『花のズボラ飯』の“女子力満々美人焼きそば”を再現!

 最近、大人のたけのこの里を冷蔵庫で冷やして食べるのにはまっています。
 こうすると、常温だと普通の口解けなのが、チョコアイス並にパッキパキの食感になって口当たり面白くなる為、一度で二度おいしいです。

 どうも、板チョコ型のアイスを食べていると外側のチョコ部分があっちこっちに飛び散って砕けるのが非常に食べにくいと感じている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが女子らしい焼きそばを追及して作った“女子力満々美人焼きそば”です!
女子力満々美人焼きそば図
 それは、花さんがいつも通りパート先から電車に乗って帰宅していた時の事。
 運悪く席に座れなかった花さんは吊り革を握って立っていたのですが、正面の席に座る大学生グループが焼きそばについて妙に盛り上がっているのが気になり、思わず耳をそばだてます(←“ハナさん流明太子丼”の時と同じシチュエーションですね)。
 赤の他人の会話をこっそり聞くのは、後ろめたいような悪いような気がしてどうも気が咎めるのですが、不意に興味のあるワードが耳に入ると「え、何なに?」「中途半端だと、かえって続き気になる」と全意識が耳に集中してダンボになり、そのくせ顔だけはおすましで知らんふり状態になるのはよくあるパターンですので、つい共感してしまいました(^^;)。
 そのグループは男の子一人、女の子二人だったんですが、お互い恋愛感情らしきものは全くなさげで(←友達っぽく見えても、実際は昼メロ真っ青な相関図は日常茶飯事と共学の大学に通っていた知人から聞いていた為、ほのぼのしました)、「ほんっとコースケ校内で見るたびカップ焼きそば食べてない?」「そんなに食ってねーよ」「でも焼きそばって<男の子>ってイメージよね」「子じゃねーし」などと最初は他愛ない会話をしていた為、花さんもその時は「確かに、焼きそば男の子だわ」『孤独のグルメ』の名言・「ソースの味って男のコだよな」と微妙にリンクする発言を心の中でするだけでした。
 しかし、コースケ君が「俺の決め手はウスターソースじゃぶじゃぶがけ」「いや、これがウマいんだって、最後おかかドカがけ」と独自のこだわりを話し出すや否や女の子たちは一気に色めきだち、「ねぇねぇ、作ってよ女子にウケる焼きそば」「ね、女子力高い焼きそば食べさせてもらおうよ」とムチャぶりを出してコースケ君を困らせ、密かに話を聞いていた花さんをも「女子力高い焼きそばぁ?」と怪訝にさせつつ「挑戦してみるか」という気にさせていました;。
 そもそも女子力という概念自体が曖昧なので、結構な難題だと思うのですが、それでも何の気負いもなく(そして、女の子達に試食してもらえる訳でもないのに;)頑張れる花さんは、相変わらずすごいな~と感心します。
電車の中で大学生三人組が、「女子力満々な焼きそば作ってよ~」という話題で大盛り上がり
 こうして女子力の高い焼きそばを作る事にした花さんは、電車から降りてすぐスーパーへ直行し、「女子力には何が必要?」という哲学的に見えなくもない自問自答をしながら買い物を開始します。
 キャベツやもやしはすぐに即決していましたが、にんじんは「皮むき細切りめんどくさい」、ニラは「女子力低い」という理由で却下しており(←ニラはともかく、にんじんの理由は逆に女子力を大いに下げているのでは…と突っ込んでしまいました; )、代わりにカイワレと赤ピーマンが採用されていました。
 花さんの推理によると、「ソース焼きそばが女子っぽくないのは色味が全部茶色系なトコよ!!」「それをトッピングの紅ショウガと青ノリでごまかしてるのがまた男子なのよ、野暮ったいのよ」だそうで、その野暮ったい部分を打破する為に選んだとの事でした。
 正直、これには当管理人まで「それだ!」「ソース味が男の子なんじゃない、ソース味にチョイスする具材の組み合わせに男の子っぽさが出るんだ!」とすっきりさせられたので、花さんにちょっぴり感謝です(←勿論味の相性で決めた所もあると思うんですが、彩りにあえて野菜ではなく、直球な色で栄養も微妙な紅しょうがや青ノリを使っちゃう所が、如何にも男の子っぽいなぁ…と頷いてしまうのです;)。
 ※↑上記の文の意味が分からない方、安心してください。当管理人も書いててそんな気がしていたので、勢いで読み飛ばしてくださると幸いですorz。
焼きそばが男子で野暮ったいのは、色味を紅しょうがと青のりに頼ってるからと予想するはなさん
 実を言いますと、家に帰って調理開始した花さんはサラダ油が切れかけているのをみてやる気が萎え、仕方なくオリーブ油を使おうとするのですが、突如料理の神様が舞い降りて怒涛のようにアイディアが思い浮かび、「ここから始まる女子焼きそば!」「勝利は見えた!」とさらにモチベーションアップしています。
 その結果、燃えに燃えた花さんがたった七分で作り上げたのが、この“女子力満々美人焼きそば”です!
 作り方は簡単で、キャベツ・玉ネギ・赤ピーマン・もやし・豚バラ肉・おろししょうが・オリーブ油を塩こしょうで炒め、途中で焼きそば麺(どう見てもマ○ちゃんの三人前焼きそばでした;)、付属の粉末ソース、ウスターソースを加えて混ぜ合わせてお皿に移し、最後にカボスを絞ってかつお節とカイワレを飾り付けたら出来上がりです。
 ポイントは、野菜を丁寧かつ細めに切りそろえる事(←「ズボラで、カット野菜を愛用する花さんが…?!」と衝撃を受けました;)と、ウスターソースをジャブジャブ使う事(←コースケ君のこだわりに惹かれた花さんが採用)だとか。
 今回、花さんは珍しい事に各食材をメイクに例えて「豚バラ肉=大胆なベース」、「カボス=ファンデ」、「カイワレをふる=お粉をはたく」と表現しているのですが、不思議と抵抗感はなく、かえって「焼きそばが美味しくメイクアップされていく…!」と妙にそそられました(←もしかしたら、『シルシ○ミシルさんデー』の工場見学でよくある擬人化レポに慣れていたからかもしれません;)。

 試食した花さんの感想は、「サワヤカ!焼きそばとしてちゃんとおいしいっ」「カボスがこんなにソースに合うとは!!ウスターのせい?」「やだオイシィ、電車の女子に食わせたい~」「カフェで出せるわこれ。焼きそばというより、ヤキソヴァ」で、カボスのいい仕事っぷりを絶賛していました。
 浮かれるあまり「じょ~し!じょ~し!アラサーだけどじょ~し!!」と宣言して“女子力満々美人焼きそば”を頬張る花さんが微笑ましかったです(^^*)。
かぼすをファンデ、カイワレをお粉と表現していますが、妙にかわいくて美味しそうな気がしましたこんなに爽やかな焼きそばは食べた事がない!と絶賛し、思わず泣いてしまうはなさん;
 花さん同様、とっくにアラサーの当管理人(二十七歳)ですが、勇気を出して再現する事にしました。
 作中に載っている詳細なレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。キャベツは茎の部分を取り除いてからやや細めにザク切り、玉ネギは薄めのくし形切り、赤ピーマンは種とヘタを取って薄く輪切り、もやしは水洗いし、カイワレは種の部分を切り落としておきます。
 その間、オリーブ油を引いて熱したフライパンへすりおろしたしょうがを入れ、弱火で熱してゆっくり香りを立てたら食べやすい大きさに切った豚バラ肉のスライスを加えて炒めます。
女子力満々美人焼きそば1
女子力満々美人焼きそば2
女子力満々美人焼きそば3
 豚バラ肉が軽く炒まって香ばしくなったら、先程のキャベツ、玉ネギ、赤ピーマン、もやしをどっさり投入し、さっと塩こしょうをふって炒め合わせます。
 野菜類から水分が出てきた所へマ○ちゃんの焼きそば麺をほぐしながら加えて混ぜ、続けて付属の粉末ソースを半分と、ウスターソースをジャブジャブ入れて味付けします。
 ちなみにウスターソースを注いだ時、火を強めて少しだけ水気を飛ばすようにして炒めた方が、香りも味も凝縮されるのでおすすめです(←ただし、やり過ぎは禁物です)。
 ※ウスターソースは軽めに入れるとよりあっさり、多めに入れるとよりこってりになりますので、お好みで量を調節します。
女子力満々美人焼きそば4
女子力満々美人焼きそば5
女子力満々美人焼きそば6
 ウスターソースが麺や具材に行き渡ったらすぐに火からおろしてお皿へ盛り付け、その上からかつお節をざっとふりかけて、さらにカボスの果汁をギュ~ッと絞りながら回しかけます。
女子力満々美人焼きそば7
女子力満々美人焼きそば8
 焼きそば全体にカボスの果汁をかけ終え、仕上げにカイワレを彩りよくなるよう気持ち多めに散らせば“女子力満々美人焼きそば”の完成です!
女子力満々美人焼きそば9
 普通の焼きそばは紅しょうがと青のりとキャベツくらいしか彩りがないので、どことなく殺風景ですが、この焼きそばは赤ピーマンやカイワレのおかげでどことなく明るい色合いになっており、心なしか華やいで見えます。
 絞りたてのかぼす果汁から香る鮮烈な香気がソースと同じくらい存在感を主張し、清涼感を出しているのにうっとりしました。
 今までに全く食べた事がない組み合わせなのでちょっぴり不安ですが、花さんが美味しい物に発揮する勘はどれも確かでしたので、信じて食べてみようと思います!
女子力満々美人焼きそば10
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
女子力満々美人焼きそば11


 さて、味の感想ですが…かなり爽やかで旨し!確かにこれは焼きそばではなく、ヤキソヴァです!
 ウスターソースのスパイシーでフルーティな甘辛さと、カボスの瑞々しいフレッシュな甘酸っぱさが見事に調和し、ソース焼きそばとは信じられないくらい爽快な味わいになっています。
 水気の多い調味料ばかり使っているので思ったよりもソースがサラッとして麺に少しジャブッと絡んでいる印象で(←横手焼きそばに少し似ています)、細めのシコシコ麺とソースを一緒に啜り込むと、焼きそばというよりは「あっさりヘルシーなソース皿そば」、又は「ソース味の温野菜サラダ麺」という印象を受けました。
 野菜から出た汁気が凝縮したエキスで炒め煮したせいか、ソースのこってり濃厚な美味さが効いている割にさっぱりした後味なのが特徴的で、従来の焼きそばが麺を楽しむ食べ物だとしたら、こちらは野菜が主役の焼きそばというイメージです。
 カツオ節がお好み焼きにおける出汁粉みたいな役目を果たし、濃密な旨味エキスをプラスして味に深みを与えているのもいい感じでした。
 キャベツの歯に心地よいザクザクした歯触り、もやしの張りのあるシャクシャク感、玉ネギのシャキッとくる甘じょっぱさ、赤ピーマンの苦みが全くない甘味が果汁の効いてスカッとしたソースとばっちりの相性で、中でもカイワレはそのまま噛むとピリッとくる辛味がソースによってかき消え、後でツンとくる独特の香りだけが活きていた為、普通のサラダ感覚でどっさり頂けたのがよかったです。


 予想以上に野菜がたっぷりとれますので、意外にもスルスルっと軽く食べる事が出来ます。
 野菜がソース焼きそばの重さを軽減していますので、飲んだ後のシメとして食べるのにも向いていそうだと感じました。


P.S.
 kawajunさんからご指摘された荒岩一味さんの役職名ですが、おっしゃる通りあの時点では「主任」ではなく、性格には「係長」が正しい役職名になります;。
 その為、本来なら「係長」と表記するのが正しいのですが、小学生のころから「主任」で親しんできた上、使い分けて書くと後々(当管理人が)混乱するという理由があったため、荒岩一味さんには大変申し訳なく感じつつも、物語を説明するうえで不都合を感じない限りはそのまま「主任」で通そうと考え、現在までレビューを書かせていただいております。
 当管理人のいい加減な性格によってややこしい文章になってしまい、誠に申し訳ございませんでした。
 今後は「係長」の時は「係長」と正しく表記させて頂きますので、恐れ入りますがご了承の程何卒よろしくお願いします(これまでアップした記事も、時間が出来た時に「係長」と訂正する予定です)。

●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
   (季刊「もっと!」 VOL.4 エレガンスイブ11月1日増刊号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.10.20 Sun 16:09  |  

あんこさん、こんにちは。
この度は丁寧なご回答ありがとうございます。
何だか煩わせてしまってすみません。

確かに荒岩さんは50巻以上も「主任」ですし、主任と呼ぶのが
一番しっくりくると思います。その後も「係長」→「課長」と出世して
いますし、連載次第で島耕作のようにさらに役職が変わるかも
しれません。荒岩家も他は名前呼びな事ですし、もういっそ
「荒岩さん」でいいのでは…? とも思います。

ともあれ、あんこさんの感覚も判りましたし、ちょっと気になった
程度ですので、あまりお気になさらずあんこさんのお好きなように
記事をお書きください。これからも楽しみにしてます~。

  • #SFo5/nok
  • kawajun
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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