『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“魔法のクリームチーズプリン”を再現!

 当管理人の母は結構こまめに手作りお菓子を作ってくれる方だったのですが、その中でも一番強く印象に残っているのは、大きいホットケーキです。
 家で一番大きなフライパンへタネを全部流し込み、焦がさずふっくらと分厚く焼かれた、まるで羽毛布団みたいにフッカフカな特大ホットケーキは今でも無性に食べたくなる母の味で、子どもの時に友達から「普通は何枚か焼いて重ねて食べる物だよ」と聞いた時は衝撃的だったものです。

 どうも、ホットケーキと合わせる飲み物は大抵冷たい牛乳だった管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて作者の広田奈都美先生が凄腕の料理教室講師・芝田里枝先生から教わっていた“魔法のクリームチーズプリン”です!
魔法のクリームチーズプリン図
 『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』とは、女性漫画誌で二十年以上漫画を描き続け、主婦歴も十年以上というあらゆる意味でベテランの漫画家・広田奈都美先生が(←個人的に『れんげ*たんぽぽ』がお勧めですが、『エレガンスイブ』に載る読み切りも秀逸な作品が多く、相方さん共々楽しく拝見しています)、静岡県でお料理教室「ぶどうの木」を主催しているプロの講師・芝田里枝先生から、お手軽なのにとても美味しいレシピを習って日々の生活を充実させていく様子を描いた、エッセイ風お料理教室漫画です。
 この作品が生まれたきっかけは、広田先生が知人の方から届いた「絶対に失敗しないエクレア作りを教えてくれる先生がいるよ」というメールに惹かれ、芝田先生のお料理教室へ通った事。
 それまで広田先生にとってエクレアは、材料費がかかる上に失敗率が極めて高いトラウマ菓子だったそうで(←シュー生地はかなりデリケートなので、ちょっとした失敗が大失敗へと繋がりやすいのです…当管理人も、幾度となく泣かされましたorz)、それゆえ知人の方の言葉に居ても立っても居られなくなって料理教室に参加したみたいなのですが、エクレアはもちろんその他の高レベルなお菓子を失敗なしで簡単に作れるようになったのに感動し、芝田先生に監修をお願いして漫画化→好評でめでたく長期連載化へと至ったようでした。
 自らを「ダラ奥」と称して「オーブン使うの面倒臭い」と言いつつも積極的に料理に挑戦する頑張り屋の広田先生、そして無邪気な乙女の部分とマイペースかつユニークな部分が同居してて魅力的な芝田先生の掛け合いも見ていて面白く、一度で二度おいしいお気に入りの作品です。
作者は主婦歴10年以上で三人のお子さんを持つ漫画家・広田奈都美先生です。お菓子教室「ぶどうの木」を主催される芝田里枝先生の作る料理とお菓子は、とにかくすごいです!
 正直、レシピ業界では「簡単に作れてびっくりするほどおいしい!」という表現はそこまで珍しい物ではないのですが(←あまりに多すぎて、確かに簡単でおいしいけどびっくりという程では…というレシピが氾濫している気がry)、作中に出てくる芝田先生のレシピはそのどれもが本当に簡単かつ独創的、加えてびっくりするほど美味しい料理ばかりで、実際に作ってみてがっかりしたり大失敗したりという事がないのが特徴的。
 一例を挙げると、タッパーとアルミホイルで作れちゃう和風タルト・スーパーで普通に売られている安価な食材で作れる生チョコ・三つの材料だけで高級感あふれる旨さになるラスクなどといったお菓子レシピから、子どもも大人も大絶賛する美味さのポークチャップ・入れて煮るだけなのにデパ地下風の味になる鶏手羽煮込み・ある調味料だけでガラリと本格的になる上品唐揚げ・五分で出来るココナッツカレー・子どもが大好きなあの材料で柔らかく仕上がる生姜焼きといった定番おかずレシピまで幅広く紹介されており、芝田先生の守備範囲の広さには毎度感心しています;。
 何でも、どんなに美味しい組み合わせを見つけたとしても芝田先生は「まだまだ色々試したいのよね…なんかこう…驚きの組み合わせがないかって考えちゃうのよね」「魔法のレシピが普通じゃ面白くないじゃない(´∀`*)!」と考え、皆から絶賛されてもレシピをより完璧にするために改良し続けるのだそうで、この妥協しない粘り強さと貪欲な研究心があるからこそ、看板に偽りなしの「魔法のレシピ」が完成するんだろうな~と思いました。
『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』は単行本ではなく、付録別冊として出ました
 今回ご紹介するのは、広田先生のリクエストで芝田先生が張り切ってレシピを教えた“魔法のクリームチーズプリン”です!
 作り方は例に漏れず簡単で、クリームチーズ・砂糖・卵・生クリーム・牛乳を混ぜて用意したプリン液を約三センチの厚みになるよう深めのグラタン皿へ注いで高温のオーブンで湯煎焼きにし、最後に冷やしたら出来上がりです。

 それまでも、広田先生は三人のお子さん達へおやつを安く美味しく一度に提供する為、ちょくちょく大きな手作りプリンを作っていたものの、味に変化がつけられず飽きられやすいのに困っていたみたいなのですが、そんな時に芝田先生が「それなら大丈夫!」と作中で教えていたのがこのレシピ。
 広田先生曰く、「うますぎる!」「ねっとり濃厚で、なのにチーズの爽やかさがあってウマイ!」のだそうで、この一文だけでもどんなに美味しいのかという事がヒシヒシと伝わって来たのですが、その上このプリンを知って以来ケーキ屋さんでプリンを買わなくなったという衝撃の事実まで書かれており、「それくらい旨くてリッチで完成度が高いプリンなのです!!」と力説されている広田先生に、妙な迫力と説得力を感じたのを覚えています;。
 ただ、お子さんたちはどちらかというとプリンと一緒に教わったパンナコッタの方をより気にいったみたいで;、改めて味覚は人によって相当に違うんだな~という事を痛感させられました。

 また、このレシピがすごいのは細やかな応用がきくところで、例えばオーブンが面倒な場合は卵を卵黄に代えてお湯をはったフライパンで蒸し焼きにするだけで出来たり、またはカロリーを少し抑えたさっぱり味にしたい場合は生クリーム抜きにするだけであっさりトロトロしたプリンになったりと、初見時は「便利なレシピだな~」「これなら試してみたい…」と感激したものです。
元々お子さんたちの為にプリンを手作りしていた広田先生ですが、このプリンには脱帽!
 別冊を手に入れて以来、ずっと作ってみたいと憧れていたレシピでしたので、この度再現してみる事にしました。
 作中にて詳細に書かれているレシピを見ながら、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、プリン液作り。ボウルへ室温に戻したクリームチーズと砂糖を入れて泡立て器でよ~く練り混ぜ、段々なめらかなクリーム状になってきたら溶き卵を少しずつ加えながら丁寧に混ぜ合わせていきます(←よりきれいに仕上げたい場合は、溶き卵は漉し器で漉しながら入れた方がいいです)。
 ※一気に入れちゃうと分離しやすくなりますので、要注意です!
魔法のクリームチーズプリン1
魔法のクリームチーズプリン2
魔法のクリームチーズプリン3
 溶き卵が全体へ均等に行き渡ったら、生クリームを注いで泡立て器でよく混ぜ、さらにその後牛乳を加えてグルグルと混ぜます。
 この時、生クリームと牛乳を一度で全部入れないのがポイントです。
 これで、プリン液は出来上がりです。
魔法のクリームチーズプリン4
魔法のクリームチーズプリン5
魔法のクリームチーズプリン6
 次は、火入れ作業。
 深めのグラタン皿へ先程のプリン液をかさが約三センチになるよう注いだら天板に入れて熱湯をはり、130度に熱したオーブンで四十~五十分かけてじっくり焼きます。
 その際、必ず四十分経過した時点でオーブンの様子を確認するのが重要なポイントです(縁にしわが出来てプルプルしていなければ焼き上がりOK、反対に少しゆすって波状にフルフル震えたらもう少し焼き時間を追加します)。
魔法のクリームチーズプリン7
魔法のクリームチーズプリン8
 プリン全域が固まってきたらオーブンから取り出して適度に冷まし、そのまま冷蔵庫で約三十分程冷やせば“魔法のクリームチーズプリン”の完成です!
魔法のクリームチーズプリン9
 冷えた後も尚薫る、焼けたクリームチーズのとろけるような風味が素晴らしく、食べる前から「美味しい事間違いなし!」というワクワク感が止まりません。
 ほんのり黄金色に色づいた表面のほのかな焦げ目が見るからに食欲を掻き立てます。
 正直手作りプリン自体は今までに何度もチャレンジしたことがあったものの、ここまで安くて簡単なプリンは初めてなため、どんな味がするのか非常に楽しみです。
魔法のクリームチーズプリン10
 それでは、スプーンでひとすくいしていざ実食!
 いっただっきま~っす!
魔法のクリームチーズプリン11


 さて、味の感想ですが…まさしく高級洋菓子店のプリンで感激!チーズならではの旨味が効いているのに、主張し過ぎないのがいいです!
 プッチンプリン系のツルンとした口当たりではなく、まるでクリームその物を食べているみたいなねっとり滑らかな舌触りで、かなり濃厚なのにも関わらずクリームチーズ特有の爽やかさが活きており、スルッと頂けました。
 チーズ系のお菓子と言うと、大抵がチーズのこってりしたコクによってくどい出来になりがちですが、これは生クリームや牛乳のミルキー感によって後味がマイルドに、口溶けがまるでムースのように軽やかに仕上がっている為、チーズのいい部分だけが純粋に抽出されている感じがします下手すれば、クリームチーズが入っていると言わなければ気づかない方も多いのではないか…と思ってしまうくらいチーズ特有の癖がありません)。
 作中で広田先生は「クリーミーで超柔らかなチーズケーキ」とおっしゃっていましたが本当にそんなイメージで、レアチーズケーキっぽい強い酸味とは違う控え目な酸味や、みっちり詰まっているのに空気を含んでいるかのようなふんわりした口当たりがナイスでした。
 オーブンで直に焼かれた上の方の、クリームチーズの乳脂肪分が凝縮された密度の濃い所(←ここだけベイクドチーズケーキ系の味がします)、下で蒸し焼きにされて上品かつリッチな旨味のクリーム状になった所と(←生クリームとカスタードクリームを混ぜた物に近い甘さです)、部分によって全く違う印象になるのが一度で二度おいしいです。


 大きめの器でド~ンと作るとベイクド感が、小さめの器で作るとクリーミー感が増し、中間の器を使うとどちらもバランスよく両立している感じで、色々作ってお好みの味を探ってみるのも楽しいと思います(←ちなみに左記の感想は上部分の事で、下の方はあまり差が出ません)。
 広田先生がおっしゃっている通り、お店でプリンを買うのが惜しくなる美味しさですので、いろんな方に是非推奨したいレシピです!
魔法のクリームチーズプリン12

P.S.
 きのこのこのこさん、前回はコメントを下さりありがとうございます。雑誌に関しては特にこだわりはなく、個人的に「作りたい」「食べたい」という欲求を感じた時に再現しております。その為、意識はしていませんでしたが、もしかしたら青年誌の方が好みの料理が出てくる確率が高いのかもしれません;。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おやつ編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (2014フォアミセス1月号別冊ふろく)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2014.02.05 Wed 09:18  |  

いつも再現レシピ楽しく見てます!
今回のプリンおいしそうですね^ ^
家にクリームチーズあるので作ってみたいです!
だいたいの分量教えてください!

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
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