が前後していますが、これは最適の塗り方を色々実験している最中に撮った為こうなりました;。すみません)。
 ※作中ではマスタードとのみ書かれていて、辛い方のマスタードか、粒入りマスタードの方か判別しかねた為、両方とも混ぜて塗りました。
レモンマヨのツナサンド‏7
レモンマヨのツナサンド‏8
レモンマヨのツナサンド‏9
 このサンドイッチをやや大きめの一口大に切りそろえ、レタス、香草、プチトマトを飾ったお皿へ並べてピックを数本刺せば“レモンマヨのツナサンド”の完成です!
レモンマヨのツナサンド‏10
 作中の完成図に比べると、どことなくへたれたような出来になっているのが残念ですがorz、パッと見ならそこそこおいしそうに見えなくもない…かもしれません;。
 レモンのすっきりした香気がふんわり薫るのがいい感じで、これならバーに合っても違和感がないな~と思います。
 レモンマヨとツナは、果たして本当に相性がいいのか…実際に食べて確認してみます! 
レモンマヨのツナサンド‏11
 それでは、一つつまんでいざ実食!
 いただきま~すっ!
レモンマヨのツナサンド‏12


 さて、味はと言いますと…レモンのフルーティな果汁がマヨに効いてて美味し!カクテルによく合う、おつまみ系サンドイッチです。
 ツナサンドは数あるサンドイッチの中でもこってり系に属する味なので、すぐに飽きたり胃にもたれたりしがちですが、これはレモンのフレッシュな酸味がツナマヨ特有の重さをかなり軽減している上、お酢では出せない柑橘系の爽快な風味がプラスされている為、何個も続けてパクパク食べられます。
 まさに、夏の日差しのようにスカッと強烈でストレートな酸っぱさなんですが、そのおかげでツナの油っこさや癖が消え、純粋な旨味だけが引き出されていました。
 また、水にさらす事によって辛みがなくなり、シャリシャリシャキッとした小気味良い食感やほのかな甘味が活きた玉ネギが爽やかさをさらにプラスしており、味の単調さを防いでいます。
 肝心の自家製マヨネーズは、市販のマヨネーズに比べてクリーミーさや濃厚さにやや欠けるものの、サラッとなめらかな口溶け、卵黄の自然なコク、さっぱりした後味が魅力的な仕上がりで、例えるとするなら「茹で卵とピクルスを抜いて作ったレモン味のタルタルソース」に近い味わいでした。
 あと、粒マスタードのプチプチ感、そしてマスタードのマイルドな辛さがいいアクセントになっているのがよかったです。


 マスターは一年を通じて作っている様子でしたが、このサンドイッチの真価は夏にこそ発揮されるのではないかな~と思いました。
 後日、全卵タイプも作ってみましたが、水気の多い食材を使っているせいか卵黄タイプに比べると水っぽい気がしましたので、個人的には卵黄タイプをお勧めします。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
   (週刊ビッグコミックスピリッツ NO30 2013年7月8日号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.08.16 Fri 19:54  |  作ってみました

あんこさん、こんばんは。いつも楽しく拝見しています。

『くーねるまるた』、いーですね。作中の料理を僕も作って
みました。といっても今回の記事のツナサンドではなく、
「スピリッツ」最新号に掲載されていた、台湾風肉そぼろ
「バーソー」ですが。作中ではネギは70~80分炒める、
とありましたが、根気が続かず40分ぐらいで切り上げて
しまいましたが十分美味しかったです。餃子にも使いました
が、季節がら白菜が手に入らずみじん切りのキャベツを
塩もみしたもの+ニラみじん切りを入れました。でも、
こちらもなかなかオツな味でした。

まだ単行本化されてないエピソードのうちお気に入りは
切り取って保存しています。「ホットケーキミックス」の
話(最終ページの美味しくて笑みのこぼれるマルタさんの
顔が最高)や、「塩麹」の話(塩麹スペアリブに夢中で
「お肉お肉すごいすごい柔らかい~!」とかぶり付く
マルタさんがいい)などです。でもこんな事をする漫画も
久しぶりですね。

再現料理の数も600の大台に手が届きそうな勢いですが、
これからも無理せず続けてください。楽しみにしています。
長々失礼しました。では、また~。

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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