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『クッキングパパ』の“荒岩流中華ちまき”を再現!

 先日近所を散歩すると、桜の開花はまだだったものの梅の花・雪柳・椿が満開で咲いているのを見つけ、その愛らしさに頬がゆるみました。
 桜よりも地味なのであまり注目される事のない花々ですが、小さくとも凛と咲き誇る姿はどれも美しく、色彩の欠けた冬の世界にやっと春の兆しが見えてきたと嬉しくなりました。
 この季節になると、故郷から遠く離れて移り住んだ訳でもないのに「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という菅原道真の歌が脳裏に浮かび、春になると足を運ぶ太宰府天満宮の事も思い出します。

 どうも、雨が降ると「春雨や 猫に踊りを 教える子」という小林一茶の句を思い出し、外出をやめて猫と遊ぶ事が多い当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任がお花見の席で金丸産業の皆さんに差し入れしていた“荒岩流中華ちまき”です!
荒岩流中華ちまき図
 ある春の日、梅田君はまだ二十歳そこそこの新妻・ユミちゃんから「今日は2年前、コーラスのサークルで2人がはじめて出会った記念日でしょっ」という理由で今夜はお祝いしたいと言われ、早く帰ってねとリクエストされます(←海外では初めて付き合った日よりも、初めて出会った日の方を大事にする傾向にあるそうなので、まるでアメリカンホームドラマのカップルみたいだな~と思いました;)。
 お二人は元々同じサークルの先輩後輩の関係だったというのは知っていましたが、まさか出会って二年もしない内にスピード結婚したとは思ってもみなかった為、梅田君って意外と情熱家なんだな~と妙に感心したのを覚えています。
 しかし、そんな奥さんとラブラブな梅田君でしたが、雨で中止になるはずだった金丸産業のお花見が急な天候回復で開催される事になって帰りが遅くなると決定した上、お昼の内からお花見の場所取りをする任務まで引き受ける事になります。
 体育会系の部活然り、マガジンの不良漫画然り、労基スレスレのブラック企業然り、面倒な雑用は問答無用で新人に押し付けられるというルールは古今東西で共通しているとはいえ気の毒でしたが、人のいい梅田君は二つ返事でお花見の名所・西公園へ向かい、ベストな所を確保していました。

 けれども、梅田君は真面目で誠実ないい子でありつつも、自分とプライベート最優先なゆとり世代を先取りしたような社員でもあった為、「どうせ夕方までこうやってボケーッとしてるなら」と考えてユミちゃんを公園に呼び出し、「ああやって帽子置いとけばいいよネッ」とゆるく判断してゴザから離れ、ローカル旅番組みたいに周囲をぶらり散歩していました;。
 不運にも、夕方近くにユミちゃんと大濠公園でボートに乗っているのを休憩中の田中君に見つかってあえなく御用となっていましたが、サボりをバレないようにするならこっそりデートをすればいいものを、近場にある公園のど真ん中の池でキャッキャはしゃいで目立ちながらボートを漕ぐなんて色々迂闊すぎで、この頃の梅田君は本当に世間知らずなお坊ちゃまだったんな~と感じました;(←もし梅田君が現代のサラリーマンだったら、うっかりインスタで写真をアップしてサボりが発覚してしまうようなリア充的バレ方をしてそうです)。
新妻・ユミちゃんを喜ばせる為、つい離れて遊んでしまった梅田君
 もしかしたら場所を取られているかもしれないと焦った田中君は、梅田君と一緒にダッシュでゴザの元へ戻るのですが、嫌な予感は的中し、既に他の人達が別のシートを上から被せて盛り上がっていました。
 そこにいた方々は、『北斗の拳』ではお馴染みの準レギュラーであるモヒカン集団みたいなガラの悪い人達で、梅田君が「あ、あのぅすみません。この場所僕がとってたんですけど…」「ホッ、ホラそこに帽子を置いて」と言っても「あーっ!なんだとーっ」「おーっ、そりゃあちっとも気づかなかったぜーっ」「オレたちゃあここが気に入ったのヨッ。消えなっ」「キサマーッ、やるかっ」本家通り小物臭がプンプンする威嚇をされ、話になりませんでした(←余談ですが、「ちっとも気づかなかった」の下りを見た時、『ジョジョ』四部で絶賛仮面夫婦中だった人妻・しのぶさんが、帰宅した夫に「あら帰ってたの。ちーっとも気付かなかったわ」としれっと大嘘をついていたシーンが脳裏に蘇りました;。言葉自体は普通ですが、マウントを取りたい相手に対して意地悪して使うケースの多いセリフだと思います…)。

 双方一歩も引かなかった為、危うく乱闘ありの大喧嘩に発展しそうになるのですが、そこへタイミングよく現れたのが荒岩主任!
 物腰は丁寧ながらも、「お楽しみのところまことに申し訳ありませんが、場所を移動してもらえませんでしょうかっ!!」と有無を言わせぬ迫力で圧倒し、無法集団を早々に追い払っていました。
 普段は分かりづらいですが、実は荒岩主任は身長180cm体重80kgというラグビー選手顔負けの堂々たる体格で、力も相撲大会で大将を務める程ずば抜けている剛の者。
 例えるなら、集団で「ヒャッハー!」と弱者から略奪する事しかできないモブのモヒカン達と、どう見ても縮尺がおかしい見上げる程に巨大で筋肉モリモリの鋼の肉体を持つウイグル獄長並に力の差がありすぎるので、そりゃあっさり逃げたくもなるかと苦笑しました;。
 世紀末なバトル漫画で敵側から定期的に提唱される思想・「力こそ正義」ですが、あながち間違いではないのかもしれません。
おかげであっさり場所をとられてしまい、焦る田中君と梅田君;やっぱり喧嘩に有利なのは、強面と体格と、有無を言わせぬ迫力ですね!
 ようやくほっと一息ついた荒岩主任達は、お得意先も招いての大掛かりなお花見会を無事開く事に成功します。
 この時、周囲に料理が好きな事をまだ秘密にしていた荒岩主任が、「空腹の人にはコレを買ってきました」と差し入れていたのが“荒岩流中華ちまき”です!
 作り方は簡単で、干しエビ・醤油・みりん・油を入れて炒めたもち米、水で戻したキクラゲ・干し椎茸・うずらの卵・小ネギ・醤油・みりん・ごま油を炒めて用意した具、七味唐辛子で味つけした高菜、栗の甘露煮を竹の皮に包んでタコ糸で縛り、蒸し器で約一時間蒸したら出来上がりです。
 ポイントは、もち米と干しエビは一晩水に浸けて使うこと、もち米を炒める時はやや多めの油を使用すること、竹の皮は水に浸して柔らかくすること、具を詰める時は隙間を作らずきっちり詰めることの四点で、こうすると竹の皮は破れずふっくらと蒸しあがると説明されていました。

 通常、中華ちまきと言うと肉なり海鮮なり食べ応えのある具が必須で、タケノコ・にんじん・長ネギといった野菜類も入れ、オイスターソースや中華スープなどで濃い目の味付けにするレシピが多いのですが、荒岩流はあえてあっさり食べられるシンプルな味わいにした模様。
 お花見では冷めても美味しい事が重視されるせいか、唐揚げ・フライドチキン・いなり寿司・サンドイッチといったしっかりした味の主食や揚げ物系が多くなりがちな為、こういう温かで優しい味わいの料理は喜ばれやすいだろうな~と思いました(←桜の季節は夜だとまだ冷える事が多いので、尚更身に染みそうです)。
 旨味は乾物から出る深い出汁のみで補い、辛い高菜や甘い栗といったオリジナリティのある具で味にメリハリをつけるなど、個性を出しにくいはずの中華ちまきでも自分らしさを出せているのが、さすが荒岩主任という感じです。
みんな荒岩主任お手製の中華ちまきに舌鼓を打ち、大満足!
 先日、ずっと探していた竹の皮を近所の100均で見つけたので再現する事にしました。
 作中には詳細な絵付きのレシピがしっかり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、お米の下ごしらえ。
 中華鍋(又はフライパン)にやや多めの油をしき、水で戻した干しエビを入れて炒め、香ばしい匂いがしてきたら、洗った後一晩水に浸けておいたもち米を投入して炒め合わせます。
 全体に油がなじんで透き通ってきたら、醤油を鍋肌に沿わせながら回しかけて混ぜて火を止め、みりんをふりかけてざっと混ぜ合わせます(←焦げ付かないように注意して下さい)。
※もち米は炒める三十分前にザルにあけ、余分な水分をきっておきます。
荒岩流中華ちまき1
荒岩流中華ちまき2
荒岩流中華ちまき3
 次は、具の準備。
 ごま油をしいたフライパンへ、水で戻して軽く絞った後千切りにした干し椎茸とキクラゲ、茹でて殻をむいたうずらの卵を入れて炒め、醤油とみりんを加えて混ぜます。
 味付けが終わったら、細かく刻んだ小ネギを投入してさっと和えます。
荒岩流中華ちまき4
荒岩流中華ちまき5
荒岩流中華ちまき6
 今度は、詰め作業。
 水に浸して布巾で水分をふき取った竹皮の下部分を折り曲げてポッケを作り、そこへ炒めたお米を入れてスプーンで上からきっちり押さえます(←隙間を作らないようにご注意!)。
 この上へ先程の具、千切りにした後七味唐辛子をまぶしておいた高菜、栗の甘露煮を入れ、それらを覆うようにしてまた炒めたお米を入れ、きっちり詰めます(←栗が季節柄みつからなかった為、甘栗を自分で煮て自家製を用意しました)。
※中華ちまきの詳しい巻き方やコツは、こちらに載っています。
荒岩流中華ちまき7
荒岩流中華ちまき8
荒岩流中華ちまき9
 全て詰め終えたらタコ糸か竹皮糸などでしっかり縛り、既に火にかけて湯気がもうもうと立ち上った蒸し器へ並べ、約一時間かけて蒸し上げます。
荒岩流中華ちまき10
 時間が経過して中のお米がきちんと蒸せたのを確認したら火からおろし、そのままお皿に盛ってテーブルへ運べば“荒岩流中華ちまき”の完成です!
荒岩流中華ちまき11
 手先が不器用なのが災いし、お店の物みたいにキレイな三角形には巻き上がりませんでしたが香りは本格派で、目をつぶると中華レストランに来ている感覚に陥ります。
 基本の具や調味料が使われていないのでどういう仕上がりなのか少し心配ですが、荒岩主任を信じて食べてみようと思います!
荒岩流中華ちまき12
 それでは、熱々ほかほかの内に竹皮をほどいて、いざ実食!
 いただきまーすっ!
荒岩流中華ちまき13


 さて、感想は…「中華仕立ての山菜おこわ風ちまき」と呼びたくなる美味しさでうっとり!ネギの香味がいいアクセントになってます!
 噛むごとにスプリングの効いたベッドのようにグンと弾むもっちりした弾力のご飯は、あっさり優しい醤油味の和テイストな味付けが特徴的で、干しエビの香ばしい出汁が行き渡った滋味深い旨さ。
 外側は蒸したおかげで、余分な水分が残ってネバついた所が一切ない餅米らしいしっかりとした歯応えですが、内側はしっとりと水分が浸透した柔らかで透明感のあるコシがあり、アルデンテとは正反対の仕上がりだと思いました(←外はパリッ&中はふんわりなフランスパン的食感)。
 一旦炒めて油を染み込ませた為、日本のおこわと違い米自体に濃いコクがあり、一粒一粒が口の中でハラリと簡単にほどけていく舌触りが印象的で、「ものすごく噛み応えがあって粘り強い和風ピラフ」というイメージです。
 この旨味が強いご飯と、七味唐辛子の華やかな香りが効いたピリ辛酸っぱい高菜はばっちりの相性で、脂っこくない高菜炒めご飯を食べている気分になりました。
 炒めた具はゴマ油の芳しい風味が濃厚に香るせいか、ご飯とは正反対の中華風なこっくり甘辛い味わいで、乾物ならではの練れた奥深い旨味エキスがじわじわと溢れてくるのがしみじみ美味で、煮詰めていなくて瑞々しい佃煮を食べている感じ。
 油で半揚げしてパリサクッとした干しエビ、生とは一味違ってクニクニシコシコした歯触りの干し椎茸、コリコリした食感のキクラゲ、プリプリほっこりしたうずらの卵がいいおかずになっていて、派手さはないものの心癒されます。
 この塩気がやや強い具の中、栗の甘露煮のお菓子みたいにねっとりした甘さと、ふかし芋のようにホクホクした口当たりが程よいアクセントになり、より全体の味が引き立つのがよかったです。


 蒸しあがってすぐに食べるのが一番お勧めですが、時間が経って冷めた後でも味が落ち着き、また違った醍醐味があってナイスでした。
 そこまでもち米料理が好きな訳ではない夫にも好評で、お酒にも合ったようです。
 オーソドックスな中華ちまきもいいですが、見た目は地味でもこういうほっと落ち着く味わいの中華ちまきもいいなぁ~と思った再現でした。


P.S.
 Sullaさん、ほーりーさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『クッキングパパ』の“荒岩流もやしの味噌汁”を再現!

 フードだけでは飽き足らずCIAOちゅ~るやカツオ節を要求したり、物を蹴散らしながら部屋をグラウンド代わりに駆け回ったり、そのくせ人間が別の部屋へ行こうとすると急に「構え」と要求してくるなど、まるで殷の紂王のような暴君生活を送る我が家の猫達ですが、フワフワな体ですり寄られて甘えられると全てを許してしまいます。
 その昔、ワガママなヒロインに振り回されて大変なのに満更でもなさそうな漫画の主人公を見るたび、「何故…?ひょっとしてマゾ?」と理解できない気持ちになったものでしたが、いざ自分が同じ目にあってみると「これはこれで…」と映画版『究極!!変態仮面』のお父さんみたいな心境になっており、一応飼い主だというのに逆に調教されつつある今日この頃です。

 どうも、布団の中でしっとり温まった猫の手触りはとろけた求肥に似ていると思う当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任がまこと君の所属しているサッカーチームの為に作った“荒岩流もやしの味噌汁”です!
荒岩流もやしの味噌汁図
 ある日曜日、まこと君はみつぐ君達と一緒にサッカーチームの試合へ参加する事になるのですが、その際荒岩主任は「練習試合勝ったらさ、またこの前みたいに焼肉が食べたいっ!!」とリクエストされます。
 子ども好きな荒岩主任は快くOKし、その日行きつけのお肉屋さんでサーロインが特売されていたのもあり、奮発してステーキパーティーをしようと計画します←以前荒岩主任がおにぎりを差し入れした時、近所のハンバーガーショップがハンバーガーを無料配布していると聞くや一斉におにぎりを残して去って行った子達なのに、この尽くしっぷりは天使過ぎて泣けます)。
 しかし、買い物を終えて試合を見に行くと、一点差をどうしても縮められないまま負けているという非常に切羽詰った状態で、みんな必死な表情でボールを追っていました(←『キャプテン翼』「たのむ!1点…1点とってくれ。50点だのなんだの、もうでかいことはいわん。たのむ、1点とってくれ」という手に汗握る名言を思い出します。同時に、「そもそも50点とかバスケじゃあるまいし無茶な。野球で112対3という超展開があった『逆境ナイン』か」という突っ込みも蘇ります)。

 こうして試合終了まであと五分という時、意地を見せたみつぐ君がボールを奪ってゴール前まで走り抜けるものの相手チームに囲まれ絶体絶命となるのですが、運よく一人だけノーマークだったもやし農家の息子でチームメイトのとおる君を発見し、パスをします。
 こういう場合、大抵のスポーツ漫画だと見事成功して大団円となるものですが、とおる君は不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったようでもはや芸術的なまでに空振りシュートを放ってしまい、無常にもそのまま試合終了になっていました。
 すると、怒ったみつぐ君が「おまえがもやしばっかり食っとうけん、けりきらんたい。このもやしっ子」と昭和のいじめっ子のテンプレみたいなセリフをとおる君に言ったのをきっかけに、取っ組み合いのケンカが勃発(←「おれたちのこの怒りはボールにぶつけよう」と言った翼君に比べると、やはりまだ子どもですね。ボールは友達だったんじゃ…と突っ込みたいですが)。
 行き場のない怒りに燃えて「俺はもやしなんか大っ嫌いだ!!なまっ白くてヒョロヒョロしてフニャフニャして」と当たり散らすみつぐ君に対し、とおる君は「悪かったたい、僕が失敗したけんたい、ばってんもやしの悪口いわんでもよかろうもんっ!!」「うちのもやしはうまいんだぞっ!」と激昂し、最終的に「じゃっ、うちに来いよっ!!とうちゃんが作ったもやしば食わしちゃるけん―っ!!」と、まるで『美味しんぼ』初期のお約束である山岡さんの「明日もう一度ここに来てください。本物の○○を食べさせますよ」みたいな挑戦状を叩きつけていました(←自分の失敗は潔く認めるけれど、父が愛するもやしを侮辱するのは許さないなんて、いい子だな~と思います)。
もやしをみつぐ君に馬鹿にされて怒った通君は、取っ組み合いの喧嘩をします
 当初は「あげんまずかもん食わんでも」と相手にしなかったみつぐ君ですが、荒岩主任が間に入って仲裁し、そのままとおる君の家にてステーキ&もやしで残念会を開く事になります(←一瞬「?」となる組み合わせですが、考えてみればリーズナブルなステーキハウスではもやしが付け合せになっているケースが多いので、そこまで違和感はないですね;)。
 そして、パーティー前にとおる君のお父さんに挨拶をしようと工場へ会いに行くと、そこには膨張したもやしに吹っ飛ばされて生き埋め状態になったお父さんの姿が(←足の向きが上なら完全にスケキヨ状態)!
 生き物を扱う仕事には危険がつきものですが、一見大人しそうに見えるもやしも一歩間違えば雪崩の如く人間を襲う恐ろしい野菜になるとは思いもしなかった為、初見時は衝撃を受けたのを覚えています(突然変異した巨大殺人トマトが襲い掛かるカルト映画もあるくらいなので、今さら殺人もやしが出てきても何らおかしい事はないのかもしれません)。
 幸いとおる君のお父さんに怪我はなく、いざとなればプラスチックの板や鉄の棒をも簡単に跳ね飛ばす力を秘めたもやしの生態についてまこと君達に詳しく説明し、「もやしを食べるということは、その生命力を食べるっていうことなんだよ」と食育をしていました。
 かつて、範馬勇次郎「漫然と口に物を運ぶな。何を前にし―何を食べているのかを意識しろ」「強くなりたくば喰らえ!!!」という名言を残しましたが、ひ弱に見えるもやしでもこんなに力を秘めているのを知ると、もっともな言葉だと実感します。
もやしの山に吹き飛ばされ、全身が埋もれてしまっていたお父さん;もやしの生命力について熱く語る、カッコいいお父さんでした。
 その後、荒岩主任は最初にステーキを焼いてまこと君達に食べさせ、牛の旨味がたっぷり溶けたフライパンを使ってスペシャルなもやし料理を作ります。
 それが、この“荒岩流もやしの味噌汁”です!
 作り方は簡単で、牛肉などを焼いておいてフライパンに良質な油を出し、その油でもやしを塩とこしょうで味つけしつつさっと炒め、あらかじめ作っておいた昆布出汁の具なし味噌汁へ投入し、最後に一味唐辛子をお好みで振ったら出来上がりです。
 ポイントは、もやしは質も鮮度も最上の物を用意すること、油はステーキ肉や焼肉を焼いた後の物を使用すること、もやしを炒める時は強火で白い所が残るくらい短時間に留めること、味噌を溶く時は沸騰直前にすることの四点で、単純な料理な分、細かい決まりをきっちり守って作るのが美味しさのコツのようでした(←ただ、肉がない時はバターやごま油で代用しても大丈夫だそうです)。

 作者のうえやまとち先生が仰るには、元ネタは北九州のもやし製造業の方から教えて頂いたレシピとの事で、「もやしのうまさをばっちり味わえるのがこの料理だ!!」と語られていました。
 自他認めるブラック企業・帝愛の社員食堂で出されるもやしの味噌汁は、アンチアカウントから「もやしパワーでがんばれ社畜!」と煽りの燃料にされるくらい微妙だったみたいですが、荒岩主任のもやし味噌汁はもやし嫌いのみつぐ君が「うっ、うめえっ!!」「わるかったな。ごめんよーっ、もやしの悪口いって」と目を輝かせるくらい絶品だったそうで、その場にいた全員が大鍋一杯を完食していました。
何と、ステーキを焼いたフライパンでもやしを炒めて入れてました
 比較的お得なお値段でいいもやしとお肉を手に入れられたので、再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピが図解できっちり記されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、肉を焼く作業。
 熱したフライパンへ常温に戻しておいたステーキ肉や焼肉用の切り身を並べていき、両面をこんがり焼いて脂分をたっぷりフライパンへ出させます。
 焼きあがったらお皿へ移し、そのまま好きな味付けをして普通に食べます。
※非常にシンプルな料理なので、もやしだけではなくお肉もなるべく上質な物を使ったほうがいいです。その為、今回は清水の舞台から飛び降りる覚悟で国産のいい物を使用しました(←夫はステーキも焼肉も大好物なので、「やったー!」とむしろ大喜びで食べていました;)。
荒岩流もやしの味噌汁1
荒岩流もやしの味噌汁2
荒岩流もやしの味噌汁3
 次は、味噌汁の準備。
 お鍋に水と昆布を入れて少し浸しておき、弱火にかけてお出汁をとります。
 出汁が充分に出切ったら昆布を取り出し、沸騰しないよう火加減に気をつけながら味噌を溶かします(←昆布はお鍋の具にしたり、そのまま食べたりしてもおいしいです)。
荒岩流もやしの味噌汁4
荒岩流もやしの味噌汁5
荒岩流もやしの味噌汁7
 ここまできたら、いよいよ仕上げ作業。
 先程お肉を焼いたフライパンを強火にかけ、煙があがるくらい熱したら流水でさっと洗った後しっかり水気をきったもやしを投入し、ざっと数秒だけ炒めます。
 塩とこしょうで軽く味つけし、全体に油が絡んだら汁ごとすぐに味噌汁の中へ加えます(←フライパンに味噌汁を入れ、肉の旨味をまんべんなく溶かしこんでからお鍋に戻す作業をするとより風味が強まります)。
※もやしは白い部分が残ってて「全然生だな」と思うくらいの炒め具合がちょうどいいです。
荒岩流もやしの味噌汁6
荒岩流もやしの味噌汁8
荒岩流もやしの味噌汁9
 味噌汁を数回かき混ぜ、肉汁を全体に行き渡らせたら手早く器へよそい、上から一味唐辛子をパラリと散らせば“荒岩流もやしの味噌汁”の完成です!
荒岩流もやしの味噌汁10
 味噌汁というよりは肉料理と言いたくなるくらい焼けたお肉の香りがぷんぷん漂う出来栄えで、フライパンに残った肉汁だけでもここまで主張するものなんだな~と感心しました。
 一見質素で大人しそうな汁物な為、猛々しい香りとのギャップに戸惑いますが、荒岩主任を信じて食べてみようと思います!
荒岩流もやしの味噌汁11
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
荒岩流もやしの味噌汁12


 さて、感想は…味噌汁よりももやしの方が主役で美味し!見た目で想像した味と、実際の味がこんなにかけ離れた料理は滅多にありません!
 一口啜ると昆布の優しいまろやかな甘味が効いた和風味が最初にくるのですが、そのすぐ後にまるでステーキや焼き肉その物を食べているかのような重厚な牛肉の旨味が舌に染み渡り、味噌汁とは思えぬパンチの強い旨さに圧倒されます。
 強引に似た味を探すとするなら豚汁ですが、具に本物の肉が入っていないにも関わらずこってりした飲み口といい、牛脂特有のとろけるように甘やかな脂のコクといい、こちらの方が断然肉の存在感を感じました。
 市販の牛出汁とかだともっとあっさりした味わいでむしろ上品な感じですが、こちらは強火のフライパンで焦がすようにして焼いた肉のエキスや脂分がダイレクトに効いているせいか、汁物にあるまじき薫り立つような香ばしさが特徴的で、この鼻をダイレクトに刺激する芳しい仕上がりはオニオングラタンスープに匹敵すると思います。
 例えるなら「ステーキ風味の無限もやし味噌汁」というイメージで、ラーメン屋のもやしナムル並に病み付きになるのにそれ以上にさっぱりしており、一味唐辛子のピリッとした辛味がいいアクセントになっていくらでも食べられそうでした。
 白い部分がほんのり残って中央にパキッとした芯が残ったもやしはアルデンテっぽい仕上がりで、シャクシャクシャキシャキした瑞々しい食感と、噛むごとに溢れるフレッシュな汁気が美味で、「もやしってこんなにおいしい野菜だったんだな~」と目からウロコでした。


 あっさりそうな外見をいい意味で裏切る一品で、途中何度も追いもやしをする事に;。
 普段、あまり味噌汁の味を細かく気にしない夫も「これ、何か肉とか入れたでしょ?」とすぐに見抜き、あっという間に食べきっていました。
 貧乏性な為、ステーキを焼く時にフライパンに残る肉汁をガーリックライス以外にも何か使えないかな~とずっと考えていたのですが、これならヘルシーに再利用できるので大満足しました。


P.S.
 kawajunさん、恭さん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『まかない君』の“タイ風納豆入り肉そぼろご飯”を再現!

 十代の頃、周囲でコバルト文庫がブームだったこともあり、様々な作品を読み漁りましたが、中でも特に好きだった小説家が氷室冴子先生(←スニーカー文庫なら、深沢美潮先生)!
 長年本を読んでいると、かなり長くてもするする読める相性のいい作家さんと、反対にどんなに短くても目が滑って読めない相性の悪い作家さんの二種類に分かれると自覚するようになるのですが、氷室冴子先生の文章は当管理人にとって典型的な相性のいい作家さんで、それこそ母から「夜は目が悪くなるから、本は読まない!」と注意されるくらい夢中になって読みました。
 『クララ白書』『アグネス白書』『雑居時代』『シンデレラ迷宮』『少女小説家は死なない!』『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ、『銀の海 金の大地』シリーズなど、子ども心にすごく影響を受けたものです。

 どうも、十数年前に知り合ったばかりだった夫(←当時は同じバイト先の先輩)と初めて盛り上がった話題も氷室冴子先生だった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が佳乃さんから借りていた本を参考にして作った夕食・“タイ風納豆入り肉そぼろご飯”です!
納豆入り肉そぼろご飯図
 ある日、浩平君は佳乃さんから借りていた次回作の参考本・『納豆の起源』を返しに行くのですが、「やっぱりヨっちゃん色んな本読むよね」と部屋中にある本棚を見ながら感心します。
 何でも、小説家という仕事柄、必要な資料が見つからないという事態を避ける為に様々な本を取り揃えているようで、部屋はちょっとした大学教授の研究室のようになっていました←今は電子書籍がすごい勢いで普及してますので、未来の小説家の部屋はパソコンとタブレットがある以外はごく普通になってしまう可能性もありますが、たとえアナログでも大量の本に囲まれた部屋はまさに「文豪」って感じで憧れます)。
 漫画に出てくる小説家キャラというと、『名探偵コナン』工藤優作さんといい、『NARUTO』エロ仙人自来也さんといい、机に向かう職業の割にはしょっちゅう旅に出ているイメージですが、佳乃さんの場合は一応部屋にこもって真面目に執筆しているみたいですので、一番リアルな小説家像だと思います(←仕事中に脳のエネルギー補給と称し、ロールケーキを恵方巻きの如く一本食いする糖尿病予備軍の甘党小説家が実際にいるかどうかは分かりませんが)。

 佳乃さんが言うには、次回作は納豆小説を構想しているみたいで、「ひょんな事から納豆菌が知性化してね。ついには太陽系全域にずるずるべたべた粘りがちな夢のような世界を築くという」、納豆嫌いの人間が聞いたら絶望してハルマゲドンを起こしそうな世界を舞台にした作品にするとの事でした(←グルメ漫画ワールドなら、『ミスター味っ子』の陽一君に納豆嫌いを克服させる料理を作って広めてもらい、世界中で納豆を食べつくしたら円満解決しそうですね)。
 トマトドーナツムサカなど、これまで色んな食べ物が異常増殖&巨大化しては人類を滅亡させようとする作品が世に出てきましたが、まさか納豆菌で宇宙を支配させる作品を思いつくとは…斬新でスケールの大きいトンデモ小説を描く作家さんだな~と感心しました;。
 とはいえ、佳乃さんの分野は純文学系ですので、人工皮膚の普及が社会体制を崩壊して地球全土を破滅で覆っていく経緯を描いた手塚治虫先生の『地球を呑む』並にシリアスな話かもしれず、一体どんな小説か非常に気になったものです。
小説家の佳乃さんの次回作は、納豆菌が宇宙を支配する世界が舞台とのこと;
 そんな佳乃さんのお話と借りていた納豆の本をヒントに、浩平君は夕食を作り出します。
 それが、この“タイ風納豆入り肉そぼろご飯”です!
 作り方はそこそこ凝っており、にんにく・生姜・長ネギ・赤唐辛子・納豆・豆板醤・豚挽き肉をごま油+サラダ油で炒め、お水・お酒・鶏がらスープの素・オイスターソース・醤油を加えてもったりするまで煮込み、仕上げに茹でたほうれん草と、玉ねぎ・にんじん・マヨネーズ・ポン酢・七味唐辛子、目玉焼きを混ぜて作った“目玉焼きサラダ”と一緒にご飯の上に乗せ、トマト・らっきょう・青唐辛子・塩・お酢・オリーブ油を混ぜて作った“トマトとらっきょうのソース”を添えたら出来上がりです。
 ポイントは、納豆と豆板醤をよく炒めてから煮込み作業に入ること、にんじんは塩もみしてから使うこと、目玉焼きは多めの油で半熟状の揚げ焼きにして二つ折りにすることの二点で、こうするとそこまで納豆納豆していないおいしい肉そぼろになると話していました。

 目玉焼きをサラダに入れたり、ポン酢とマヨネーズで味つけするなんて変わってるな~と思いましたが、浩平君によるとどうやらタイ料理の本に載っていたレシピを家にある物でアレンジしたらしく、元々はライムやパクチーを使う料理だったそうで、この原型の残らなさはビーフシチューを再現しようとして肉じゃがが出来た東郷平八郎の逸話のようでした;(←恐らく、ヤムカイダーオの事ではと推測)。
 タイ風料理に納豆というのはミスマッチに見えるかも知れませんが、『納豆の起源』によりますと、タイどころかラオス・ミャンマー・インド・ネパールにも納豆らしき食品は存在し、中には日本でもおなじみの納豆カレーが食べられている地域があるとの事でしたので、むしろ納豆入りの肉そぼろはあちらでも受けがいい料理なのかもしれません。
 実際に食べた弥生ちゃんは「すごくおいしい!」「玉ねぎのちょっと辛いのと、トマトのすっぱいのがそぼろによく合うね」と喜んでおり、半熟卵にテンションが上がっていました。
目玉焼きサラダはタイ料理の本で読んだ料理を参考にしたのだとか
 実はこの日、“納豆入り肉そぼろご飯”の他にも「ぬっぺっぽうの団子かな?」「一反もめんのつみれでしょ」「ひとだまのすり身じゃないのか?」と突っ込まれたイカつみれのスープも作っていたのですが、それがきっかけで幽霊話が盛り上がります(『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる人魂の天ぷらを思い出しました;)。
 それによると、小さい頃浩平君と弥生ちゃんは凛さんと佳乃さんからよく怪談話を聞かされていたようで、「夜中に幽霊が足を引っ張る話とか本当に怖かったんだからね!」と弥生ちゃんは長年布団から足を出して眠れなかったトラウマの恨みをぶつけるのですが、その時佳乃さんから衝撃の事実を知らされます。
 それは、何と幽霊話のネタ元が浩平君の母・雪さんだったということ!
 凛さんと佳乃さん曰く、「雪ちゃん、お嫁に行ってからも向こうで仕入れた怪談を教えてくれたっけ」「なんたら橋も夜中に通ると、欄干の下から何本も白い手が伸びてくるとかね」だそうで、「幼い頃に聞かされた怪談話を、しっかりと下の世代に語り伝えるのも年長者の務めだからな」という、昔話に出てくる語り部の老婆みたいな理由で教えていたと打ち明けていました。
 怪談番組のナレーターの如く淡々と語ってはじわじわと怖がらせる稲川淳二タイプだった雪さんに対し、弥生ちゃんの母・こなさんは背後から「ワッ」と物理的に脅かすお化け屋敷の幽霊役タイプだったようで、ある意味攻守のバランスが取れた最強コンビだと思いました;←浩平君と弥生ちゃんの性格や関係性とどことなく似ているところが、やっぱり親子だな~としみじみ感じます)。

 ちなみに、佳乃さんは雪さんの語りで目覚めたのか怖い話が得意で、高校時代に「深夜の校舎を鉄仮面をかぶった女子生徒がさまよい歩く」という嘘の学校怪談を広め、遂にはネットで伝説化させるという武勇伝を持っていました(『地獄先生ぬ~べ~』だったら、本当に実在した幽霊に放課後校内で襲われ、服をびりびりに破られてお色気担当になる噂話好きの細川美樹ちゃんみたいなキャラになっていそうです;。佳乃さん、巨乳ですし)。
 なお、雪さんは現在でも今時のラノベを読む文学少女(?)で、独身時代は中二病製造機と呼ばれる事もあるコ○ルト文庫ス○ーカー文庫が本棚にいっぱい並んでいたと作中で語られており、もしかしたら佳乃さんが小説家になったのは雪さんの影響が大きいのかもしれない…と人に歴史ありな読後感を味わったのを覚えています(←最近では貴腐人大きいお友達という概念が生まれ、オタク趣味は一生物という認識が徐々に市民権を得つつある為、まだ漫画やゲームに勤しんでいる身としては心強いです。進化というより退化かもしれませんが)。
怖い話をするのが得意な母達に対し、あまり得意でない子ども達;
 マヨネーズ味とポン酢が入ったサラダや、トマトとらっきょう入りの辛いソースが納豆に本当に合うのか知りたくて再現する事にしました。
 作中には大体のレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、付け合わせのサラダとソース作り。
 にんじんを千切りにして塩を振ってしんなりさせた後、ざっと洗って水気を絞ったらボウルへ入れ、そこに薄くスライスした玉ねぎ、マヨネーズ、ポン酢醤油、七味唐辛子を加え、よく和えます。
 その間、多めに油を入れて熱したフライパンへ生卵を落とし、菜箸で二つ折りにして両面を焼き、黄身は半熟で白身はこんがりするように熱を通しておきます。
納豆入り肉そぼろご飯2
納豆入り肉そぼろご飯3
納豆入り肉そぼろご飯4
 卵が半熟状に焼けたら、先程のにんじんと玉ねぎが入ったボウルへ入れ、黄身が潰れぬよう気をつけながらざっくり混ぜ、しばらく置いて味をなじませます。
 もう一方のボウルへは、刻んだトマトと甘酢漬けのらっきょう、輪切りにした青唐辛子、塩、お酢、オリーブ油を入れ、しっかり混ぜます(←生の青唐辛子が手に入らない場合は、酢漬けにした青唐辛子で代用します)。
 これで、“目玉焼きサラダ”と“トマトとらっきょうのソース”は出来上がりです。
納豆入り肉そぼろご飯5
納豆入り肉そぼろご飯1
 次は、納豆入り肉そぼろ作り。
 ごま油とサラダ油をしいたフライパンへ、みじん切りにしたにんにく、長ネギ、赤唐辛子、そしてすりおろした生姜を入れて弱火でじっくり炒め、いい香りがしてきたら中火にして豚挽き肉を投入して炒めます。
 豚挽き肉が白っぽくなるまで火を通したら豆板醤を加え、炒め合わせます。
納豆入り肉そぼろご飯6
納豆入り肉そぼろご飯7
納豆入り肉そぼろご飯8
 豆板醤の辛味が全体になじんだら納豆を入れてさらによく炒め、お肉がひたひたになるくらいのお水とお酒を注ぎ、鶏がらスープの素、オイスターソース、醤油を加えて煮込みます。
 焦げないよう時々混ぜ、水気が大体飛んでもったりとしてくるまで煮ます。
納豆入り肉そぼろご飯9
納豆入り肉そぼろご飯10
納豆入り肉そぼろご飯11
 お皿へ炊きたてご飯をよそい、その上へ肉そぼろ、目玉焼きサラダ、茹でて食べやすくきったほうれん草を乗せ、傍らにソースを入れた小皿を添えれば“タイ風納豆入り肉そぼろご飯”の完成です!
納豆入り肉そぼろご飯12
 トマトの赤、ほうれん草の緑、目玉焼きの白、にんじんのオレンジ、肉そぼろの焦げ茶色の取り合わせが見るからにカラフルで、アジアンな雰囲気に満ちていました。
 納豆入りの肉そぼろは何度か食べた事がありますが、こんなに色んな付け合わせを添えて頂いた事はなかったので、どんな味がするのかとても楽しみです!
納豆入り肉そぼろご飯13
 それでは、出来立て熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
納豆入り肉そぼろご飯14


 さて、感想は…アジアンテイストなのにしっくりきて病み付きになる美味しさ!付け合わせの組み合わせによって様々な味に変身するのが楽しいです!
マヨネーズ味の玉ねぎと辛いトマト味は挽き肉と相性抜群です
 オイスターソースと豚ひき肉とにんにくの濃い旨味が効いたがっつり系の旨辛醤油味で、豆腐抜きの麻婆豆腐のような味と言えなくもないですが、甜麺醤が入っていない為どっしりした甘辛さがないのが最大の違いで、どちらかと言えばピリ辛の青椒肉絲っぽい味付け。
 納豆の熟成したコクが粘りによってひき肉へ強力に絡んでいるせいか、普通の肉そぼろよりもねっとりと奥深くまろやかな味わいで、よりご飯泥棒な旨さに進化していました。
 ここに半熟揚げ卵とご飯が加わると、「麻婆風ガパオライス」といった風情のエキゾチックな仕上がりになり、香ばしい白身やトロトロの黄身を混ぜつつ食べるとリッチな気分になります。

 サラダは「キャベツ抜きでポン酢風味の和風コールスロー」という感じで、そのままだと単調になる所を七味唐辛子の香り高い風味がキリッと引き締めてました。
 しんなりして甘味が増したにんじんと、シャキシャキしてシャープな辛さの玉ねぎをマヨネーズがマイルドにまとめており、ポン酢の酸味が効いた出汁が複雑な旨味を出しています。
 こってりした肉そぼろと七味マヨネーズの組み合わせは、ジャンクながらも照りマヨ丼チックで非常に相性がよく、肉と野菜をマヨご飯で食べる構図はシシリアンライスにちょっと似ているな~と感じました。

 ソースは「ピーマン抜きでさっぱりした辛さのサルサソース」というイメージで、らっきょうの甘酸っぱさとパリッとした張りのある食感がいいアクセントになった、フルーティーに辛いトマト味。
 このソースを肉そぼろご飯に合わせると、癖のない中華仕立てのチリコンカンやタコライスみたいな味わいになり、南国風のスパイシーなエスニック混ぜご飯っぽい味に変わる感じで、一転して軽い仕上がりになるのに驚きました。
 赤唐辛子のドライで重厚な辛味、青唐辛子の瑞々しい爽快な辛味が一つになって単に辛いだけではないタイカレーのような奥行きが生まれているのが特徴的で、汗をかきつつすいすい入る爽やかな一品です。
納豆入り肉そぼろご飯15


 一見目立たない茹でほうれん草も、さっぱりした味わいがいい箸休めになって地味に重要な役割を果たしており、油分のキレをよくしていました。
 夫は納豆が苦手なので、納豆なしのバージョンも一緒に作って食べてみたのですが、納豆があるのとないのとでは結構味が違っていて驚きました(←男飯度&異国情緒が増している感じで、よりパンチの効いたタイ風混ぜご飯っぽく仕上がっていました)。
 手間はかかりますが、一度食べたら忘れられない完成度の高い料理ですので、色んな方に是非おすすめしたいです。


P.S.
 ほーりーさん、00092さん、てけっちゃんさん、HALさん、コメントを下さりありがとうございます。
 はい、前回のカードは自分で漫画を見ながら手書きしました…意外と難しかったです;。


●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『ミスター味っ子』の“味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば”を再現!

 先月、夫が会社で頂いたバレンタインのチョコ詰め合わせを一緒に食べていたのですが、その中にバレンタインうまい棒チョコというのがあり、「ブラックサンダーと双璧をなすくらい、一目で義理と分かるチョコだ…!」と思いました。
 普通のうまい棒より小ぶりで、塩味のシンプルなうまい棒にチョコレートがコーティングされており、てっきりココア味の茶色い生地だけかと思っていた当管理人は驚きました。
 通常、「硬い表面が砕けて柔らかい中身が出てくる」というのが王道のはずなのですが、こちらはやわらかチョコからサクサクうまい棒が現れるという逆転の食感で、これはこれでおいしかったです。

 どうも、うまい棒のパッケージに登場するあのキャラクターはドラ○もんでもタヌキでもなく、「遠い宇宙のとある星からやってきた異星人」が公式設定だと知り、急に警戒心が湧いてきた当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』にて陽一君が二回目に参加した桜祭りの焼きそば対決で出した“味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば”です!
ハンバーガー焼きそば図1ハンバーガー焼きそば図2
 前回、容器なしでも出せる焼きそばの屋台じゃないと出店できないという壮大な後出しじゃんけんをされ、初めは反発していた陽一君ですが、その場に居合わせていた岡田屋さんから「わしらはすでに解決法を考えついとる!」「その名もクレープ焼きそば!!日本一のお好み焼き屋岡田屋が満を持して放つ、自信作じゃいっ」と唐突に言われ、衝撃を受けます。
 去年のお好み焼き勝負の時は、陽一君が岡田屋さんをうまく(?)挑発して自分の望む通り話を進めていましたが、今年は陽一君の煽り耐性ゼロな性格をよく学んだ岡田屋さんの方が上手で、「どうや、おまえにもこの難問が解決できるか?できんかったらこの場で、ごめんしんしゃい。許したるで」と燃料を投下しまくり、「誰がごめんするかぁっ、バカにするない」「オレもそんな条件みごとにクリアーしてっ、最高の焼きそば作ってやらあっ」と負けず嫌いな陽一君に食いつかせ、自分の土俵で勝負をさせる事に成功していました(←煽り性能の高さに定評がある『ポプテピピック』の女子高生二人並に冴えた必殺仕事人っぷりに、感服です)。

 レシピを教えると言いつつ肝心な調味料を秘密にしたり、お好み焼きの判定人を自分の同業者で固めたり、自分の専門分野で自信作をあらかじめ考えてから待ち構えたりと、見た目によらずなかなかの計算高さ発揮する岡田屋さんですが、陽一君自体がチートの塊で圧倒的有利な存在ですので、このぐらいハンデがあってもやりすぎとは感じないのが正直な感想です;(←『カイジ』の利根川先生も、「世間はおまえらの母親ではない」「質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か…?大人は質問に答えたりしない」と言っている事ですし。むしろ、ズルくて容赦ない大人世界の厳しさを教えつつもさり気なくフォローする岡田屋さんは、いい人の部類だと思います)。
 案の定、その後陽一君は岡田屋さんが与えたヒントで「クレープは手軽に街中で食べられるスナックの代表…じゃあ、それと同じ発想をもっとオレ自信が好きな食べ物におきかえれば」と瞬く間に構想を練っており、岡田屋さんも厄介な商売敵を持ったな~と同情しました。
 まるで、逆境になればなる程たくましく成長して強キャラ化し、能力が高くて優位なはずのライバルヒロインを脅かす少女漫画の主人公みたいなキャラだと感じたものです(←例:『ガラスの仮面』『王家の紋章』『ふしぎ遊戯』など)。
岡田屋さんの計算通り、桜祭りで焼きそば対決をする事になった陽一君
 こうして、陽一君が「むこうがクレープなら、オレはハンバーガーをヒントにまったく新しい焼きそばを考えたぞっ」と言って生み出したのが、“味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば”です!
 ハンバーガーと言っても焼きそばパンみたいにバンズへ麺を挟むのではなく、焼きそば麺を油で揚げて固焼きそば風に仕上げ、その中に具と餡を封じ込める破天荒なアイディア料理!
 具は豚肉・小海老・椎茸・ニラ・タケノコ・ひじきの六種類と結構な具沢山で、これらをとろみのある餡でまとめる事により、素晴らしいハーモニーを響かせると作中で説明されていました(←通常、固焼きそばの餡には白菜・ニンジン・小松菜・もやしといった野菜類も入れる物なのですが、陽一君は自らも出汁を出す食材にこだわったのか、一切使っていません)。
 ポイントはひじきを必ず入れる事で、海の香りとプツプツ噛み切る舌触りのよさが食べなれたはずの固焼きそばを新しい旨さに変えてくれるとの事でした。

 陽一君や法子さん曰く、「普通のかた焼きそばと違って、中にタレを封じ込めた分外側のパリッとした香ばしい味わいが損なわれずにずっとおいしいまま食べられるんだ!」「それに、このボール状の焼きそばなら中身が冷めることもなくて、おいしいソースをまるごと食べられるすごい工夫ね」だそうで、容器をいらなくする工夫がそのまま味の向上に繋がっていると語っていました(←『中華一番!』に出てくる巨大なボール状のおこげ料理に似た美味しさ理論ですね)。
 ちなみに、ネットで調べてみると日清食品焼きそばバーガーのレシピをアップする冒険をしていたり、過去に大竹学園の文化祭でヤキソP゛ANバーガーが売られていた事があるという驚き情報を知ったりし、「意外と人を惹きつける組み合わせなのかな…」と興味深い気持ちになりました(←残念ながら、陽一君みたいに餡かけ味を作っている方はいませんでした;)。
いつまでも温かく、餡を残さず頂ける画期的なアイディアとして好評!具沢山で肉もシーフードも入っており、その上ひじきで食感に面白さをプラス
 なお、陽一君の工夫は形や味つけだけに留まらず食べやすさにまで及んでおり、それが岡田屋さんとの紙一重の勝負に大きく関わってきます。
 一つは、長時間揚げた結果脂臭くしつこくなってしまう麺をさっと湯通しして余計な油分を取り除き、岡田屋さんの茹でたこんにゃく粉入り麺に匹敵するさっぱりした後味を実現したこと←おでん種の揚げ物やインスタントのフライ麺も、事前に下茹でしてから使った方が油っぽさがなくなって澄んだ味になる為、説得力があります)。
 そしてもう一つは、そのまま中に餡を入れるだけではすぐに染み出てタレてしまうという致命的な弱点を、あらかじめワンタンの皮で餡を包む事によって未然に防いだこと←ワンタンの皮と中華麺の相性の良さは、エースコックのワンタンメンが既に立証済で鉄板!…という事はもしかして、永谷園松茸の味お吸い物を餡のベースにしたらもっとおいしくなるのでしょうか?)。

 これらの細やかな工夫によってお客さんの心を掴んだ陽一君は、見事岡田屋さんとの焼きそば対決で事実上の勝利を手に入れ、「やっぱり負けや。とてもかなわんわい」と降参させるのでした。
 なお、この時の活躍が原因で陽一君は岡田屋さんの一人娘・みのりちゃんに惚れられて「決めたっ。うち、陽一はんのお嫁はんになる!!」と逆プロポーズされ、頬を染めて満更でもなさそうな法子さんと、「陽一がうちにきてくれれば岡田屋の未来も大安泰や!!」と乗り気になる岡田屋さんに挟まれ、非常に困惑していました;(←みのりちゃんはどう見ても五歳くらいですので十歳近く年下ですが、光源氏計画を狙うならちょうどいい年廻りだったと思います。結局、『ミスター味っ子Ⅱ』で二歳年下の後輩・八重さんと結婚した事が判明したので、この婚約話は幻で終わっちゃいますが;)。
ワンタンの皮で熱々の餡を封じ込めることにより、液漏れを防いでいました
 麺をハンバーガー状に揚げる作業といい、餡たっぷりのワンタン作りの工程といい、かなり手間がかかりそうなので躊躇していましたが、ずっと気になっていたので意を決して再現する事にしました。
 文庫本版『ミスター味っ子』には詳細なレシピが記載されていますので、そちらと作中の記述を合体させて作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、餡作り。
 熱したフライパンへ細かく切った豚の薄切り肉を入れてよく炒め、こんがり焼けて油分が染み出てきたら、戻した後水気をしっかりきったひじき、やや小さめに切った小海老、薄くスライスした椎茸、細切りにしたタケノコ、ザク切りにしたニラを投入し、ざっと炒めます。
 具材がしんなりしてきたら中華スープ、お酒、オイスターソース、醤油、塩、こしょうを入れて煮込み、味が染みてきたら水溶き片栗粉をかけてとろみをつけます。
 少し水気を飛ばしてとろみを強くしたら火を止めて粗熱を取り、冷蔵庫で一旦冷やします。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば1
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば2
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば3
 次は、ワンタン作り。
 先程冷ましておいた餡をワンタンの中央へ置いてさらにワンタンをかぶせ、フチに水をつけてきっちりとじます(←表裏共に二枚重ねにした方が皮は頑丈になり、破けにくくなります)。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば4
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば5
 ワンタンを成型し終えたら、たっぷりのお湯を沸騰させておいたお鍋へそっと落とし、約一分くらい茹でます(←普通に入れるだけでは底に張り付いてしまいますので、網じゃくしを使ってふわふわとお湯の中を泳がせながら火入れすると、ぐっと破れる危険性が減ります)。
 皮に透明感が出てきたらさっと冷水に取り出して粗熱を取り、油を敷いたバット等に移して全体に油をなじませ、くっつかないようにしておきます。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば6
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば7
 今度は、揚げ作業。
 適度な大きさの味噌漉し器に、ざっと茹でて流水で締めた後しっかり水切りをしておいた焼きそば麺をしきつめ、中央に先程の餡入りワンタンを入れ、周囲を覆うようにしてさらに焼きそば麺をかぶせます。
※あんまり大量に麺を入れると中まで火が通りにくくなりますので、気持ち少なめを意識した方がいいです。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば8
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば9
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば10
 麺を入れ終えたら、160度に熱した揚げ油へ味噌漉し器ごと沈め、上からお玉で油をまんべんなくかけつつ全体がこんがりキツネ色になるまで揚げます。
 麺が色づいて揚がってきたら取り出し、小鍋に沸騰させておいたお湯へ一瞬だけ入れて湯通しし、余分な油を落とします(←さっとくぐらす程度にしないとふにゃふにゃになりますので、要注意です)。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば11
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば12
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば13
 キッチンペーパー等で余分な水気をふき取り、包み紙で包んだりお皿へ盛れば“味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば”の完成です!
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば14
 包み紙を開けると、揚げ物特有の香ばしい匂いがほのかな湯気と共に立ちのぼるのが何とも心地いいと思うと同時に、「初めてライスバーガーを目にした時と同じ違和感を感じる…」と妙な感覚に陥りました;。
 表面は硬めですが、持った手触りは不思議と柔らかでもあり、一体どんな味と食感をしているのかワクワクします。
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば15
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば16
 それでは、ホカホカの内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
味吉陽一特製ハンバーガー焼きそば17


 さて、感想は…どこか懐かしいのに新しい味わいで美味し!手軽に食べられる本格中華なファーストフードです!
あまりの美味しさに、上空まで吹っ飛んだお客さんの姿がしゅーる;
 麺の外側はパリパリザクッと弾けるように砕ける香ばしさ、内側は蒸し麺ならではのシコシコモチモチとした弾力がたまらない感じで、皿うどんと固焼きそばを足して二で割ったような旨さが特徴的。
 この食べ応えのある揚げ麺に、ワンタンを噛み破った途端トロリと溢れだすオイスター醤油味の餡が絡むとぴったりの相性で、中から出汁が溢れるのを外の皮がしっかり受け止めて調和する醍醐味は、肉まんや小籠包に似ているな~と感じました。
 餡はひじきの濃密な磯の風味が効いたこってり海鮮味で、タケノコのサクサク感、海老のプリプリ感、豚肉の脂の旨味、ニラの野性的な香り、椎茸のまったりしたコクが中華スープによって一つにまとまっており、予想していたよりもリッチな味付けでインパクトがあります。
 意外だったのは油抜き効果で、そのままだったら顎に刺さりそうなくらいバリバリに硬くて食べにくいお焦げがほんのり落ち着き、カリッとした歯応えはそのままにいい塩梅の口当たりになっていたり、揚げ物特有の油っこさが消えて比較的あっさりと頂けるようになっていたりと、まさに一石二鳥な仕上がりになっていました。
 ワンタンは揚げた感が出ず茹でたてのツルツルした舌触りのままで、きしめんみたいにムチムチした歯触りがいいアクセントになっており、煮込み麺みたいに中華スープをたっぷり吸って噛むごとに味わい深くなるのがよかったです。
 唯一の弱点はワンタンを包む時の都合上どうしても餡が少なめになる事で、餡3:麺7の割合で揚げ麺がたっぷりの餡でしっとりゆるむあの独特な旨さがない所ですが、揚げても尚粘りのあるコシが活きている中太の焼きそば麺はそのまま食べても十分コクがあって美味だった為、餡は「麺と対等の具」というよりは「麺をよりおいしく食べるソース」みたいな感じだと思いました(←例えるなら、「固焼き風油そば」というイメージ)。


 これは前回再現した“岡田屋特製クレープ焼きそば”でも実験した事で、時間が経ったら餡が漏れないか数十分放置してみたのですが、陽一君の焼きそばもワンタンがガードしているおかげで餡がたれる事はありませんでした(←岡田屋さんのは作中でたれてる設定でしたが、ソースや麺に粘度があるので実際にはたれていませんでした)。
 うまく食べないと分解しやすいのでやや食べにくくはありましたが、包み紙がこぼれないよう防いでくれるのでそこまで気にならない感じで、岡田屋さんの焼きそば同様、調理法をもうちょっと改良したら普通に売れるのでは?と思います。
 夫は特に餡が気に入ったようで、そこまでひじき好きでもないのに「うまかった!」と満足していましたので、海草類が苦手な方は中華風の味つけにチャレンジしたらいけるんじゃないかな~と感じました。


P.S.
 キンメさん、咲空さん、kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。


◎おまけ
 食べて遊んで暴れて好き勝手した結果、疲れて爆睡する猫達の写真です。「よく寝る子だから猫」というのは至言だな~と思います。
余程眠るのがすきなのか、本当に幸せそうなキジ白猫
夫のイスを占拠して眠る白黒猫。


●出典)文庫版『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『クッキングパパ』の“天草名物きんなごずし”を再現!

 時々、うちのブログは場末のスナックみたいだな~と思います。
 ガイドブックどころか食べログやGoogleにも感想ゼロ(=知名度&人気なし)、メニューはマニアックで乾き物ばかり(=記事はほぼ再現料理でニッチな内容 )、ママの癖がすごい(=当管理人の癖がすごい)、店もカラオケも古い(=ブログ開設14年目)、ママの物忘れや人手不足をお客さんがそっとフォロー(=当管理人の誤字脱字無知をコメント欄にて親切に教えて頂く)など、いちいち書き出したら止まらない程。
 おまけに、いつ閉店してもおかしくないのにしぶとく続けられているのは、極々少数の奇特で心優しい常連さんと、好奇心旺盛な新規のお客さんがいらっしゃるおかげという所までそっくりで、苦笑いしました。
 唯一違うのは、スナックのママにしては女子力皆無コミュ障で気が利かなすぎる所ですが、そこら辺は年々改めていていけたらと思っています。

 どうも、「平成最後の○○」というのを聞くたびに妙な焦燥感を感じるものの、特に何も挑戦しないまま平成が終わりそうな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任がひな祭りの日にお土産で頂いたきびなごを使って作った“天草名物きんなごずし”です!
天草名物きんなごずし図
 それは、荒岩主任の妹・味知さんと根子田さんがまだ結婚する前のお話。
 カメラマンの根子田さんが写真を撮り、コピーライターの味知さんが文章を書くという、まさに一石二鳥、二人三脚な仕事が舞い込んできたお二人は、熊本県天草諸島の小さな漁村へ取材に行くのですが、思ったよりもいい写真が撮れず取材は難航し、夕方には大喧嘩に発展してしまいます。
 初めは「一緒に仕事が出来る」と喜んでいたそうなのですが、どうやら味知さんは現実主義の効率優先派、根子田さんは理想主義の感覚優先派と仕事に対する姿勢が大いに違っていたそうで、やりにくい空気が流れる内に段々険悪なムードになっていった模様←プライベートでは一緒に居酒屋や海外旅行に行くなどそれなりに仲がいいものの、仕事中は水と油で反発しあう『こち亀』の両さんと大原部長みたいな関係性で苦笑;)。
 根が大らかな根子田さんは仕事に夢中であまり気にしなかったようですが、イマイチ納得できる写真が撮れないと言ってどんどん奥地へ進む・そのくせしっくりくる写真はまだ一枚も撮れていない・取材費はとっくに使い果たして大赤字等が原因で味知さんはストレスが溜まっていき、最終的に根子田さんのうっかりミスでバスの最終便を逃すに至ってとうとう爆発します(浮気疑惑で家出騒動の時もそうでしたが、根子田さんは一つの事に集中すると周囲が見えなくなり、ケンシロウの北斗百烈拳の如く押しちゃダメな秘孔を無意識の内に連打しちゃう性格)。

 と言っても、怒って言葉のパンチを放っているのは味知さんだけで、根子田さんはひたすら防戦してオロオロするという残虐ファイト状態;。
 「これ以上お金使ったら、帰りの飛行機代もなくなっちゃうわ」「だいたいなんでこんなへんぴな漁村まで来なきゃいけないのヨッ」「ネコちゃんちっとも仕事してないじゃないっ!!」「もう締め切りもせまってんのョ、どうすんのっ!?」「仕事はできないっ。お金も無いっ。泊まる宿も無いっ。めちゃくちゃネッ」と味知さんがマシンガンの如くまくし立て、根子田さんが一言えば十返ってくる様子は喧嘩というより一方的なつるし上げという感じで、「もうやめて!とっくに根子田さんのライフはゼロよ!」と止めに入りたくなる程でした;(←もはや芸術的な程スラスラと饒舌にけなし文句が出てきて他を圧倒する姿は、『リーガル・ハイ』古美門研介に匹敵すると思います)。
 小さい頃から優しく頼もしい兄に親同然で育てられた味知さんからすると、ドジッ子K点越えな根子田さんはアラが目立ってしょうがないのかもしれませんが、家事も仕事も育児もアウトドアも出来る超人・荒岩主任のレベルを求めるのは、少々酷だと思ったものです…。
芸術家肌の根子田さんと、現実的なみっちゃんはまるで水と油のよう;
 そんな時、防波堤の下で偶然話を聞いていた地元のおじいさんから「そぎゃん困っとんなはあなら、うちに泊まんなっせ」と声をかけられ、お二人とも半信半疑でついて行く事になります。
 こういう見知らぬ人が快く泊めてくれる展開だと、昔話では夜中に恐ろしい顔をした山姥が台所でシャ~コシャ~コと刃物を研いでいたりミステリーorホラー漫画では本来の住人はとっくに殺されていて犯人がその家の人間に成りすましていたりというのがお約束の筋書きなのですが、『クッキングパパ』優しい世界なのでそんな事はなく、本当に100%善意の親切な漁師ご一家でした。
 おじいさんが言うには「わしゃ、あんたたちのごたる若い者が好きたい」だそうで、沸かしたてのお風呂に入れてくれたり、温かい食事や焼酎を大盤振る舞いされたり、ふかふかの布団を用意されたりと、かなり歓迎されていました(←雰囲気的に『田舎に泊まろう!』の宿泊パートに少し似てますが、お泊り交渉でしょっちゅう殺伐としたムードが流れて心臓が痛くなっていた番組と違い、味知さん達の場合はもてなしたくて呼んだお客さんとして扱われていた為、最後まで和やかな空気だったのが読んでてほっこりします)。
 何から何まで至れり尽くせりな対応に、味知さんも根子田さんも恐縮するのですが、おじいさんとしては近くに誰かがいるのも気づかず怒りまくる味知さんを落ち着かせたくて誘ったのもあったらしく、「よかよかっ」「あんまりケンカせんごとがんばんなさいや。わしゃ防波堤の下で笑うとったたいっ。ふあっふあっふあっ」と屈託無く笑っており、お二人とも恥ずかしさのあまり赤面していました。
 全くその通りなのですが、これが激しい口論をする事でお互いの愛を確認しあう『美味しんぼ』のエキセントリックな名物夫婦・団さん&ジュディさんだったら、喧嘩を止めるととんだお邪魔虫になっていた所ですので、つくづく夫婦喧嘩は対処が難しいです;。
防波堤で偶然話を聞いた地元のご主人が、家に泊めてくれていました
 翌朝、感謝のあまり何度も頭を下げた味知さん達は、お礼に僅かばかりのお金を渡そうとするのですが、おじいさんは「な~んバカんごたるこつ言うなっ!!」「そぎゃんつもりでしたとじゃなかっ!!ひっこめなっせ」と断り、逆にお土産として獲れたてのきびなごを渡してお二人を見送っていました。
 その後、せっかく近くまで来たからと急遽荒岩主任の家に訪れた味知さん達は、ひな祭りのお祝い中だった荒岩主任にきびなごをプレゼントし、「ねっ、お兄ちゃん。それでパッパッと何かおいしいもの作ってよ」無茶振りリクエストします。
 荒岩主任のお料理能力が高すぎる為、もはや荒岩家=看板のない一流料理店というイメージで、こういうお兄ちゃんがいたらいいな〜と羨ましくなったのを覚えています(←ごく普通の家庭に生まれ育った素人なのに、どんな難しい料理の依頼がきてもプロの山岡さん陽一君みたいに解決出来るなんてすごすぎます)。

 こうして、荒岩主任が「よしっ、じゃあひな祭りにピッタリの料理作ろうっ!!」と言ってすぐに作ったのが、この“天草名物きんなごずし”です!
 作り方は結構簡単で、手開きして身だけにしたきびなご・お酢・砂糖・塩・しょうがを合わせて三十分くらい浸け、薄口醤油を回し入れて蒸らしたご飯へ加えてさっくり混ぜ、最後に白ゴマと青じそをまぶしたら出来上がりです。
 ポイントは、薄口醤油はご飯が炊き上がった直後にさっとかけてすぐにフタをして約十五分蒸らすこと、ご飯はお酢を加える前に一旦うちわであおぎながら混ぜて温度を下げること、きびなごを加える時は必ずご飯が人肌以下に冷めてからにすることの三点で、こうするときびなごのソフトでデリケートな味が活きたちらし寿司になるのだとか。
 初見時は熊本の郷土料理だとすっかり思い込んでいたのですが、後々ネットで調べた所、既に消え去ってしまった幻の料理なのか、それとも荒岩主任オリジナルのレシピなのか全然情報がヒットせず、一体どこがレシピの出所なのか非常に興味をそそられたものです。
おみやげに頂いた新鮮なきびなごを使い、ちらし寿司を作る荒岩主任
 最近ようやくスーパーにきびなごが出るようになりましたので再現する事にしました。
 作中には分量と図解付きの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、きびなごの下ごしらえ。
 新鮮な刺身用のきびなごを用意し、指を使って背開きにしながら頭・内臓・骨・胸びれ・背びれ・尻尾を丁寧に取除き、さっと流水で汚れを落としてキッチンペーパー等で水気をふき取ります(←詳しくはこちらをご参考にどうぞ)。
 この身を縦真ん中から分けて二等分にしてボウルにいれ、お酢、砂糖、塩を混ぜて作った合わせ酢と、みじん切りにした生姜を加えてざっと混ぜ、そのまま三十分浸けます。
天草名物きんなごずし1
天草名物きんなごずし2
天草名物きんなごずし3
 次は、酢飯の準備。
 通常より水加減をちょっと少なめにしたご飯が炊けたら、すぐに薄口醤油を素早く回しかけてフタをし、約十五分くらい蒸らします。
 このご飯を水で濡らしておいた寿司桶へ入れ、うちわであおぎながら冷ましつつしゃもじで軽く切るようにして混ぜます(←後々合わせ酢も加えて混ぜますので、本当にざっくりでいいです)。
天草名物きんなごずし4
天草名物きんなごずし5
 人肌よりやや低い温度になるまで落ち着いたら、先程のきびなごを浸けた合わせ酢ごと投入し、さらに混ぜ合わせます。
 その際、お酢は全体にかけるようにし、下からご飯をすくい上げるようにしてまんべんなく混ぜ、決して練らずにふんわり合わせるよう気をつけます。
天草名物きんなごずし6
天草名物きんなごずし7
 全体にお酢が行き渡ったら大皿へ盛って炒った白ゴマを上からまぶし、刻んだ青ジソを散らせば“天草名物きんなごずし”の完成です!
天草名物きんなごずし8
 きびなごの輝くような銀皮と、青ジソの鮮やかな緑色の取り合わせが見るからに爽やかで美しいです(←夏の季節に見ると涼しげで食欲が湧きそうですが、きびなごの旬は春と冬で時期的に合わないのが残念!)。
 個人的にきびなごはお刺身かフライにして食べるイメージで、お寿司というのは意表を突かれる感じでしたが、一体どういう味なのか楽しみです!
天草名物きんなごずし9
 それでは、小皿に取り分けていざ実食!
 いただきまーすっ!
天草名物きんなごずし10


 さて、感想は…素朴ながらも品がよくて穏やかな、まさに春らしい美味しさ!魚がたっぷり入っているのに、独特の癖や臭みのある脂分が一切なくて食べやすいです!
 きびなごは透き通るような甘味を帯びた淡く儚い白身を持つ魚ですが、同時に青魚らしいこってりしたコクがピッとほんの少しだけアクセントに効いており、淡白ながらも芯の強さが垣間見える味が特徴的。
 生だとホタテの刺身みたいに甘々でプリッとしてますが、酢締めだとしっとりホロリとほどける半生の舌触りに、シコシコした弾力で酢飯と合わせるのにちょうどいい具合の仕上がりになっており、まるで押し寿司に使われるサバみたいに洗練された旨さになっていました。
 きびなごが浸けられて風味が移ったお酢をご飯に行き渡らせたせいか、刺身を乗せた生ちらしというよりは、かやくを混ぜ込んだ五目ちらし風の全てが一体化したふんわり優しい味わいで、砂糖が多めでしっかり甘酸っぱい酢飯がきびなごをがっちり受け止めているのが頼もしかったです(←薄口醤油をかけて醤油ならではの塩気や旨味をほんのりプラスしている為、魚によく合う味付けになっているのもポイント高し)。
 白ゴマのプチプチ弾ける香ばしさと、青じそのサクサクした清涼感溢れる香りが口の中をさっぱりと洗い流す感じで、シンプルながらも後を引きます。
 ガリとは違い生の刻み生姜を使っている為、シャープでキリッとした辛味とフレッシュなシャキシャキ感が全体を引き締めているのがとても爽やかで、ご飯物にありがちなべっとりした重さがないすっきりした後口がたまりませんでした(←魚介をふんだんに使った江戸前ちらしが艶やかな芸妓さんとするなら、こちらは純朴な乙女というイメージです)。


 とにかくあっさりとして軽く、それでいて魚を食べている満足感があり、夫も当管理人も「うまい!」と何回もおかわりしまくりました。
 生のままだと白身魚だと断言できるくらいはんなりとした身ですが、酢に合わせると途端に青魚らしい旨味がうっすらと浮き出る感じで、面白いと思います(←地元では醤油ではなく酢味噌できびなごを食べるのも、恐らくその為かと)。
 ただ一つ贅沢を言うとするなら、その繊細な食べ味ゆえに食べ盛りの子にはパンチが足りないかもしれませんので、メイン級のおかずも一緒に用意した方がいいかもしれません。


P.S.
 咲空さん、kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。
 マーガレットのタイムスリップ漫画や、加藤清正公の築城エピソードなど、色んなご情報を知れて感謝です。
 コメント欄にて様々な知識を教えて頂くのは、普段狭い世界にいる当管理人にとって大変興味深くありがたい事ですので、改めて御礼申し上げます。


●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
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 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
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