『華中華』の“胡麻チャーハン”を再現!

 楊貴妃が鶏の手羽先を毎日食べていたというのは有名なお話ですが、先日、その楊貴妃が好んでよく食べていた料理が「貴妃鶏」という名前で残っていると知り、ちょっと驚きました(※諸説あり)。
 確かに、とろとろになるまで煮込んだ手羽先の美味しさはたまらない物がありますので、今度試しに作ってみようと考えています。

 どうも、鶏手羽先の煮凝りを熱々ご飯の上でとろけさせながら食べるのが大好きな管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが実家から送られてきた国産の白ゴマで作った“胡麻チャーハン”です!
胡麻チャーハン図
 満点大飯店の海の家が夏の終わりと共に終了し、銀河楼飯店も通常営業再開した頃の事。
 ハナちゃんは「海の家の売り上げがよかったから」という理由で、入社してから初となる特別休暇を一日与えられます(←何と定休日以外は一度も有給を取ったことがなかったそうで、あまりのお人よし&働き者っぷりに、尊敬半分呆れ半分の気持ちになりました;)。
 久々の休日に大喜びしたハナちゃんは、午前中に康彦さんとよこはまコスモワールドへ遊びに行って一緒に観覧車に乗ったり、午後はおじいさんやおばあさんといつもよりのんびりと上海亭を回転したりと、自分なりにお休みを満喫していました。
 正直、上海亭のおじいさん同様、一日中康彦さんとデート気分を味わってもよかったのではないか…と思わないでもなかったのですが、ハナちゃんが言うには「異常気象のせいで畑が心配」という理由で康彦さんはずっと横浜にいるわけにはいかなかったようで、改めてハナちゃんは農家のお嫁さんなんだな~と実感しました(←毎日コツコツと作物を育てて私たちの元へ安定供給して下さる農家の方々に、改めて感謝の気持ちが湧いてきたワンシーンです)。

 けれども、ハナちゃんは康彦さんと横浜ジャンケンで幸せになれるのを確認出来たという理由で終始上機嫌で、その内おじいさんとおばあさんとも横浜ジャンケンをしてお互いの相性を試していました。
 横浜ジャンケンとは、原作者の西ゆうじ先生がかつて構成を担当されていたラジオ番組・「FM横浜・サンスターポートウォーク」で広めていた、一種のラッキーゲーム。
 ルールは簡単で、「横浜ジャンケン、あいこでショ!」と最初からあいこ前提で一回こっきりのジャンケンをし、一度であいこになったらその二人は幸せになるのだとか(←恋人同士だけではなく、友人、上司、仲間との相性まで分かるようです)。
 なんでも、一発であいこになるのはとっても気が合う証拠だとの事で、勝ち負けがないのがほのぼのしてていいな~と読んでいて感じました。
 ちなみに、ハナちゃんは康彦さんともおじいさんともおばあさんとも見事あいこになっており、「俺たちの相性も抜群だな!」とおじいさんから喜ばれていました(←この時、一向に横浜ジャンケンに誘われない楊貴妃さんはむくれ、「フン!何が横浜ジャンケンだよ…いい大人がバカバカしい!」「たかがジャンケンで、爺さんや婆さんまで子供みたいに喜んじゃって…あたしゃお腹がグーだよ!」と拗ねてしまっており、気の毒になると同時にちょっぴりかわいく感じました^^;)。
横浜じゃんけんが中華街でブームになり、ハナちゃんもおじいさんやおばあさんとしていました
 その後、機嫌がさらによくなったハナちゃんが、実家から「夏バテしないように」と送られてきた国産の白ゴマを使って作ったのが、この“胡麻チャーハン”です!
 作り方はお手軽で、すった白ゴマと生卵を混ぜた物・ゴマ油・ご飯・白ゴマを強火で炒め合わせ、塩とこしょうで味付けして刻みネギを加えてあおり、最後に指でひねって香りを引き出したひねりゴマを振りかけたらもう出来上がりです。
 ハナちゃん曰く、「ゴマは昔から滋養にいいと言われてるし…最近は特に見直されていて、セサミンは老化防止にいいそうです」「おじいさんとおばあさんには、いつまでも若くいて欲しいですし」という理由でこのチャーハンを考え出したとの事で、上海亭のポスターにも若返り効果(アンチエイジング)を強調して売り出していました。
 調べた所、ゴマには確かに肌の水分・油分・弾力を取り戻す効果がある上、肝臓で直接抗酸化作用を発揮する唯一の栄養素・ゴマリグナンを保有しているらしく、まさに女性にうってつけの食材だと思いました。

 実を言いますと、一度は“冷たい冬瓜チャーハン”を上海亭で出す事も思案したようなんですが、義理堅いハナちゃんは「銀河楼飯店のみんなにこのチャーハンを出すようお勧めしたのは、私の方だから…」という理由で出すのを諦め、急遽このレシピを生み出したとの事でした。
 せっかくのアイディアレシピをそのままそっくり譲って作らないのは非常にもったいなく感じる為、傍から見ている方としてはやきもきしますが、考えてみればこういう一つのレシピに固執せず「ないならまた新しく作ればいい!」と伸び伸びした姿勢が独創性溢れるレシピを生み出す源泉となっている気がするので、仕方がないのかな~とため息をつきました;。
白ゴマに含まれるセサミンには、老化防止と若返り効果があるので、女性に嬉しい食材です。
 こうして、“胡麻チャーハン”によって上海亭はいつも通り繁盛し、試食した楊貴妃さんも「美味しかったよ。おまけに若返り効果もあるし、大満足さ♪」とウキウキ顔になるのですが、少しからかいたくなったハナちゃんが「へえ~、幽霊でも若返るんですか?」と身もふたもない突っ込みをした為、またもや楊貴妃さんは不機嫌になってしまいます;(←なお、楊貴妃さんはすかさず「野暮な事言うんじゃないよ!女心ってのが分からないのかねぇ」と言い返しており、なるほどな~と思わずニヤニヤしました)。
 その後、楊貴妃さんはついに「アレだよ、アレ!横浜なんとかって言ってたやつ…ハナちゃん、まだやってない人がいるんじゃないのかい?」と横浜ジャンケンをおねだりし、やっとハナちゃんとジャンケンすることになるのですが、そこへ偶然島野さんがやって来た為、一時横浜ジャンケンは中止になります。
 すると、その後の話の流れで何故か島野さんとハナちゃんが「今日の夕方お店に出るか、どうか?」という賭けの為に横浜ジャンケンをする事になり、陰からこっそり見守っていた楊貴妃さんもそれに参加する事にするのですが、何と三人ともあいこになって相性の良さを立証していました;。
 おかげで、楊貴妃さんは「ハナちゃんとあいこ♪」と喜ぶものの、「何であの島野ともあいこ…?ちょいと癪だよ!」と複雑な心境になっており、苦笑しました;。
 その昔、CMで「運命の相手が異性とは限らない」というフレーズがありましたが、それと同じで、「運命の相手が好きな相手だけとは限らない」という重~い事実を実感させられる回ですorz。
ハナちゃんと島野さんと楊貴妃さんは、横浜じゃんけんであいこになっていました;
 先日、ちょうど国産の白ゴマが家にたくさん届いたので再現する事にしました。
 作中に載っている詳細なレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の準備。すり鉢とすりこぎで白ゴマをよ~くすったら生卵を直接落とし込み、全体がねっとりするまで菜箸でよ~くかき混ぜます。
 ※後々卵液をフライパンへ移す時にゴムベラを使うと、溝に挟まったペースト状の白ゴマがすぐに取れるのでお勧めです。
胡麻チャーハン1
胡麻チャーハン2
胡麻チャーハン3
 この白ゴマ入り卵液をごま油をひいて熱した中華鍋(又はフライパン)へ一気に流し込み、続けて白ご飯を投入してお玉(又は木べら)で全体をつぶし、卵液をご飯に絡めつつざっと炒め合わせます。
 ごはんに卵が絡んでパラパラになってきたら、たっぷりの白ゴマ、塩、こしょうを加えてよく炒め混ぜ、刻んだ長ネギも投入して混ぜ合わせます。
 ※今回、醤油は一切使いませんので、塩加減はやや強めでOKです。
胡麻チャーハン4
胡麻チャーハン5
胡麻チャーハン6
 味の微調整をし終えたらお皿へ丸く盛り付け、仕上げに人差し指と親指を強くすり合わせて香りを立てた白ゴマをチャーハンへ散らせば“胡麻チャーハン”の完成です!
胡麻チャーハン7
 ひねりゴマから漂う鮮烈なゴマの風味が鼻腔をくすぐる為、みるみる内に食欲がわいてきます。
 ゴマを指でひねると、半ばすったような絶妙な潰れ具合になるので、一体どういう感じの味になるのか非常にきになりました。
 ここまでゴマだらけのチャーハンを食べるのは初めてなので、ワクワクします。
胡麻チャーハン8
 それでは、ひねりゴマをチャーハンにまぶしつついざ実食!
 いただきま~すっ!
胡麻チャーハン9


 さて、味はと言いますと…そこまでゴマゴマしてなくて美味し!意外とヘルシーでさっぱりした味わいです!
 当初は「よくも悪くも、ゴマが思いっきり存在を主張してきそうだな~」と予想していたのですが、一口食べるとまずやってきたのは白ゴマの心地よいプチプチ感と長ネギの小気味良いシャキシャキした歯触りの方で、後から徐々にごま油の程よく香ばしい風味がふわりと漂い、全くしつこくありません。
 例えるとするなら「サッポロ一番塩ラーメン風チャーハン」で、ゴマ特有の香り豊かなコクと、余計な部分が一切ないシンプルな塩味が効いた複雑微妙な旨さが癖になります(長ネギの甘さが塩ゴマ味を引き立てているのも、尚よし!)。
 練りゴマっぽいねっとりした旨味ではなく、炒りゴマを噛んだ時に感じる素朴な旨味が活きたチャーハンで、ご飯全体へゴマの奥深い油分が染みつつもあっさりした後味が特徴的でした。
 醤油を使っていない為そこまで味付けが濃くなくしみじみした味わいで、暑い時でもパクパクいけちゃうざっかけなさが夏に嬉しい一皿です。
 練りゴマ入り炒り卵は、やはり普通の炒り卵に比べるとふんわり感に欠けてややボソボソしているのですが、噛めば噛む程ゴマの美味さが溢れ出すのが堪らず、これはこれでありだと思いました。


 ゴマの個性が見事に活きつつも主張し過ぎないので、ゴマ好きな方にもそうでない方にもお勧めできるチャーハンです。
 美味しい上に老化防止にも役立ちますので、今後の定番メニューとなりそうです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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