『あれも、これも、おいしい手作り生活。』の“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”を再現!

 ちょっと前に、「再現料理を予定中の漫画」一覧を更新しました。
 新たに追加した作品は『あさめしまえ』、『エプロンまま子のお元気レシピ』、『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』、『ホクサイと飯』の四つです。
 タイミングを見つつ、マイペースに再現したいと思いますので、お待ちして頂けますと幸いです。

 どうも、紫蘇の実シーズンをうっかり逃して悔しがっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『あれも、これも、おいしい手作り生活。』にてまめこ先生が手作りなめこを使って作った“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”です!
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ‏図
 『あれも、これも、おいしい手作り生活。』とは、インドネシアへの留学経験がある埼玉県出身のイラストレーター・まめこ先生が、日頃は市販品を買って済ませちゃいがちな食品の数々を手作りしてはご家族と美味しく食べる日々を詳細に記した、実用コミックエッセイです。
 実際に作ってレシピ(分量やコツも記載)にまとめた手作り食品は113品で、これだけでもかなり大変だったはずなのに、その上何と全ページフルカラー&何十ページにも渡る補足漫画付きという豪華さで、まめこ先生のチャレンジ精神と好奇心のすごさが強く印象に残る一冊です。
 明るくかわいいタッチで描かれるまめこ先生ご一家の姿(まめこ先生の他にもご両親・祖母・お姉さん・姪のチヨピちゃんが登場します)、ほのぼのとした気分にさせられるアットホームな雰囲気、活き活きとしたユーモアによって構成されている面白いエッセイ風漫画が読んでいて飽きず、正直料理目的でなくても十分楽しめる内容に仕上がっていました。
 何と言っても、料理初心者が一番気になる「この手作り食品を作る際に気を付けるべき点はこちら!」「失敗しやすい部分はこちら!」という最大のポイントが漫画で感動するくらい丁寧にまとめられていたり、それだけに飽き足らず「何故こうなるかというというと、こういう理論が関係しているから」とまるで理科の実験のようにメカニズムが図解で説明されいたり、「この食品には、こんな発祥話が!」「こんなに種類が!」と裏話に事欠かなかったりと、いちいち痒い所に手が届くように書かれている所が素晴らしいです(´Д`*)。
 また、手作り食品系のレシピ本は「<○○さえあればあっという間に作れる!>って言うけど、ごく普通の一般家庭に○○はありません…orz」と突っ込みたくなるような特殊食材や、マイナーな調理器具を当然の如く使用している物も珍しくありませんが、この本は本当にごく普通に身近にある物だけで簡単に作れそうな手作り食品ばかりで、そのほとんどが思い立てば制作可能な手軽さも魅力的でした。
手作り食品を作ってはレポートされる、まめこ先生ご一家が主人公です理論をかわいいキャラクターでわかりやすく図解で説明して下さるので、とても便利!
 あと、まめこ先生がお料理する時に手伝うパートナーはほぼ母・コミさんなのですが、従来の母と娘の関係というよりは友達感覚の親子関係という感じで、お茶目で若々しい性格のコミさんと、しっかり者に見えて実はうっかりミスが多かったりするまめこ先生の掛け合いが読んでいてとても楽しいです。
 お母さんのダイエットネタにまつわるシーンや、まめこ先生が張り切り過ぎて失敗してしまうシーンは例外なく面白いので、これだけでも一見の価値ありだと思いました(中でも、食いしん坊で食べる事が大好きなコミさんが幸せそうに手作り食品を頬張っているシーンは見ているこちらまでつられてほんわか笑顔になりますので、当管理人にとっては貴重な癒しとなっています)。
 当時二歳だったかわいい盛りの姪っ子・チヨピちゃんも、「そりゃ~、まめこ先生もメロメロになるはずだ!」と納得する愛くるしさで描かれていて、見るだけで微笑ましい気持ちになるのも地味にポイントが高く感じました(←ただ、悲しい事にまめこ先生はチヨピちゃんにとってお姉さんご夫婦・アンパン○ン・まり○っこりよりも下の順位になっているようで、切ない片思い状態なのが読む者の哀愁を誘います…)。
『クッキングパパ』の虹子さん、『ミスター味っ子』の法子ママといい勝負が出来そうなくらい、母萌えしました片言で必死に美味しい物をおねだりする姪っ子・チヨピちゃんがとってもかわいいです!
 今回ご紹介するのは、ご飯の友の章に出てきた変わり種料理!
 それは、コミさんが二泊三日の北海道食い倒れ旅行へ行き、家にまめこ先生とおばあちゃんの二人だけになった時の事。
 おばあちゃんが深~いため息をついたのを見て、「どうしたの?もしや寂しい?」と茶化したまめこ先生でしたが、「お母さんがいない間、まともなご飯が食べられるか心配だわぁ…」とこれ以上ないくらい暗い顔でおばあちゃんから言われ、後ろめたさでギクッとしてしまいます(←何でも、過去にタイ風パパイヤサラダ・インドネシアのガドガドサラダ・ベトナム風生春巻きを出してしまった事があるようで、初見時は「ご年配の方に本格エスニック料理はハードル高いだろうな…」とおばあちゃんに同情したのを覚えています;)。
 そこで、反省したまめこ先生は一念奮起して海苔の佃煮・ふりかけ類・なめたけなどの和風ご飯の友を作るのですが、後々その手作りなめたけを使ってまめこ先生がアレンジして作ったのが、“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”です!
 作り方は相当に簡単で、手作りなめたけ・大根おろし・お茶漬けの素・ごま油・タバスコ・お酢を茹でたてパスタの上に乗せるだけでもう出来上がります。
 はっきり言って、組み合わせだけを聞いてもどんな味になるのか全く想像がつきませんが;、まめこ先生にとってはお気に入りの一品だそうで、欄外で「おいしいんだよ!」とお勧めされていました。
 ただ、残念ながらおばあちゃんにはイマイチ不評だったようですので、初めて読んだ時は「おそらくエスニック風の味がするんじゃないかな~」と色々想像したのを覚えています。

 その後、おばあちゃんはまめこ先生が作ったご飯の友の数々を「…おいしい!ご飯によく合うわ!」と感動するのですが、うっかりしたまめこ先生が肝心のメイン料理を作り忘れ、夕食のおかずが海苔の佃煮やなめたけくらいになってしまった為、最終的には「でも、おかずがこれだけなんて…早く帰ってきて;」とおばあちゃんを嘆かせていました;。
母のコミさんがいない間、まともなご飯が食べられるか不安でたまらないおばあちゃん;
 ほとんどの食品が写真付きで説明されている中、これだけは写真なしで簡単に説明されいるだけなのが返って興味がそそられ、再現する事を決意しました。
 作中にあるレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、なめたけ作り。根元を切り落として三等分に切ったえのきを小鍋に入れて上からかぶるくらいの水を入れ、中火にかけてゆっくり火を通します。
 アクをちょくちょく取りながらとろみが出てくるまで約十五分くらい煮込んだら、醤油、みりん、砂糖を加え、トロ~ッとしてくるまで煮詰めます。
 やがて、水分が少なくなって全体が煮詰まり、えのきに艶がでてきたら手作りなめたけの出来上がりです。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ1
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ2
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ3
 その間、茹でたてスパゲティ・お好みのお茶漬けの素・お酢・タバスコ・ごま油をボウルに入れてざっと混ぜ合わせ、お皿に高く盛り付けておきます。
 ※お酢やタバスコは入れ過ぎにご注意、ごま油は多めがお勧めです。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ4
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ5
 先程のスパゲティの上に、適度に汁気をきった大根おろし→手作りなめたけの順に具を乗せれば“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”の完成です!
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ6
 青野菜が全く入っておらず、なめたけの茶色ばかりが目立つスパゲティの為、パッと見はちょっと殺風景に感じました;。
 香りの方も、お酢とタバスコのツンとくる匂いが第一にくるデンジャラスな風味に仕上がっている為、目をつぶっていたらパスタ料理だとはまず分からないと思います。
 内心、この時には「これはもしや…」というハラハラドキドキが止まらなくなっていたのですが、実際に食べてみませんとどんな味か分かりませんので、勇気を出して食べてみようと思います。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ7
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いただきまーす。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ10


 さて、味はと言いますと…ものすごく不思議な味で、分析するのが難しい一品。けれども確かに美味しい事は美味しい為、脳が混乱します。
 一口食べた途端、頭の中をよぎったのは「…冷やし中華の味がする?!」という驚き。
 お酢のストレートな酸味、ごま油の香ばしいコク、お茶漬けの素に含まれる強い魚介系の出汁が混然と入り混じって生まれた、癖になる酸っぱこってりした味付けがアルデンテに茹で上がったスパゲティを洋風中華麺のような面白い仕上がりにさせています。
 例えるとするなら、「温かい無国籍風冷やし中華スパゲティ」というイメージですので少し怪訝とされてしまうかもしれませんが、そこまで不自然な感じはなく、妙にしっくりくる味でしたので我ながら意外でした。
 タバスコの舌へビリッとくるスパイシーな辛さがいいアクセントになると同時に、まるでラー油を加えた冷やし中華に似たようなキレをプラスしていてよかったです。
 どういう訳かなめたけは最初からガツンとこず、後から徐々にえのき特有のこっくり濃厚な旨味エキスが効いて来る印象で、噛めば噛む程深い甘辛さが溢れだすのがスパゲティとぴったりでした。
海苔の磯風味と大根おろしのさっぱり感が、後口を程々軽くさせているのがナイスです。


 正直、人によってかなり好き嫌いが分かれると思う為、お世辞にも万人受けするメニューとは言えない感じでした;。
 「この組み合わせで、この味!」という新鮮な発見がありますので、創作系料理にチャレンジしたい方にはおすすめです。

●出典)『あれも、これも、おいしい手作り生活。』 まめこ/サンクチュアリパプリッシング
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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