『まかない君』の“トマトとヨーグルトの本格カレー”を再現!

 個人的に、カレーのトッピングとして考えられるのはらっきょう・福神漬け・納豆・チーズで、それ以外の物は長らく試したことがなかったのですが、先日「生卵をかけるとうまい!」と力説される方の意見を聞き、ちょっと興味がわいてきました。
 カレーの熱で少し火が通ってしまうのではないかと躊躇していたのですがそんなことはなく、むしろまろやかになるのだそうで、近い内に試そうと考えています。

 どうも、カロリー&胃への負担が恐ろしくてもう何年もカツカレーを食べていない管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて主人公の浩平君が蒸し暑い時期に作った“トマトとヨーグルトの本格カレー”です!
トマトとヨーグルトの本格カレー図
 六月から七月にかけてのある雨の日、浩平君は同じ大学に通う弥生ちゃんと最寄り駅で偶然会い、相合い傘をしながら帰る事になります(←弥生ちゃんが傘を忘れたのが原因でしたが、浩平君もまんざらではなさそうでした;)。
 弥生ちゃんは特に夏バテしていない様子でしたが、東北地方出身のせいか暑さに弱い浩平君は東京の高い気温に早くもバテてしまっていたようで、帰る途中、「地元じゃ、今頃だとまだストーブ使ってるよ」とうんざりした様子で話していました。
 正直、いくら東北といえど初夏にストーブをつけているというお話は俄かには信じがたかったのですが(←これは当管理人が、早ければ五月末からもう暑くなる九州住まいの人間だからかもしれませんが;)、どうやらそれは弥生ちゃんも同じ気持ちだったらしく、「それ、ほんと東北?北極圏じゃないの?」と突っ込んでいました;。
 けれども、何と言われようとも東京で初めて迎える夏の暑さに参っていたのは確かだったみたいで、浩平君は続けて「蒸し暑くてダレてるんで、晩御飯はカレーにしよう」と決めていました。
 大抵、暑い日だと食べたくなるのはそうめんや冷しゃぶといった冷たい物が多いですが、カレーは別格でむしろ「汗をかいてスカッとしたい!」という日に無性に食べたくなる物ですので、浩平君の気持ちは痛いほど分かりました(^^;)。
蒸し暑くてバテバテになるのを防ぐ為に、今夜の献立をカレーにする事にした浩平君
 そして、家に帰った浩平君が佳乃さんから「おや、相合傘でお帰りとは仲がいいね~」とひやかされて赤面しながら作ったのが、この“トマトとヨーグルトの本格カレー”です!
 作り方は本格っぽそうな割りには簡単で、玉ネギ・にんにく・しょうが・赤唐辛子・カレー粉を炒めた所へトマトやヨーグルトにつけた鶏肉、ナス、オクラ、パプリカといった材料を入れてよく煮込み、塩やウスターソースで味を調えた後に、金時豆とひよこ豆を入れて炊き込んだご飯の上へかけたら出来上がりです。
 ポイントは、鶏肉を塩やカレー粉で揉んでからヨーグルトにつける事(←こうすると、臭みが取れつつ柔らかく仕上がるそうです)、水をいれずにトマトとヨーグルトの水分だけで煮る事、ただの白ご飯ではなく豆ご飯に合わせる事で、特に豆ご飯に関してはわざわざ凜姉ちゃんに「普通のご飯より、豆ご飯の方が合うと思って」と強調するほどこだわっていました。

 市販のカレールーを使う作り方に慣れきっている身としては、カレー粉のみでルーを作ると言うだけでもう「素人には難しそう…」と怖気づいてしまうのですが;、浩平君曰く「時間も市販のルー使うのとそんなに変わらないしね」「とは言っても、カレー粉以外はにんにく、しょうが、唐辛子くらいのお手軽の物だよ」「だいたい、いろんなスパイスの調合とかしたことないし」との事で、そこまで気負わずとも作れるらしいと知って目からウロコが落ちました。
 ご飯の方も、せいぜいサフランライスかにんじんライスとしか合わせず、豆ご飯とカレーが合うという事実自体知らなかった為、一体どんな味がするんだろう…と興味津々でした(←第一、日頃食べる豆ご飯はグリーンピースご飯で、金時豆とひよこ豆を炊き込むという発想ありませんでした;)。
 ちなみに、金時豆は「レッドキドニー」、ひよこ豆は「ガルバンゾー」とも呼ぶのだそうで、最初聞いた時は「どこかの戦隊物に出てきそうな名前だな~」とかっこよく思いました。
レッドキドニーと、ひよこ豆を炊き込んだご飯をカレーに合わせていましたスパイスを使った本格カレーとは言っても、カレー粉の他に使ったのはにんにく・しょうが・唐辛子くらいなもの
 その後、浩平君達は四人そろってこの“トマトとヨーグルトの本格カレー”を仲良く食べるのですが、どうやら唐辛子が効きすぎていたようで、辛さに強い浩平君と凜姉ちゃん以外は皆、アヒアヒアフアフと頬を上気させながらむさぼっていました←サイレントなのですが、額に汗をにじませながら口を大きく開けつつカレーをスプーンで運ぶ姿はどことなくエロチックで、日頃は幼く見える弥生ちゃんですら色っぽくなっているのに戸惑いました;)。
 おかげで、少し厚着をしていた佳乃さんはたまらず上着を脱いでタンクトップ一枚の姿になり、その巨乳っぷりを露わにするのですが、若い浩平君はドギマギしつつもつい胸元をチラチラ見てしまい、佳乃さんから「なるほど、辛いもので熱くして脱がせようって魂胆かー。何気ない顔してるけどエロイねー」とからかわれてしまってました;。
 おまけに、それに便乗した凜姉ちゃんや弥生ちゃんからも「悪いな浩平。脱ぐほど熱くはならなかった」「あたしも脱がないからね!」と軽くスカンにあってしまい、気の毒な浩平君は慌てて「お茶入れてくるよ;」とその場から逃げちゃいました。
 カレーを辛くしたばっかりにとんだ濡れ衣を着せられ、浩平君がちょっと気の毒になったエピソードでした;
暑くて上着を脱いだよっちゃんの胸元をみてしまったばかりに、「むっつりスケベ」呼ばわり;
 カレーが大好物なのは当管理人も同じで、九月になってもまだひかない暑さにうんざりしていたところだった為、再現する事にしました。
 作中の詳細なレシピにそって、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、カレー作り。大きめの鍋へ油をひき、みじん切りにした玉ネギ、にんにく、しょうがと、輪切りにして種を取った赤唐辛子(作中の絵を見ると結構入れていましたので、当管理人もそれに倣って二本分使用;)を投入し、やや強めの強火で炒めます。
 玉ネギが色づいてきたらカレー粉をふりかけてさらに炒め合わせ、いい香りがしてきた所で皮と種を取って刻んでおいたトマトを加えて炒め煮にします。
トマトとヨーグルトの本格カレー1
トマトとヨーグルトの本格カレー2
トマトとヨーグルトの本格カレー3
 トマトが煮崩れてペーストっぽくなってきたら、そこへあらかじめ皮を取って一口大に切り、塩とカレー粉を揉み込んだ後ヨーグルトであえてしばし漬けておいた鶏もも肉をヨーグルトごと投入し、そのまま煮込んでいきます。
 最初はぱっさぱさなので、「水なしでうまく煮えるんだろうか?」と心配になりますが、ヨーグルトが加わったあたりであっという間に水分が補給されてトロトロになりますので、大丈夫です。
トマトとヨーグルトの本格カレー4
トマトとヨーグルトの本格カレー5
トマトとヨーグルトの本格カレー6
 鶏もも肉に火が通ったら、輪切りにしたナス、斜めにザク切りにしたオクラ、ヘタと種を取って細切りにしたパプリカを入れて、さらに煮込みます。
 やがて、野菜にも火が通ってきて野菜から出た水分がカレーにうまくなじんできたら、塩で味を調えつつウスターソースを隠し味としてちょろっと加え、また煮込んできます。
トマトとヨーグルトの本格カレー7
トマトとヨーグルトの本格カレー8
トマトとヨーグルトの本格カレー9
 その間に、次はカレー用豆ご飯の準備。
 炊飯器に生米、通常より気持ち少なめの水、金時豆とひよこ豆(缶詰でも水煮してパックされた物でも可)、塩、オリーブ油を入れて少し浸け、そのまま普通に炊飯します。
 ご飯が炊けたら、全体をさっくりと切るように混ぜて蒸らしておきます。
 これで、カレー用豆ご飯はOKです。
トマトとヨーグルトの本格カレー10
トマトとヨーグルトの本格カレー11
 先程の豆ご飯をお皿へ平たく盛り、その上へ温め直したカレーを具ごとたっぷりかければ“トマトとヨーグルトの本格カレー”の完成です!
トマトとヨーグルトの本格カレー12
 パプリカの鮮やかな赤や黄色、オクラの緑、金時豆の紅色がカラフルで、見るからに「夏っぽいカレー!」というイメージです。
 香りも、心なしかカレールーで作った物よりぐっと香り豊かな感じで、思わず喉がごくりとなります。
 無水カレーは何度か食べた事がありますが、果たしてこちらはどんな味がするのか…とても楽しみです!
トマトとヨーグルトの本格カレー13
 それでは、ご飯にルーを絡めていざ実食!
 いっただっきまーっす!
トマトとヨーグルトの本格カレー14


 さて、味の感想ですが…夏野菜の個性が際立ってて美味し!佳乃さんの言う通り、カプサイシンで脂肪が燃えそうな感じです。
 野菜たっぷりな割には結構辛さが目立つルーですが、トマトの甘酸っぱい出汁、ナスのとろけるような甘味、パプリカの瑞々しい汁気が合わさっているせいか、ギリギリのバランスで辛味が軽減されており、飲み込むと少しヒリヒリした後にスカッと爽やかな食後感が残るのがとても清々しいです。
 炒め玉ネギのふくよかなコクと奥行きのある甘さが根底で効いている為、単純な作り方にしてはそこそこ深みがあってしっかりした味付けになっていました。
 本場のインドカレーを彷彿とさせる程スパイシーで、舌にも鼻にもスパイスの複雑な風味がビシバシと刺激を与えて来るのですが、ヨーグルトのおかげでまろやかな後味に仕上がっていて食べやすいです。
 時折、オクラの粘りを帯びたザクザク感がいいアクセントを与える為、目先が変わるのがいい感じでした。
 鶏肉はヨーグルトにつけた効果か、玉ネギに漬けたみたいにホロホロとまではいかないものの、十分柔らかくなっていてよかったですただ、柔らかさは負けても歯をグイグイ押し返す地鶏みたいな弾力が活きるのはヨーグルトの方だと感じましたので、歯応え重視の方には嬉しい食感だと思いました)。
 豆類の何とも言えない風味を吸ってほのかな塩味がついたご飯、金時豆のまるでじゃがいもみたいに滑らかなホコホコ感、ひよこ豆のふっくらポクポクした癖のない味わいがカレーとぴったりで、白ご飯に合わせるよりもより複雑な旨さにするのに成功しています。
 無水なので野菜の濃密なエキスが存分に味わえ、大満足でした。


○おまけ
 作中で紹介された付け合わせの一つに、カボチャをバターで焼いて粉チーズをふりかけた料理(残念ながら、料理名は登場せず;)があったのですが、食べる時の「ぽくぽく」という擬音といい、甘さの表現の見事さといい、妙に惹かれたので、こちらもついでに作ってみました(^^)。
料理名はさだかではありませなんが、この粉チーズ味のポクポクかぼちゃも美味しそうでした
 作り方はとっても簡単で、バターを溶かしたフライパンで一センチ程度の厚さに切ったカボチャを両面とも焦げ目がつくまで焼き、仕上げに塩・こしょう・粉チーズを振りかけてまぶしたら出来上がりです!
トマトとヨーグルトの本格カレー15
トマトとヨーグルトの本格カレー16
 粉チーズで甘塩っぱくなった、まるでお菓子みたいな味のカボチャがカレーの辛さを和らげてくれるのがよかったです(←たとえるとするなら、「チーズ味のスイートポテト」っぽい美味しさでした)。
 バターの芳しい香りが、カボチャを数段上の味に変身させてます。
 カレーと交互に食べると止まらなくなりますので、ダイエット中の方には要注意な組み合わせでした;。
トマトとヨーグルトの本格カレー17

P.S.
 椅子さん、コメントありがとうございます。
 ベルセルク連載終了は完全なデマだそうですので、安心して下さい(^^)。
P.S .(2013.9.13追加)
 椅子さん、わざわざ再コメントして頂きありがとうございます。
 いえいえ、気にされないで下さい;。私自身ベルセルクファンなので、一瞬蝕に遭遇したかのようなドクドク感を味わいましたが、違うとわかってよかったです。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.09.12 Thu 19:29  |  東北(福島)出身ですが

子どもの頃は、初夏どころか梅雨の時期にも、寒ければストーブ出してましたよ~。
いまはどうでしょう…だんだん全体的に暑くなってきてるからそんなこともないのかな??


トマトにヨーグルトにカレー…しかも豆もたっぷりなんて、大好物だらけでどうしてくれようって感じですw
このカレーはぜひ作ってみたいです!
レシピもそうですが、あんこさんの作品解説がいつも丁寧で面白いので、漫画自体にもすごく興味が湧きます♪

  • #-
  • しろ
  • URL

2013.09.12 Thu 23:20  |  

ベルセルクの件、情報の確認もせずに軽はずみに書いてしまい、本当に申し訳ありません!
それと同時にとてもほっとしました。 ありがとうございます。

かぼちゃは、要領同じに少し揚げ焼きっぽくし、粉チーズの代わりにガーリックパウダーをかけると美味しくておつまにとてもいいです。

軽はずみにコメントしてしまい。
すみませんでした。

  • #fH61reBs
  • 椅子
  • URL
  • Edit

2013.09.14 Sat 15:33  |  なつかしい

はじめまして。
どこかで見た絵柄と思ったら西川魯介さんでしたか。
20年くらい前に今は亡き月刊キャプテンで連載してたのを愛読してた記憶があります。屈折リーベだったかな・・・。

  • #-
  • えむ
  • URL

2013.10.05 Sat 13:58  |  はじめまして。

いつもヨダレを堪えて読んでいます。
カレーに生卵、美味しいですよ!
というか、我が家では当たり前のトッピングだったのですが、
テレビで「大阪人はカレーに生卵をかける!」『えぇー!?』みたいなことをやっててビックリしました。
そんなマイナーなトッピングだったなんて…。
でもおすすめです!

  • #-
  • わさび
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プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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